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ラストオブアスⅡ考察→3に向けて

いくつかゲーム終了後の考察動画を梯子している。自分が1番良いと思ったのは、アビーとRevが高層ビルを登って行くシーン。あそこでプレイヤーの気持ちがアビー寄りになるのは理解出来る。反面でエリーが置き去りにされる。そのくらいアビー編の出来は良かった。

だから、巷で言われているようにアビーに感情移入が出来ないのではなく、徐々にエリーに思いを巡らすことが出来なくなるのだ。そしてエリーはボスキャラとして(悪役)最後に登場してくる。

当然だが、プレイヤーが操作するのはアビーとなる。だから、あの海のシーンでのエンディングでも良かったかな。もっとシーンを削り込んでいけば良かったなと思える部分も多々あった。

それだけ、制作者側も思ったよりもアビーというキャラクターが魅力的な存在に成長していったんだろうな。その辺りが、当初考えれれていたストーリーからの変更になったように自分は思う。むしろエリーがだんだん霞んでしまったんだよな。エリーとの戦闘シーンで、あまりにも変わり果ててしまったアビーの容姿にこれは誰なんだという違和感が強かったが、今になって思えば主役はアビーだったのかなという気持ちさえする。端役が主役を食ってしまう。そんな感じさえする。思った以上に、アビーが成長したのだろうキャラクターとして。

ノーティ側が、何をどのくらい考えて(仕組んで)この作品を世に放ったのか。本当はもっと作りたかったシーンがたくさんあったのではないか。どこかに商品を出す為の忖度というか妥協点があったようにも思う。言われているようにエリーの恋人役はキャラが弱い。その辺りがもう一つうまく回っていれば物語に厚みが出たんだろうな。一方で、Revと一緒に出てきた女性は悪くなかった。Revの成長が少し早過ぎてついていけなかったけど。アビーの側からの視点が盤石過ぎて、エリーの周りのキャラクターが魅力的に描けていなかった。結局はジョエルありきのエリーの存在だった。

だから、制作者側がラスアスの世界をぶっ壊すと言ったのは分かる。このままではエリーはキャラクターとして死ぬ。だから、序盤でジョエルを衝撃的な形で殺す。そこの狙いは間違っていない。全ては3への伏線だから。ジョエルの亡霊を完全に殺す。だから、アビー=ジョエルの強さと重さにしたという事かな。アビーも最後のシーンで生まれ変わったというかキャラクターが良い意味で削ぎ落とされた。そしてエリーも新しいキャラクターとして命を吹き込まれた。多分に2で終わらせるつもりならば、後半の展開や最後のシーンもないだろう。お涙頂戴の誰もがの望む1よりのストーリーなどノーティならいくらでも作れただろう。何でもかんでも顧客に忖度した物語や商品が蔓延するなかでは、今作はやはり異色の作品であった。だからこそ自分もゲームの世界に帰ってきたわけなんだけど。

結局はここに戻る。

ここの記事を読んでプレステ4 を中古で購入した。そこからのスタート。なのでプレステ4 で初めて終わりまでプレーしたのはラストオブアスとラストオブアス2だけになる。これをやるためだけにゲームに復帰したと言っても過言ではない。この50数時間の苦痛(快楽)にも耐える価値がそこにはあった。

そろそろ次のゲームと思いつつ、気持ちはラストオブアス2にある。そのくらいの問題作であり、心身共にえぐられる作品であったな。(続)


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