claude3同期処理と非同期処理の具体例、なぜ電話とメールが対応するのか、『同期』の多義性


①同期は電話でlineは非同期?

はい、その例え方は分かりやすいでしょう。

同期処理は、電話での会話に例えられます。

  • 電話では、一方が話し終わるまで相手は待たなければならない

  • 次の話を始められるのは、前の話が終わった後である

  • 一方が長話をすると、もう一方はじっと待たなければならない

一方、非同期処理はLineなどのチャットアプリに例えられます。

  • メッセージの送信後、すぐに次の作業ができる

  • 相手の返信を待たずに、並行して他の作業が行える

  • 返信が来たらそのタイミングで通知が来る

  • 一方の長文を書いている間も、他方は別の作業を進められる

電話は同期的で、一方の処理が終わるまで待たなければならない。しかしチャットは非同期的で、お互いの処理を止めずに並行して進められる。

このように、同期は1つの処理が完全に終わるまで次に進めないのに対し、非同期は処理の完了を待たずに別の処理を行える点が大きな違いです。

この例えを使えば、同期処理と非同期処理の基本的な概念の違いが分かりやすくなると思います。

②同期処理はまとめてメール返すような処理に向かない?

はい、その指摘は的確です。同期処理は、まとめてメールに返信するような処理には向いていません。

同期処理の特徴は:

  • 1つの処理が終わるまで次の処理を開始できない

  • 先の処理が終わるまでブロックされる

  • 処理が途中で止まると、その後の処理もすべて止まってしまう

これらの性質から、同期処理はメールへの返信処理に適していないことがわかります。

なぜなら:

  1. メールが次々と届く間も、1通1通同期的に返信処理をしていたのでは効率が悪い

  2. 途中のメールで長い返信処理が入ると、その間他のメールへの返信ができない

  3. 返信処理の途中でエラーが発生すると、それ以降のメールへの返信ができなくなる

一方、非同期処理なら、次のようにメールの返信処理に適しています:

  • 新しいメールが届いても、すぐに非同期の返信処理を開始できる

  • 特定のメールへの長い返信処理があっても、他のメールへの返信は並行して進める

  • 途中の返信でエラーがあっても、他の返信処理には影響しない

つまり、メール返信のように、複数の独立した処理を同時に効率よく進める必要がある場合は、非同期処理の方が適しているのです。

ですので、あなたの指摘のとおり、同期処理はまとめてメールに返信するような処理に向いていないと言えます。

③具体例を追加して説明を補強します。

非同期処理と同期処理の違い

同期処理 (Synchronous)

同期処理では、コードは上から下へと一つずつ、順番に実行されます。もし途中の操作が時間がかかるものであった場合、その操作が完了するまで次の操作は待機されます。この待機のため、時間がかかる操作中はアプリケーション全体が「ブロック」される可能性があります。

同期処理の具体例:

// 重たい処理を同期的に実行
const result = heavyComputation();
console.log(result); // 重たい処理が終わるまでここは実行されない

// ファイルを同期的に読み込む
const fs = require('fs');
const data = fs.readFileSync('bigfile.txt'); // ファイル読み込みが終わるまでブロックされる
console.log(data);

上記の例では、`heavyComputation`関数と`readFileSync`が完了するまで次の処理は実行されません。アプリケーション全体がブロックされてしまう可能性があります。

非同期処理 (Asynchronous)

非同期処理では、一つの操作が完了を待たずに次の操作が始まることができます。非同期の操作が完了したら、コールバック関数を実行したり、Promiseが解決または拒否されることで、その結果を取り扱うことが一般的です。非同期処理はアプリケーションを「ブロック」しないので、例えばネットワークリクエストを待っている間もユーザーインターフェースは反応し続けることができます。

非同期処理の具体例:

// 非同期でファイルを読み込む
const fs = require('fs');
fs.readFile('bigfile.txt', (err, data) => {
  if (err) throw err;
  console.log(data);
});
console.log('File reading initiated'); // ファイル読み込みと同時に実行される

// Promiseを使った非同期処理
heavyComputation()
  .then(result => {
    console.log(result);
  })
  .catch(error => {
    console.error(error);
  });
console.log('Computation initiated'); // 計算処理と同時に実行される

// async/awaitを使った非同期処理  
async function run() {
  try {
    const result = await heavyComputation();
    console.log(result);
  } catch (error) {
    console.error(error);
  }
}
run();
console.log('Computation initiated'); // 計算処理と同時に実行される

上記の例では、ファイル読み込み、重い計算処理などが非同期で実行されています。その間、プログラムの実行は中断されず、他の処理が並行して実行できます。コールバック、Promise、async/awaitなどの機構を使って、非同期処理の完了や結果を適切に処理することができます。

このように、状況に応じて同期処理と非同期処理を使い分けることが重要です。ユーザーインターフェースの反応性が求められる場合は非同期処理が、安全性が重視される場合は同期処理が適しているなど、トレードオフを考慮する必要があります。

④同期は様々な文脈で使われるけどソフトウェア開発の同期処理の同期は電話の通話から通信でも同期という言葉が使われた?アメリカでも同様?
はい、そのようにソフトウェア開発における"同期処理"の"同期"という言葉の由来は、通信の文脈から来ていると考えられています。そして、この用語の使われ方はアメリカを含む英語圏でも同様です。

通信の分野では、"同期(synchronous)"と"非同期(asynchronous)"は以下のように定義されています:

  • 同期通信(synchronous communication)
    双方向の通信路を確立し、データの送受信が交互に行われる。送信側は受信側からの確認応答を待ってから次のデータを送信する。

  • 非同期通信(asynchronous communication)
    データ送信時に専用の通信路を確保せず、データが行き来する。確認応答を必要としない。

つまり、同期通信では通話のように一方向の通信が終了するまで次の通信を行えず、非同期通信ではメール交換のようにデータのやり取りが重なり合う。

この同期/非同期という概念が、後にソフトウェア開発の分野でも取り入れられ、処理の実行方式を表す言葉として使われるようになったと考えられています。

アメリカを含む英語圏でも:

  • Synchronous processing

  • Asynchronous processing

と呼ばれており、通信の文脈から来ている用語であることが分かります。

したがって、ソフトウェアの同期処理における"同期"という言葉は、もともとは電話の通話のように一方向の通信が終了するまで待つという通信の概念に由来しているものと言えます。

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