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巷で噂の360Hzモニターを比較しました。結論Acer Predator X25がおすすめです。

昨年のASUSのコンセプトモデルを皮切りに、DELL、Acerと、感度の高い3社の360Hzモデルが出揃いました。
かぞクラのぱぱは最初、価格の安いDELLのモデルを買ったのですが、次にASUS、Acerと、結局現在リリースしているモデルを全部買っては売って、売っては買う羽目になってしまいました。結果、各社モデルをそれなりに使い込むことができました。
今日、最後のAcerのモデルが届いたので開封して比較レビューをお届けしたいと思います。

基本スペックの比較

各製品、基本スペックは以下のとおり。

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DELL ALIENWARE AW2521H

・販売価格:99,800円(ただし直販はよくセールやります)
・リフレッシュレート:360Hz
・GPU Sync技術:G-Sync対応(正式ライセンス)
・NVIDIA Reflex Latency Analyzer搭載
・パネル:解像度1080p|24.5インチ|Fast IPS|非光沢パネル
・寸法:1. 高:421.2mm~526.1mm | 2.幅:556.3mm | 3.奥行き:251.9mm
・HDR:非対応
・応答速度:1.0ms(GTG)
・重量:4.52kg(スタンドなし、VESAマウント用)
・ポート・スロット:HDMI 2.0ポート x 2 | DisplayPort 1.4 x 1|USB Hub搭載(USB 3.2Gen1 ×4ポート)|ヘッドホン出力ジャック|音声ライン出力ジャック
・メーカーページ: https://www.dell.com/ja-jp/shop/dell-alienware-aw2521h-245インチゲーミングモニターフルhd-ips非光沢-1ms-360hz-hdmix2dp-g-sync/apd/210-axtm/モニター-モニターアクセサリー

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ASUS ROG SWIFT 360Hz PG259QN

・販売価格:86,220円
・リフレッシュレート:360Hz
・GPU Sync技術: G-Sync対応(正式ライセンス)
・NVIDIA Reflex Latency Analyzer搭載
・パネル:解像度1080p|24.5インチ|Fast IPS|非光沢パネル
・寸法:幅557 x 高379〜499 x 奥行247 mm
・HDR:HDR10(Vesa DisplayHDの取得なし)
・応答速度:1.0ms(GTG)
・重量:スタンド込み : 7.1 Kg|スタンドなし : 3.5 Kg
・ポート・スロット:DisplayPort 1.4 x 1|HDMI(v2.0) x 1|USB Hub搭載(USB 3.0×2ポート)|ヘッドホン出力ジャック
・メーカーページ: https://rog.asus.com/jp/monitors/23-to-24-5-inches/rog-swift-360hz-pg259qn-model/spec

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Acer PREDATOR X25

・販売価格:99,800円
・リフレッシュレート:360Hz
・GPU Sync技術: G-Sync対応(正式ライセンス)
・NVIDIA Reflex Latency Analyzer搭載
・パネル:解像度1080p|24.5インチ|Fast IPS|非光沢パネル
・寸法:幅557 x 高411〜507 x 奥行236 mm
・HDR:Vesa DisplayHDR400
・応答速度:0.3ms(GTG min)
・重量:スタンド込み : 5.88 Kg|スタンドなし : 3.83 Kg
・ポート・スロット:DisplayPort 1.4 x 1|HDMI(v2.0) x 2|USB Hub搭載(USB 3.2×3+USB 2.0×1)|ヘッドホン出力ジャック
・メーカーページ: https://www.acer.com/ac/ja/JP/content/predator-x25

それでは見所をピックアプしていきましょう。

①リフレッシュレート・G-Sync対応、パネル方式・解像度、NRLA・寸法は各社ほぼ横並び

各社ほぼ同じ大きさのパネルを採用してきているので、全体的な大きさなどに大きな差がありません。(もしかしたらパネルは各社同じかもしれません)
中でもAcerが一番コンパクトにまとめてきている印象。
DELLとASUSはデザイン性が高いため、その分多少大きくなっている感じです。
360Hzが特別な理由の一つにNRLA(NVIDIA Reflex Latency Analyzer)という、マウスなどの入力からモニターに表示反映されるまでの遅延を計測できるアルゴリズムが履いて散ることが挙げられます。これはNVIDIAの技術なので、必然的にどのモニターもG-Syncに対応しています。
またどのパネルも非光沢で、ガチプレイヤー向けの仕様になっています。
ちなみにNRLAの対応状況に各社違いはなく、どれも通常通り使うことができました。

②DELL ALIENWARE AW2521Hを選ぶメリット・デメリット

メリット
DELLの最大のメリットはやはり直販サイトでの割引適用で安価に入手できることでしょう。
この記事の投稿現在でも上記リンクから辿ると3/1までの15%引きのセールを行なっています(結果、75,716円で入手できます!)。注意点としては、納期がそこそこかかるので、これが我慢できる人にとってはいい選択肢です。
そして音声出力系のインターフェースが2系統ついているのもDELLならではです。
あと、白系のカラーで出してきているのもDELLだけなので、他のデバイスを白で揃えている方はDELLは有力な選択肢になるでしょう。

デメリット
逆にデメリットは、HDR非対応なことと、ゲーミングモニターでは標準的な装備なはずのOSD照準表示機能が付いていないことです。

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前者はガチプレイヤーには関係ないかもしれませんが、個人的には後者が致命的で、僕は最初にコスパの良いDELLの360Hzを買ったのですが、これが元で買い替えの旅が始まることになりました。笑
あと、基本的に輝度が高く(昔のDELLのモニターもそうだったような)スーパー眩しいので、画質調整が難しい。結局僕はいい感じに調整することができませんでした。

③ASUS ROG SWIFT 360Hz PG259QNを選ぶメリット・デメリット

メリット
大きなメリットはもともとの定価が安いことです。ASUS ROGシリーズで競合より定価が安いなんてことはなかなか珍しいですが、リアルに安いです。
HDR10に対応しているのは一つのメリットかと思います。が、Vesa DisplayHDRの取得はしていないなど、ちょっと対応が中途半端ではあります。
また、Aura Syncに対応しているのは当然この機種だけで、ライティングに凝っている方は一択になるかなと思います。
そして、当然OSD照準表示には対応しています!(笑)

デメリット
これもせっかく買ったのに、いや、実は買う前から「いつかは買い替えなくてはならないな…」と思っていました。
それは「HDMI端子が1つしかないこと」です。
僕はPCのほか、SwitchとXboxが部屋にあるため、3つつなげたいんです。つなげられないんですよ。笑
ROGシリーズは軒並みそうなんだよな…。真のガチ PCプレイヤー向けということで。CS機併用勢には向かないようです。

④Acer PREDATOR X25を選ぶメリット・デメリット

メリット
僕は今日届いたこの機種で360Hzの旅は終わったと思っているくらい、このモニターに満足しています。
その最大の理由は応答速度0.3ms(GTG min)です。
各社 1.0ms(GTG)を謳っている中で、Acerがやってくれました。「あくまで最小値」表記のmin付きではありますが、240Hzモニター並みの0.3ms。
これで「360Hzモニターが軒並み仕様がイマイチだったら戻すかもしれないな…」と考えていた同じAcerの240Hz/0.1ms(GTG min)モニターVG272Xbmiipxもストックしておいく必要がなくなりました。

HDMIポートの数も足りますし、こちらのHDRはDisplayHDR400認証付きです。OSD照準もあります!(しつこいですが。笑)
現状での最後発機種なだけあって、先行機種の弱いところをしっかり潰してきた印象です。
そして、スペックでは表現しにくいのですが、この機種だけではなく、2020年以降のAcerのモニターはどれも色のチューニングが絶妙で、パッと刺しで使えるくらいちょうど良い色味を実現しています。これも大きなメリットの一つです。
最近、そういう感じでAcerのファン度が上がっています。

デメリット
なんだ、デメリット…なんだろう…?
と考えましたが、やはり「価格が一番高いこと」に尽きる気がします。
他と比べてスタンドが安っぽくて貧弱と言えなくもないですが、僕の感覚では他が豪華すぎるんじゃないか…という感じなので、物としてのデメリットは特に感じません。予算に余裕がある方で、メーカーで揃えたいなどの思惑がない方であればX25一択だと思うなぁ。。。

まとめ

DELLと比べると25,000円程度高くなってしまうものの、X25のおすすめ度はやはり高く「360Hz買うからにはイチバンが欲しい!」という方には全力でお勧めしたいところです。
また、そのほかの360Hzモデルは価格が安かったりなどのメリットはありますが、本当に360Hz出せるモニターを少しでも安く買いたい!という人向けになるかと思っています。
ただ、360Hzは現状のグラボだといろんなもの(画質とか)を犠牲にして初めて出る数字でもありますから、ガチの性能を求める方にはむしろ先述したの240Hz/0.1ms(GTG min)モニターVG272Xbmiipx は240Hzまでなら最強のモニター(しかも360Hzに比べれば断然安い)ですから、こちらも検討してみたらいいかと思います。
フルHD(1080p)ならAcer、4KならLG、ウルトラワイド32:9ならSAMSUNG、この図式はしばらく続きそうな予感がしますね。

では、また。

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