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古代より受け継がれた生命のシンボルはただの図形ではなかった

1.はじめに


同じ大きさの円が重なり、花のような、
何かの結晶のような美しい模様があります。

フラワーオブライフ


このような模様を神聖幾何学といいます。
正確にはこの模様は、フラワーオブライフといい、
様々な神聖幾何学の中で最も有名なシンボルです。
地球は豊かな大自然で溢れています。
母なる大地の上で生命を育む人類を含めた動物や植物たち。
私たちは日常の忙しさに自然界に目を向けることが
少なくなってしまいましたが、意識をしてみると、
自然界にはたくさんの神聖幾何学が潜んでいるのです。
また、古代より神秘的なシンボルとして神聖幾何学模様は
世界中で残されてきました。
神聖幾何学にはどのような意味が隠されているのでしょうか?
今回は生命エネルギーのシンボル、
神聖幾何学フラワーオブライフについてご紹介します。

2. 神聖幾何学の歴史

さて、規則的に美しく描かれた神聖幾何学ですが、
神聖幾何学とはどのような意味なのでしょうか?
神聖幾何学の幾何学とは図形や空間の性質を
研究する数学の分野の一つ
です。
元々はエジプト文明時代に、土地の境界線を測るために、
測量の技術を研究、発展したことが幾何学の起源であると言われています。はるか昔、エジプト文明と呼ばれていた時代、
度々起きるナイル川の氾濫で、各々が所有する土地の境界線である目印が
川の氾濫が起きるたびに消えてしまう事が悩みの種でした。
古代エジプトの時代では、人間が死を迎えた時に
あの世に行くためには冥界の入り口で
「私は他人の土地を盗んだことがない」
と証明する必要がある
という信仰がありました。

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土地の境界線を明確にするのはその時代では
とても重要なことだったのです。
そのために測量の技術が発展し、幾何学の研究が進化していくのでした。
エジプトでの測量技術はギリシャ時代へと受け継がれ、
プラトン、ピタゴラス、アルキメデスといった偉人達が
数えきれない程の文献を残し発展しました。

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このような数学的な幾何学に神聖な要素が加わった物を
神聖幾何学と呼ばれています。
神聖幾何学模様には図形自体に意味がありパワーが宿っています。
ただの記号やシンボルマークのようにしか見えないかもしれませんが、
そこには自然界に存在するものの象徴や
宇宙そのものを表しているものもあります。

3.フラワーオブライフの意味

さて、神聖幾何学には様々な形があります。
自然界に多く潜んでいるフィボナッチ数列。
円の中心を線で結んだ図形で結界を表現しているとも
言われているメタトロンキューブ(Metatron’s Cube)
どんなに拡大しても複雑な図形であるフラクタル(fractal)
正四面体が二つ重なり合い宇宙の叡智や生命力を表したマカバ(Merkaba)
サッカーボールのような立体幾何学模様のフラーレン(fullerene)
様々な神聖幾何学の中で、今回は最も有名なシンボル、
フラワーオブライフに注目したいと思います。

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フラワーオブライフとは生命の誕生と関わりが深く、
円の中でいくつもの花が咲いているような美しい図形です。
同じ大きさの円が19個描かれており、
全体を包み込む形で2重の円を描き、
黄金比率で描かれた究極の調和とバランスを表しています。

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フラワーオブライフは直訳しますと、「生命の花」と訳されます。
無限の可能性を秘めた生命、つまり宇宙そのものを表し、
森羅万象を意味しているのです。
フラワーオブライフの中には、生命が創造されるプロセスが描かれています。
まず無の状態から一つの円が生まれ二つに
分裂した状態をヴェシカ・パイシスといいます(Vesica Piscis)。
これは神様が世界を創造した時を表し、
光の生まれた瞬間の形とも言われています。(天地創造)

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更に分裂し、7つの円が重なった状態をシードオブライフ
(生命の種Seed of Life)
これは創造の7日間を表しています。
(旧約聖書に記された天地創造の7日間)

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その種が生命の卵を意味するエッグオブライフ(生命の卵Egg of Life)。

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そして、ユダヤの生命の樹やセフィロトの樹としての有名な
図形でもあるツリーオブライフになります(生命の樹Tree of Life)

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そして生命の花、フラワーオブライフになります。
更に中心円を囲む6つの円の外側に円を描き足したものを
フルーツオブライフといいます(生命の実Fruit of Life)。

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この13個の円は女性のエネルギーを表しており、
この13個の円の中心をそれぞれ線で結ぶとメタトロンキューブとなります。円は女性エネルギー、そして線は男性エネルギーを表しており、
陰陽の統合、つまりメタトロンキューブは、
バランスや調和のエネルギーの象徴なのです。
また、神聖で強力な護符とされることからも
結界のシンボルでもあるのです。

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この創造のプロセスは種が芽を出し樹木に成長し花が咲く。
花が実になりまた種に戻る植物のプロセスが
この模様に込められていますが、実は全ての生き物にも当てはまるのです。

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人間を含めた生き物は精子と卵子が出会い
受精をすると細胞分裂が始まります。
このプロセスもフラワーオブライフである
神聖幾何学の図形ととてもよく似ています。

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フラワーオブライフには生命の神秘が詰まっており、
魂の記憶や本能、自然や宇宙の叡智にアクセスできると考えられ、
魂の設計図とも言われているのです。

4.フラワーオブライフの効果


フラワーオブライフの図形はとても波動が高く、
目にするだけでも心や身体に良い作用があると言われています。
フラワーオブライフのモチーフをデザインしたペンダントやインテリア。
また、実際にコンパスで円を描いた紙を壁に貼ったり、
お守りのように持ち歩くこともできます。
では、日常の中でフラワーオブライフを取り入れることによって、
実際にどのような効果があるのでしょうか?

フラワーオブライフには調和と循環の意味を強く含んでいることから、
全てのバランを整えるという効果があります。
人間には心と身体、そして魂が三位一体となっています。
どれか一つのパワーが弱くなってしまうとバランスが崩れ、
何らかの不調が出てしまいます。
バランスが整うことによって次のような効果が期待できます。

・癒しの効果(心の安定・リラックス)
・浄化の効果(邪気払い)
・ストレスの軽減(不安・恐怖の浄化)
・直感力UP(クリアな精神状態)
・ポジティブ思考(邪念を払う)
・体調不良の改善(バランスが整う)
・意識の改善(エネルギーが高まる)  

バランスが整うことによって生命のエネルギーが
活性化しこのような効果が期待できます。

5.まとめ


いかがでしたか?フラワーオブライフに限らず神聖幾何学模様には
様々な意味とパワーが宿っています。
ただの図形という目で見てしまえば
何の意味も無いものになってしまいますが、
世界中の古い壁画や建造物にそのシンボルが
刻印されていることを知っても、
何の意味も無いものと言い切ることができるでしょうか?

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私たち人間が目にしているものや知識は、
宇宙視点からすると、どの程度のものなのでしょうか?
意識を拡張させることで、意外な物が
意外な作用をもたらしているという感覚を養う事で、
人間は次のステージへと進化していくものではないのでしょうか。

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