無職バー 第3回 6月13日(水)

6月13日(水)
常連様1 界隈様1
1000円(ソフトドリンク飲み放題)
チャージ1000円
1000円(ソフトドリンク飲み放題)

バーテン3日もやるとわかるのは
「完全に慣れきってしまう」
です。
ワンオペチェーン店とかではないので、
飲食店と言えど、わりと時間が空きます。
そして、いざお客様が来ても反応できる程度には動きを
習得して来ていますので、もはや何もない時間が訪れても
そこに緊張はなく、ただ無が訪れます。

別にバーで無職をやってるから「無職バー」ではありませんから。
むしろ、来てください。大好物はお客様で嫌いなものはノルマです。
お願いします。

とにかくハンターハンターとバキで脳内の無を埋めます。
あとお客様が1名の時、オセロやったり将棋をやったりもしました。
どっちも負けました。

貴重な体験

そういえば、私は貴重な体験をしてるな、と思いました。
バーで1人っきりのバーテンダーを自分は見たことがありません。
理論的に当たり前で、目の前で1人っきりのバーテンを見てしまえば、
それは自分が介入してしまっていて1人ではありません。
監視カメラという手もあるけれど、カメラの存在を意識しているバーテンを見てもそれは違います。
隠しカメラという手もあるけれど、法に触れたくはないです。
そして、そこまでして見たくはないです。
よって、この時間は合法で簡易で自分を通して「店で1人っきりのバーテン」という貴重な体験をしています。
自分がバーテンそのものだから見たことにならないですが。

善意の支え

夜は女性常連のお客様によって清掃が始まりました。
ちなみにエデンの方では割とよくあることでお店の手伝いだけではなく、
清掃までお客様の手によって行われたりします。(しかも、重曹持ち込みの時も!)
事前にお話は伺っていて、ご注文にもありましたので、
チャーハンとソーメンを仕込みました。
味の方は問題ありませんでしたが、量を若者向けの大衆食堂レベルで盛ってしまったため、
ボリュームに関しましては反省点です。

昔から竿竹屋以上にスナックも何でつぶれないんだろうと疑問でした。
もちろん昼の副職による利益で支えている場合もあります。
それにしても続けていけるのは不思議でした。

それに関しては「コミュニティによって発生する善意で支えられているから」と書籍で読んだ記憶があります。
(この辺りに関しては本の紹介や解説を別記事で更新予定)
基本、バーは飲食を満たすための空間ではありません。コンセプトによってはそうなりますが、メインではありません。
居場所を提供するのがメインのサービスです。
居場所の確保のためにお店が売り上げを求めるようにお客様も善意を持ち寄り、お店の存続を図ります。

何となく目にする取り壊し、再開発などから
2度とそこで思いを共有できなくなるという悲しみを感じさせられます。
都心部だけではなく、地方でも廃れていき自然消滅していく町も同じでしょう。
精神的に戻れる場所を残しておきたいという気持ちがこのような善意を発生させるのでしょう。

自分も守るべきもののために営業をしていき、善意も持ち寄ります。

読んでいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 ところでこの「さぽーと」って何ですかね?神が使う魔法かなんかですかね??良くわかりませんが、これ使う人は人間以上の徳がある人なんでしょうね。