様々な空の表情を6種類描いてみる。
透明水彩を使って様々な空の表情を描いてみました。
今回描いたのは①雲のある空、②入道雲のある空、③雨雲の空、
④夕焼け空、⑤夜空・星空、⑥夜空・雪の空の6種類です。
様々な視点で空の表情を描いてみることで、描き分ける処理の幅を
身につけるトレーニングになると思いますので参考になれば幸いです。
では1つづつ解説し行きますが、ここではかなりざっくりとした
解説になります。
着色に使用している色の名前や細かな描写の解説はYouTube動画の方で
御覧ください。
①〈 雲のある空 〉
最初に空色を着色して絵具が乾かないうちにティッシュを使って
雲の形をリフトアウトで抜いて描いていきます。
ポイントは雲を抜く前の空の色とグラデーションだと思います。
空の色を何色にするかで全体の雰囲気が決まってくるような気がしますね。
次に雲の抜き方です。
絵具が乾いてしまうと思ったように雲の形に抜けてくれない事と、
後は雲っぽくどう抜くかですが、これは参考になりそうな画像などを
検索して様々な形の雲の表情を観察しながら形を作っていきます。
②〈 入道雲のある空 〉
水彩紙全体を水で塗らしておいて入道雲のシルエットラインを軽く
残しながら空色をウェット・イン・ウェットで色をさしていきます。
後は雲のある空の時と同じでティッシュでリフトアウトしていきます。
ただ、今回は入道雲ですので、ティッシュの使い方を工夫して
モコモコした雲の感じで描いていきます。
また白い雲の中に雲の陰影を描いて厚みを持たせます。
仕上げは飛行機雲のようなラインを一定方向に入れると
それっぽくなります。
③〈 雨雲の空 〉
水彩紙全体を水で塗らしておいて、雨雲をウェット・イン・ウェットで
描きます。
雨の表現は不透明の白を使って表現します。
ここでの表現方法はケント紙の厚みの部分にホワイトを付けて
ランダムなサイズでスタンピングで描いてみました。
ポイントは規則性を持たせないように一定方向に描いていくことです。
④〈 夕焼け空 〉
太陽をマスキングインクでマスクをしておき、夕日の着色を行います。
夕日の感じは様々な夕焼けの空の画像などを観察して描きます。
夕日の着色は水彩紙全体を水で塗らしておいて、紫、青、黄色、オレンジを
グラデーションでつないで描きます。
ここでも雲の流れはティッシュを使ってリフトアウトして描きます。
仕上げには不透明の白を使います。
⑤〈 夜空・星空 〉
水彩紙全体を水で塗らしておいて、夜空をウェット・イン・ウェットと
グラデーションで描きます。
色は青、紫、赤を使用して宇宙観を感じさせるような夜空の表情を
重色を繰り返して描きます。
星は不透明の白を使ってスパッタリングで描きます。
大きな星は筆て絵がきたします。
次に流れ星を描きます。
流れ星はつけペンで定規を使って描き、流れ星の尾は筆でぼかします。
星空に距離感を出すために画面下部に木々のシルエットを描きます。
⑥夜空・雪の空
雪が積もっている地平線をマスキングします。
大小に六角形にカットしたマスキングテープを画面にランダムに貼ります。
細かなものはマスキングインクを使ってマスクします。
着色に入ります。
画面全体を水で塗らしておいて、雪の夜空を紫と青のグラデーションで
作ります。この作業を数回重色を行います。
表現としては他の夜空と同じですが、六角形の雪にキセキを描くことで
差別化をはかります。
六角形のマスキングを半分ほど剥がし更に重色を行い奥行きを持たせます。
最終的にはマスキングを全て剥がして、六角形の中にもグラデーションを
描きます。
手前の雪は手書きで、遠くの雪はスパッタリングで表現します。
雪の積もった地平線に風景を描き完成です。
最初にも述べましたが、ここではざっくりとした説明にとどめています。
詳しい解説や使用している具体的な絵具の名前などはYouTube動画内で
解説していますので興味を持って頂きましたらYouTube動画の方を
是非ご視聴下さい。
◆YouTube動画
空の描き方 ☆入道雲から星空まで空の表情を6パターンを描き分けて解説します。
https://www.youtube.com/watch?v=Lj4jsZ2MFEg&t=185s
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?