白ワンピの女の子 #青ブラ文学部
*あまり思い浮かびませんでしたが、参加させていただきます。😊
白いワンピースをイメージした場合
無垢で清純で美しい姿が思い浮かびます。
間違っても、ごっついオジサンが着ている姿など見たくありません!
白いワンピースは女性の物です。
こんな言い方をすると今の時代、オジサンたちから
「男女差別だ!」なんてお声が飛び交うのでしょうか?(笑)
☆☆☆
白いワンピースの原体験を探ると、幼少期に見た洋画の中で踊るように
白いスカートをヒラヒラと舞わせて踊る女優の姿が浮かびます。
それが誰だったかは特定できません。
邦画では最初の『青い山脈』あたりでしょうか、実際にそんなシーンがあったとかではなく、半袖のヒラヒラでさえ原体験のように白いワンピースとして記憶の片隅にイメージされたまま遺されている気がします。
幼い自分の中で、やがて大人への誘いの・・・魅惑のヒラヒラ原体験として
刻まれていたことを再認識するのです。
美しい女性の白いワンピースの魅惑のヒラヒラは男を惑わせ誘惑します。
平和の世では単なる清純を纏った衣装ではなく男を手にする武器ともなります・・・なんてことを書いていると、お話にしたい気分になってきたので予定を変更して《ショートショート》にさせていただきます。(笑)
『 もう、白いワンピースは着れない!』
私は夏美。
4年生を受け持っています。
この小学校に配属されてから半年を迎える新任教師です。
子供たちと触れ合うことで、ようやく緊張感も溶けもうすぐ夏休み・・・
国語の時間に『作文』を書いてもらうことにしました。
宿題にはせずに時間内に書くこと。
テーマは子供たちの自由に任せることにしました。
「始めてください!」
しばらく迷ってザワついていた教室で
子供たちが原稿用紙に書き進める筆音が静かに伝わってきます・・・
一人の子が気になりました。正雄くんです。
書きながら・・・時々、確かめるように私を見るのです。
「どうかしたの?」
「なんでもないです!」
☆☆☆☆
作文の時間が終わり、教室にはフッと、安堵の空気が流れます。
子供たちの作文を回収し、その日の授業は終わりました。
子供たちの作文は自宅に持ち帰ってからゆっくり読もうと思ったのですが
あの、正人君の眼が気になってフライングで読むことにしました。
( えっ? タイトルが「白いワンピース」?)
今日、私が着ていたのは白いワンピース・・・
少し不安を覚えながら読み始めました。
☆☆☆
『 白いワンピース 』
今日の夏美先生の衣装は白いワンピースだった。
朝礼の時間から、風もないのに夏美先生が動くたびに
スカートがヒラヒラ踊ってる・・・
スカートから伸びている脚がきれいだと思う。
ボクを誘惑するようにスカートのヒラヒラが止まらない。
先生はボクを誘惑してるのだろうか?
こんなことを書いたら怒られるかな?
でも、白いワンピースは夏美先生によく似合ってると思う。
顔もそれなりに美人だと思うし、今日は脚もキレイだと思った。
ラブレターと勘違いされても困るけど、夏美先生に言われたとおりに
正直な気持ちを書いた。
☆☆☆☆
私は教師としてこんな場合、正雄君にどう接すればいいのだろう?
複雑な想いを抱えたまま、私の・・・明日以降の衣装ローテーションから
《 白いワンピース 》は削除されたのでした。
【了】
*このお話はフィクションです。
*他愛ないお話で失礼しました☆ 🍵( 〃・ ・〃 )/~~🍀
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