読んだ本📕救いたくない命　俺たちは神じゃない2

救いたくない命　俺たちは神じゃない2  中山祐次郎

現役外科医の中山先生のこのシリーズ2作目。

☆救いたくない命　　死線をさまよう殺人犯。
☆午前4時の惜別　　末期癌なった恩師
☆医学生誕生　　剣崎と松島が救った青年が医学部進学の夢を抱く
☆メスを擱いた男　飛び降り自殺を図った男を全身で受け止めた医師
☆白昼の5分間　仲の良い看護師が息子がおかしいと電話を
☆患者名・剣崎啓介　腹痛に襲われる剣崎

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研修医シリーズも好きだが、これは現場の外科医の物語。
多分、ご自分の体験を踏まえて書かれていらっしゃるのだろうが、
医師である葛藤、苦しみを抱えながらも、目の前の命に向かい合っていく姿。

いつまで続けられるのだろう。という想いも湧いてくる。
でも、前を向いて進んでいこうとされる姿。

彼らのモデルであろう、中山先生にいつか自分や家族、知人が体調を壊した時には、診ていただきたい。剣崎の恩師、入江先生が剣崎に、「こいつなら任せて後悔しない」と思ったように、僕らが頼るべきなのは、腕の評判もさることながら、生命を任せて信じるに足る医師だと思うのです。

解説　植田博樹

研修医シリーズでも同じように思った。こんな先生に診てもらいたいと。

読みながら、病院の風景は、父親や母親が手術や入院していた頃の事が思い出されて
泣けてきた。