【レトルト三角関係】② 魅力的な主人公#毎週ショートショートnote
旅の途中で霧に覆われ･･･とある集落に迷い着いた。
そこは女だけが暮らす集落だった。
男子禁制という訳ではなく、村が野獣のような狂暴な族に襲われて
女たちだけが逃げ延びて、ここに集落を作ったのだという。
男手のなかった集落で少しの間だけ力仕事に手を貸した後に
旅を続けるつもりでいたが引き止められていた。
男を失った女たちは子孫を残す為にも男が必要なのだという。
美女たちを前にして･･･ハーレムの生活を思い浮かべたが
俺の性にはそぐわないと断った。
それならと、結婚を求められた。
女たちが元いた村でも二人の妻を娶るのが決まりだったという。
三角関係などという煩わしい争いもない自然の形式だったと。
俺の前にスタイルの良い超絶な美人の二人の女が進み出た。
この集落に来てからも気心の知れる気がしていた二人･･･
集落では、互いの名前の一字だけを取って呼び合っていた。
レイとルイ･･･レとルとの二人だった。
レとルと三角関係？
バランスのとれたトライアングルの図だけが浮かんだ。
そんな折に不穏な空気が集落に張り詰めていた？！
女たちの村を襲ったという狂暴な野獣集団に
この地を突き止められたのだという。
俺は覚悟を決めた。
先手必勝！！
奴らに挑んで 俺は女たちの集落を守る！！！
涙を浮かべて引き止めるレとルに
俺は笑顔を返して叫んだ。
「きっと帰ってくる！ そして
レとルと結婚しよう！！ 約束だ。」
【完】
（579字）
＊魅力的な主人公をイメージしつつ、、駄洒落で失礼しつつ（笑）
こちらに参加させていただきました。よろしくお願い致します。
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