感想文 ②

また感想文を綴ろうと思います。
その前に、初投稿の感想文の答えは??
ジャジャーン…!!
燃え殻さんの「これはただの夏」でした。
伝わった方がいらっしゃったら嬉しい限りです。

なんとなくこの書き方の方が、自分の感じたままをかける気がするので今回もこの形で。

  話題の作品です。
題からの内容が想像できずちょっと手を出さずにいましたが、帯を読んでなるほどな、と納得して読むことにしました。

私は本屋さんでもなければ、解説者でもないので、ここでは正直な想いを書きたいと思っています。 
自分なりの感じ方なので、本来の書き手が伝えたい意義などからは少しかけ離れているかもしれません。
読み終えて間もないので、すんなり書ける気がします。

と、ここまで書いてから何日経ってしまったことでしょ。
すんなりどころか文を綴る作業がこんなに難しいとは。
若い頃の無闇に書きたい衝動、行動を今更ながらに妬み思い出してなんとか続けてみたいけれど。
はたして書いて投稿に至れるか!?


実は読後あまりスッキリした感想は抱けなかった。
自分には好みの本ではなかったのだ。
最終的には前向きな終わり方で新しい希望のようなものも見えたのだが、いかんせん哀しい登場人物が多すぎるように思えてしかたなかった。

誰かに「どんな本だった?」と聞かれた時「可哀想な本」と答えてしまったのは第一の感想がそれだったからである。
出てくる人物のほとんどが何かを背負っているのだ。
今は総人口の大半がなにかしら病んでいる、と言われてもいる世の中だ。ならばむしろ当たり前かもしれないが、次々と出てくる人物が辛い過去を持っていると1人を追っていくので気持ちが一杯になってくる。同情心が沸き起こってそこに没頭できると、それはそれでその世界観に入り込めて楽しいのだが、その前に次の重い人物の話しがあって気持ちが一杯になってしまったのだ。

とはいえ、主人公と少年が出会う偶然のくだり。
主人公が何故かその少年が気になる。どうしても放っておけない様は、とてもリアルに読めた。
私は偶然を必然と感じる出来事は、人と人とに限ってはよくある事だと思っている。そして、それを感じることができる人とそうでない人がいるのも事実、と思っている。この主人公はそれを感じる人だった。


だから、「魂の番」とは凄い言葉だなと思った。
そして、そんな言葉を言える人だからこそ背負うものがある人だった。
その言葉を教えてくれた人。
受け止めた人。
またそれを伝えるべき相手。
その周りの人。
その人達がそれぞれに哀しくて、私にはもう少し突拍子もないくらい明るい人が出てくるか、登場人物を減らして深く1人を追った話が読みたいと思ってしまった。
少年と主人公より、少年と母、或いはその母が娘であった頃の父と母、など気になる人物がたくさんいた。

嫌な言い方をすると、こんなに大変な人たちよりはまし、まともな私、と思いがちだ。
悲しい本って、少し肯定感をくれる気がする。

だが、今の世の中は、何が大変で何が不幸で何が幸せで、なんて基準は全くもって自分次第だ。 
今の世でなくてもそうだったかもしれないが、今の御時世は昔より色んな不幸が目に見えるようになった。きちんと「変」なんかじゃない病名がついたり、自分であり続ける自由を皆がわかり始めている。
でもまだまだ始めなのだ。
わからぬまま生きてきた人たちは簡単には理解ができないし、それもまた不幸なのだと思う。
だから、せめてどんな形でもよいから自分で歩き出せば良い、と作者は言っているんじゃないだろうか。


とりあえず投稿してみます。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?