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言葉を磨きたい(京都ライター塾 第4期アドバンスコース1回目レポ!)

受講のきっかけ

「16歳で帰らなくなった弟」という書籍を発売後、「一度会いませんか?」と、声をかけていただいたのが、わたしと同じ、きょうだいを亡くすという経験をされたライターの江角悠子(以下えずさん)さんだった。

えずさんは書籍や雑誌でも活躍されているフリーライターで、毎日メルマガを発行されている。

何気なく読んだ、えずさんの透明感のある文章に引き寄せられ、どうしてこんなに胸の奥に刺さる言葉を紡いでいけるんだろう…と、毎日届くメルマガを楽しみに待つようになった。

メルマガでは、定期的にライター塾を、募集されていて、講座の内容は、書くこと全般にわたる幅広い内容が満載。

正直どれも、めちゃくちゃ身に付けたいスキルだ。

ライターと漫画の仕事は全く違うようにも見えるけれど、たくさんの共通部分がある気がする。

「言葉の力を使って、読み手の心に刺さるもの」を作り上げていく作業は同じ。

ライター塾の講義内容は漫画家の自分にとっても、必要なことのような気がした。

こんなに読みやすく、心に刺さる文章を書けるようになりたい…。
そう思いながらメルマガを読む毎日。

さらりと軽やかなのに、心にじんわり沁みるえずさんの言葉と、魅力的な講座の内容でわたしの心はぐらぐらと揺れていた。

講座、申し込もうかな。
やってみたいな。
でもでも。

子どものことなら、さほど迷わず決められることも、自分のことだとどうしてこうも迷ってしまうのだろう。

きっと、今まで自分のことを全部後回しにして生きてきたからだ。

さらに時間配分が下手な自分のこともいまいち信用していない。
漫画の連載準備真っ只中の、この時期に、課題ちゃんとできるの?
自分!!!

特にこの春は、高校入学と大学入学で金銭感覚おかしくなるぐらいのお金を使った。
自分に投資してる場合じゃないんじゃないの?

そんな脳内会話を、さんざん繰り返した。

でも、心の奥の小さな自分が叫んでいた。

どうしても挑戦してみたい!!
自分の世界を広げてみたい!!
できることを増やしたい!!
やりたいやりたい!!
…だった。
(長くなってすみません…)

心の声に従って、覚悟を決めた。
やらないと、後悔する気がしたから。

ライター塾 アドバンス講座開講!

感情を乗せた言葉は得意だけど、本当に自分に身につけることができるのか。

正直なところ、心はガクブル震えながらの第1回目の講座が始まった。


まずは自己紹介から。
年代も、職業も、住んでいる場所も違う仲間たち。

それぞれのメンバーの名前や、講座を受ける動機などを聞く。

ひとりひとりの細かなエピソードは、その人なりの背景がわかって、心の距離がグッと縮まる。

わかりやすい資料とともに、授業はどんどん深部に入っていく。

学ぶのは小手先の技術ではない。

向き合うべきは、自分の心の深い部分なのだと気づくのに、そう時間はかからなかった。

人の心を動かす文章とは?

「文章のゴールはどこでしょうか?」の問いに

今までたくさんの文章を書いてきたのに、深く考えてこなかった自分に気づく。

漫画を描く時と、同じゴールだったことにもハッとする。

漫画を描くとき、わたしはたったひとつの思いだけで、描いている。
「自分の描いた作品が誰かの心に届きますように」と。

そうか!文章も同じだったんだ!
誰かの心を動かせないような文章は意味がない。

普段何げなく書く文章にも、そこまで意識していなかった事に気づく。

視点がガラリと変わって、わたしの文章に対しての意識が大きく変わった瞬間だった。

取材について


わたしは職業上、取材をする。

でも、毎回ちゃんと大事な事を引き出すことができたのか、反省ばかりで、全然自信が持てない。

とんちんかんな質問をしていないかという事に、ものすごく神経を使う。

正直、苦手意識が強い。

取材についての極意、心構え、ちょっとした知識(でも深い!)について知ることができた。
今までの、準備もろくにできていないお粗末な取材をしてきた自分を、心から恥じたい…(涙)

学ぶって大事だな。
知る事で意識も変わる。
意識が変わると行動も変わる。

基礎知識として教えてもらったことは、日常の人間関係においても大いに役立つ内容ばかり。

ライターという仕事は人間性がとても大事なのではないだろうか。
相手からいかに必要な言葉を引き出すことができるか。

それは取材する相手に対しての、心の姿勢が大事なのだと気づく。

文章にも型がある


勢いで文章を始めてしまい、書いている途中から脱線して、違う場所に着地しがちなわたし…。

「ええと…何を伝えたかったんだっけ?」

そんな文章迷子の沼にもよくハマる。

型を知ることで、読みやすく、早く書けるようになると学ぶ。

型を知り、五感をフルに使い、現場にいたからこその文章を書く。

そこまでできて初めて、人の心に届く深い記事が書けると。

わたしが普段何気なく読んでいる文章に型がたくさん使われていた事を実感。

ほんま、勉強になるなあ…。

書くことを知るって、おもしろすぎる!!!!
おもしろすぎて叫びたいぐらい(笑)

第1回講義が終わって

漫画家になって知ったことは、「人に求められる作品が書けて初めて仕事になる」ということだったけれど、ライターという職業も同じなんだなと思った。
いや、仕事はみんなそうか。

仕事というのは、求められることを書くことが1番大事なんだなと、講義を受けて改めて思った。

わたしは漫画もいろんなジャンルが描けるようになりたい。
それと同じように、もっといろんな種類の文章が書けるようになりたい。
第3者目線で俯瞰した商業用の文章も、エッセイも書けるようになりたい。

言葉の表現力を磨いていきたい。
言葉の表現力が豊かになるということは、自分の人生そのものが豊かになることだと思う。

あっという間の1時間半だった。
なんて濃厚で心が潤う時間なんだろう。

さあ、忘れないように今の気持ちをnoteに綴らなくちゃ。
そんな気持ちでキーボードを叩いている。

楽しくて仕方がなかった、自分の気持ちも一緒に真空パックにして。





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