「百万畳ラビリンス」 #7daysmangacover

3日目
「百万畳ラビリンス」たかみち　Young King
漫画を読み慣れている人であればこの機会（緊急事態宣言）に90巻越えワンピース読み直しでもいいけど、そうでも無い人には相当に辛い。そこで漫画初心者に向ける短めの作品。上下二巻で「All you need is Kill」的にさくっと読めるSFパラドックス、軽めの絵とキャラだがロジックはなかなかに骨太で面白いです。ぜひともハリウッドで映画化してほしい。（3/31　Facebook）
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「All you need is Kill」は桜坂洋の原作を小畑武が作画するというもはやヒットさせるべくしてヒットした感がある。原作をハリウッドで映画化するくらいなんだから完成度の高さは文句ない。いわゆるタイムパラドックスのものながらしっかりと描かれている。
一方のこの「百万畳のラビリンス」の作者はイラストレーターでゲーム系の仕事が多いようで、漫画はそれほど有名作が多いわけではない。お話そのものはゲームの世界に放り込まれてその謎を解いていくというもの。絵のトーンはシンプルであっさりしているのだが、その論理的思考の繰り返しでお話が進んでいく感じはかなり好き。特に横道もなく、純粋なゲーム好きがゲーム志向で解いていく感じにはゾクゾクしてくる。なんと言ってもさくっと2巻で終わるのがいい。変な続編とかがでないのはさらにいい。発想とか着想が良くて途中からグダグダになって悲しい方向に進んでしまうSFが多い中できっちりとまとめ切られているのは嬉しい。たかみち氏、もっと描いてくれないかなぁ。

一日一冊、7日間好きな本をアップし、かつ毎回本好きの友人を指名するプロジェクト#7daysbookcoverなるものが流行っているので、せっかくなんで「漫宴」らしく漫画でつなげる #7daysmangacover 　をやってます。

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