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お客様第三主義

「微嘘」がきらいだ
おれが考えた言葉なので辞書に載っていないが「びうそ」とはつまり「微妙な嘘」のことである

例えば最近よく見かける「マスクの下は笑顔です」というフレーズ
あれなどは微嘘の最たるものである

つまり、ホントのことじゃないけど吐いた所で誰も傷つけないし、なんか良いこと言ってるんだからいいよね?みたいなスタンスの嘘のことをおれは微嘘と呼んでいるのだ

確かにそんなことで腹立てたりする人はほとんどいない
ほとんどいないがたまにはいる
例えばおれとかさ

あのしれっとウソをつく感じがなんかムカつくんだよねー
一事が万事というし、そういう微嘘をつくような会社は、結局カスタマーに嘘をつくことが平気になってるんじゃないかな…
なのでそういう会社のサービスはできる限り使わないようにしているおれです

あと嫌いなのが「お客様第一主義」ってフレーズ
例えば会社の社長が「お客様第一主義」みたいな社是打ち出したところで、従業員全員に滅私奉公を徹底できるわけないんだから、結果的にこのフレーズは微嘘になっていると思うんですわ

実はこのお客様第一主義というフレーズのアンチテーゼとして気絶には「お客様第三主義」というテーマがあるのです

どういうことか

つまり気絶の経営において一番優先されるべきなのは、私 舎長であり、二番目がメイド、三番目にお客さんが来るという考え方です

もともと気絶はおれがストレスなく働ける仕事を作ろうと思って始めた店なので、経営においておれが一番優先されるのはある意味当たり前。そもそもおれに精神的・金銭的な余裕があってはじめてメイドたちの処遇を高い水準で安定させることを考えられるわけで、この思考は至極真っ当…なはず
気絶の経営が赤字すれすれとかだったら、おれ多分メイドにお給料渡すのも気持ちよくできないと思うもん…(45年以上の付き合いなので己をよく知っている)

で、二番目に優先されるべきがメイドね。人によってはお客さんよりメイドが優先されるのはおかしい!みたいに言う人もいるかも知れない。でもその考えは絶対間違ってる。メイドたちが気持ちよくにこにこで働ける場所だからこそ、気絶は楽しい場所になり得ているのです。メイドたちがにこにこできないようなことをするお客さんがいるのなら、おれはメイドに我慢を強いるのではなく、お客さんに理解を求めていくと思うし、理解が得られないお客さんは…それはもうお客さんではないですね

ちなみにうちでは、メイド全員に「お客さんを追い出す権」を与えています
ちょっと虎の巻から引用すると

■お客さんを追い出す権について

もし気絶でのお出迎え中に、お客さんにどうしても看過できない許せない対応をされた時はそのお客さんを追い出して構いません

●できたらその時一緒にいるメイドに事情を話してほしいけど、難しかったら独断で構いません
●代金をもらう必要はありません
●あとから理由は聞きません
●責任も一切問いません

どんどん追い出せーって言ってるわけじゃなく
こういう仕組みがあれば少し接客の際に気が楽になるかもと思って用意しました
まぁ精神的なお守りみたいな制度です

もちろん自分で追い出せないという時は、わいを呼び出してもらっても構いません

とまあこんな感じ
ここにも書いてある通り、お守り的な仕組みであり、実際に運用されたことは今のところ一度もありません
ただメイドが何かを我慢してまで接客しないといけないというのは間違っているし、そんなメイドが接客してる空間だとしたら、善意のお客さんであればあるほど、その場が楽しくなくなっちゃうと思うんですよね

というわけで気絶では今後も「お客様第三主義」を貫いていきます
何よりも自分が優先されないと気が済まない!という方はえっとまぁウチ以外で楽しんで!

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