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【札幌記念2023 予想】ラップ分析で予想!有力馬のラップ適性を評価&本命馬を公開

こんにちは。KAZUです。

この記事では、「札幌記念」の予想を特集します!馬券予想にぜひご参考ください。


予想のポイント

初めに札幌記念の予想のポイントとして、ラップ分析をご紹介します。

個別ラップ

上図は、直近5年の札幌記念の個別ラップをまとめたグラフです。赤色のグラフが良馬場開催の5年平均、青色のグラフが稍重で道悪馬場開催となった2018年を示します。

札幌記念は、直線が短い札幌競馬場のコースの特徴から、直線での上り勝負になりにくく、道中のラップが淀みなく流れることが特徴です。また勝ち時計は、良馬場開催でも1分59秒台とG2競走ではやや時計がかかる傾向にあります。

このような傾向から持続力とパワーの能力が求められるレースと言えます。

ラップマトリックス

次に、独自の分析ツールである「ラップマトリックス」を用いて札幌記念で求められるラップ適性を分析します。

過去10年で札幌競馬場で開催されたレースの脚質型は、底力型・持続力型が中心となっています。
なおラップスピードは、良馬場であれば11.90から12.05、道悪馬場では12.10〜12.30が基本と考えます。

このような傾向から、今年の札幌記念で求められるラップ適性は、良馬場で「底力型〜持続力型×ラップスピード11.90〜12.05」、道悪馬場で「底力型〜持続力型×ラップスピード12.10〜12.30」に設定します。

【参考:ラップマトリックスとは】

縦軸にラップスピード、横軸に上がり3ハロンと上り3Fを除く道中の平均3Fのラップ変化をレースペース変化指数として取り、該当レースのラップ適性を散布図としてまとめたグラフです。

グラフの縦軸から短距離戦・長距離戦や高速ラップ・低速ラップへの適性が分かり、横軸からは前傾ラップ・後傾ラップや底力勝負・持続力勝負・瞬発力勝負への適性が分かります。

脚質&上り3F

最後に脚質と上り3Fの傾向についてですが、過去10年のレースの傾向から上り3Fと成績の関係に相関が見られています。上り3Fの起点が3コーナーから4コーナーにかけて始まり、上り3Fの半分以上がコーナーとなる札幌競馬場のコース形態を考慮すると、コーナリング能力に優れ、終いをまとめられる馬が好走する傾向があるといえるでしょう。

この点もラップ適性に加えて、予想のポイントとして押さえておきたい要素です

出走予定馬の評価

ここからは、出走予定馬の評価についてご紹介します。
評価についてはS、A、B、C、Dの5段階で行なっていきます。

ジャックドール

ジャックドールの特徴ですが、芝2000mの中距離戦において好走ゾーンのラップ適性は底力型から超瞬発力型まで幅広く、上り3Fの速さも33秒台から37秒台と問わないため、オールラウンダーなラップ適性と言えます。天皇賞・秋での4着の結果とレース内容、逃げ脚質を考慮すると、直線が長いコースよりは短いコースが向いていると考えています。

札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場で適性が合致するレースはなく、道悪馬場では昨年の札幌記念:1着の適性が合致します。

良馬場では適性が合致するレースはありませんが、芝2000mの中距離戦におけるオールラウンダーなラップ適性、好走ゾーンが求められるラップ適性をカバーすることをふまえると高いラップ適性が見込めるでしょう。
また、道悪馬場においても重馬場以上の実績がないものの、昨年の札幌記念のレース内容から判断すると、ラップ適性は十分に見込めると考えます。

ラップ適性の評価は、良馬場で「A」、道悪馬場も「A」です。
低速馬場となった昨年の札幌記念のレース内容から、稍重までなら道悪馬場でも高いラップ適性が見込めます。

今年の大阪杯の覇者で能力は上位です。
そこに高いラップ適性が加わるとなれば、上位人気馬の中でも好走確率は最も高いと予想します。

プログノーシス

プログノーシスの特徴ですが、ここまでの実績のラップ適性からは芝1800m〜2000mの中距離戦で、持続力型から瞬発力型のレースで実績を上げています。上り3Fでは33秒台から35秒台で実績を残しています。直線でのスピード・瞬発力が武器の追込馬であるため、コースは直線が長い方が良いでしょう。

札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場で中日新聞杯:4着の適性が合致し、道悪馬場では、適性が合致するレースはありません。

良馬場で求められるラップ適性と適性が合致する中日新聞杯ですが、結果こそ4着ですが、外・後方不利の逆風を追い込んで勝ち馬:キラーアビリティとはコンマ1秒差のためレース内容は評価ができます。
一方、道悪馬場については、高速馬場・中速馬場での実績が中心で、低速馬場でのレース経験はありません。スピード・瞬発力が武器であることから、道悪の低速馬場への適性は懐疑的です。

ラップ適性の評価は、良馬場で「B」、道悪馬場は「C」です。

前走の香港C:2着で能力はG1でも通用することを示しました。
不器用な馬でコーナリング能力も高くないこと、及第点のラップ適性をふまえると今回は能力でどこまで補えるかといった評価です。

シャフリヤール

シャフリヤールの特徴ですが、ラップ適性は芝1800m〜2400mの中距離戦の持続力型から瞬発力型のレースを得意としています。上り3Fは33秒台後半から35秒台前半で実績を残しており、上り3Fが36秒台となった天皇賞・秋や神戸新聞杯は着外となっています。

直線のスピード・瞬発力が武器の差し馬であるため、コースは直線が長い方が向きます。また距離延長ローテは、3戦してともに3着内と得意にしています。

札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場・道悪馬場ともに適性が合致するレースはありません。

良馬場では水準以上の能力が見込めると考えますが、道悪馬場になるとこの馬の特徴のスピードや瞬発力が削がれるため割引が必要です。

ラップ適性の評価は、良馬場で「B」、道悪馬場は「C」です。

前走のドバイシーマクラシックは、結果は5着でしたがレース内容はそこまで悪くない内容でした。
海外遠征帰りと距離短縮のローテーション、そして次走はBCターフを見据えての一戦。その上で及第点のラップ適性をふまえると、この馬も能力でどこまで補えるかといった評価です。

ダノンベルーガ

■能力評価:A評価
■ラップ適性
良馬場:B
道悪馬場:C

■ラップ適性
ダノンベルーガのラップ適性ですが、芝1800m〜2000mの「持続力型〜瞬発力型×高速〜中速ラップ(高速決着〜中速決着)」のレースを得意にしています。

■レース適性
札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場・道悪馬場ともに適性が合致するレースはありません。
ラップ適性の評価は、良馬場で「B」、道悪馬場は「C」です。

■見解
天皇賞・秋やドバイターフのパフォーマンスから、能力は一線級です。
ただし、ラップ適性は合いませんし、陣営から「秋を見据えて一戦使った方が仕上げやすい」とのコメントがあり状態面で不安が残ります。
狙うなら天皇賞・秋と考え、今回は評価しても抑えまでと捉えています。

ウインマリリン

■能力評価:B評価
■ラップ適性
良馬場:A
道悪馬場:B

■ラップ適性
ウインマリリンのラップ適性ですが、芝2000m〜2400mの「持続力型〜瞬発力型×高速〜低速ラップ(高速決着〜低速決着)」のレースを得意にしています。

■レース適性
札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場では「オールカマー:1着」、「エリザベス女王杯:16着」の適性が合致し、道悪馬場では「札幌記念:3着」、「天皇賞・春:5着」の適性が合致します。
ラップ適性の評価は、良馬場で「A」、道悪馬場は「B」です。

■見解
以前は成績にムラがあった同馬ですが、昨年の札幌記念3着以降は安定した成績・パフォーマンスを発揮しています。
海外遠征帰り、どちらかと言えば叩き良化型の馬ですが、鞍上の関係もあってある程度のオッズもつきそうなため、穴馬として狙って面白い一頭と考えています。

ヒシイグアス

■能力評価:B評価
■ラップ適性
良馬場:A
道悪馬場:C

■ラップ適性
ヒシイグアスのラップ適性ですが、芝1800m〜2200mの「底力型〜瞬発力型×高速〜中速ラップ(高速決着〜中速決着)」のレースを得意にしています。芝1800m〜2200mにおいて良馬場の高速・中速馬場であれば、オールラウンダーに近いラップ適性を誇ります。

■レース適性
札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場では中山記念:1着の適性が合致し、道悪馬場では適性が合致するレースはありません。
ラップ適性の評価は、良馬場で「A」、道悪馬場は「C」です。
不良馬場で大敗したラジオNIKKEI賞など、道悪の低速・超低速馬場は成績がふるわないため、道悪馬場での適性の評価は下げました。

■見解
前走、大阪杯の敗戦は馬体重の大幅な減少と間隔を詰めたローテーションが敗因と捉えています。
高いパフォーマンスを発揮するフレッシュな休み明けとなる今回は巻き返しが期待できます。
能力的に上位陣と比較するとやや劣りますが、良馬場であればラップ適性は合います。
オッズも見込めそうですから、穴馬として狙って面白い一頭と考えています。

マテンロウレオ

■能力評価:B評価
■ラップ適性 
良馬場:B
道悪馬場:B

■ラップ適性
マテンロウレオのラップ適性ですが、芝2000m〜2200mの「持続力型〜バランス型×高速〜中速ラップ(高速決着〜中速決着)」のレースを得意にしています。

■レース適性
札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場ではアンドロメダS:1着、中日新聞杯:2着、中山金杯:5着、きさらぎ賞:1着の適性が合致し、道悪馬場では適性が合致するレースはありません。
ラップ適性の評価は、良馬場で「B」、道悪馬場は「B」です。

■見解
骨折明け以降、気性面の課題が解消され、G1を含めた重賞レースでも安定した成績・パフォーマンスを発揮しています。
ラップ適性は一定の評価ができる今回もこの馬のパフォーマンスは発揮してくれるでしょう。
ただし、このメンバーに入ると能力面がやや見劣りする印象です。
個人的には、馬券圏内よりは4着・5着のイメージが強い一頭です。

ソーヴァリアント

■能力評価:B評価
■ラップ適性 評価:
良馬場:C
道悪馬場:C

■ラップ適性
ソーヴァリアントのラップ適性ですが、芝2000m〜2200mの「バランス型〜瞬発力型×高速〜低速ラップ(高速決着〜低速決着)」のレースを得意にしています。

■レース適性
札幌記念で求められるラップ適性に対しては、良馬場ではセントライト記念:2着、中山記念:9着、鳴尾記念:12着の適性が合致し、道悪馬場では適性が合致するレースはありません。
ラップ適性の評価は、良馬場で「C」、道悪馬場も「C」です。

■見解
気性面の問題からか、直近2戦の中山記念、鳴尾記念は人気を裏切っての大敗。
札幌芝2000mは2戦2勝と相性の良いコースですが、高速馬場の瞬発力勝負が向く馬だけに、底力型想定の札幌記念はどうでしょうか…
ルメール騎手鞍上で買い要素も多いのですが、近走の結果・パフォーマンスとラップ適性を考慮して、今回は軽視で考えています。

本命馬

◎②:ウインマリリン

■見解
ウインマリリンとヒシイグアスのどちらを本命馬にするか迷いましたが、レースが稍重馬場、もしくは良馬場であっても時計がかかる馬場状態になる可能性が高いため、道悪適性を加味してウインマリリンを本命とします。

ウインマリリンのラップ適性は、芝2000m〜2400mの「持続力型〜瞬発力型×高速〜低速ラップ(高速決着〜低速決着)」を得意としています。今回の札幌記念で想定する芝2000mの「底力型〜持続力型×低速ラップ(低速決着)」にも十分適応できる適性を持っており、高く評価します。

時計がかかる馬場に対する適性も昨年の札幌記念で3着、重馬場のエリザベス女王杯で2着と実績があり、不安は感じません。

時計がかかる馬場となると、ジャックドールを除いた他の有力馬の適性は下がる傾向にあります。この状況を加味すると、ウインマリリンの評価は相対的に高くなると考えます。さらに、枠順として好枠を獲得している点は追い風です。
このような背景から、ウインマリリンを本命馬で推奨します。


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