教育熱心
今、私は三才児の幼児教育に夢中である。
職場にわけあって、3才の女の子がよく遊びにくるようになった。
元来、周りに子どもがいないこともあり
子どもとの接し方がわからないほうであった。
しかし、彼女とは一晩寝食を共にした仲であり
何よりも向こうが「きじまた~ん」と
距離を縮めてくれるので、
私も緊張せずに仲良くしている。
「なーんや、相手が大人であろうと子どもであろうと
別に私のままでいいんや」
ということを彼女に教えられた。
帰り際なんかは「きたじまたん、また遊ぼなぁ」である。
「遊んでなぁ」でない、同等感がいい。
昨日は事務所でかくれんぼをした。
「次、きたじまたんオニなぁ」
うん、うんオニでもウマでも何でもするで~。
あまり人に見られたくないくらい、正直メロメロである。
がしかし、
私の夢をかなえるまたとないチャンス到来でもあるのだ!
私のデスクにあるクレヨンに興味を持ったようで
まず、それで幼児教育開始。
私が「りんごの色はどれ~?」と質問すると
お嬢は、それに答えて赤のクレヨンを取り出すというお勉強。
「桃の色は~?お空の色は~?」の質問に
次々に16色入りの箱の中から、小さな手によって選び出されていく。
最後の1本が、箱の中に残り
私は最後の質問をした。
「○○ちゃんのうんちの色はどれだっ?」
彼女は最後の1本を、
「うんちの色、これー」とはしゃいでおうど色を取り出してくれた。
「明日、保育所いったらこれはうんちの色やで、ってみんなに教えてあげるねんで」
と耳元でささやき、
彼女は「うんちの色~」と叫びながらママに手を引かれて帰っていった。
まず手始めの教育はこんなところか。
決して先生ごっこをすることが夢ではない。
ちょいちょい下品で、愛読書「稲中」色に染めて
ちょいちょいウソ教育をパーテーションのこちらで
ひっそりと進めていくのである。
ふふふ。
July 28, 2007