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詰将棋の必読文献2022版

詰将棋の豊かな世界の入り口で「ちょっと興味あるけど、どこから始めたら良いのかな」という人のためのガイドです。


月刊 詰将棋パラダイス

どんな分野でも、最初は専門誌を1年間読んでみるというのが入門の鉄則ではないでしょうか。この60年以上、日本で詰将棋の専門誌といえばこれです。「詰将棋パラダイス」。

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通称「詰パラ」。単に「パラ」といってもOKです。

詰将棋パラノイアの略だと思ってた人はいないでしょうね。確かにそういう人も何人かはいるかもしれませんが。

530-0043 大阪市北区天満4-15-7 豊岡ビル2F
月刊 詰将棋パラダイス 編集部
振替口座:00930-8-51289
加入者名:詰将棋パラダイス

郵便振替で年会費8400円か半年分4200円を送れば毎月郵便で送ってくれます。

詰パラは郵送による直接販売が中心なのです。1冊だけ読んでみたいという場合は700円。

書店で買えるところは全国で9カ所。上のサイトに書いてあります。

詰将棋の世界 齋藤夏雄

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齋藤夏雄 日本評論社 2021.3.25

わかりにくい詰将棋のルールをこれだけ丁寧に真っ正面から説明しているテキストはありません。

短編・中編の最新の流行まで詳しく解説されています。そして特筆すべきは練習問題が5手詰中心で、入門者が実際に解いてその楽しさを味わえるようになっているところです。

詰将棋の世界への入門書として、第1に推すのはこの本です。

詰むや詰まざるや 門脇芳雄

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詰将棋の歴史は400年あります。歴史が始まって150年で奇跡的な水準の作品集が生まれます。三代伊藤宗看の「将棋無双」と伊藤看寿の「将棋図巧」です。(これらの書名は後世の人が区別するために付けた通称で正式な名称ではありませんが、誰もがこの名前で呼びます。)

それぞれ100局の作品集です。本物は国立公文書館にいけば閲覧が可能です。この2冊を合本し、200局に解説を加えたのがこの本で、詰棋書史上もっとも贅沢な1冊です。

もともとは東洋文庫(282)の1冊だったのですが、コンパクト版で発売されさらにコストパフォーマンスも向上しました。

この本には続編があります。詰将棋の歴史400年の内、はじめの約350年を概観して代表的な作品200局を解説したのが『続詰むや詰まざるや』(東洋文庫335)です。こちらも併せて読みたい本です。

古本という選択肢もあります。(売切れるまで)


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