サートゥルナーリア引退
フィーエールマンに続き残念ながらサートゥルナーリアも引退とのことです。なんだかんだで昨年は2戦しか使ってないしもう少しレースで走る姿を見たかったです。
サートゥルナーリアの血統
デビュー前から注目度は相当高い馬でした。日米のオークスを勝っている名牝シーザリオの子供で兄にエピファネイア、リオンディーズと2頭のG1馬がいますからね。POGでも人気は高く上位指名必須の馬でした。加えて父のロードカナロアは前年種牡馬デビューして牝馬3冠のアーモンドアイやマイルCSを勝ったステルヴィオを出していてケチのつけようのない血統構成でした。
父方の血統はロードカナロア-キングカメハメハと続くサイアーラインでロードカナロア自身はスプリンターでしたが種牡馬としては母馬次第では距離をこなす産駒を出すという印象ですね。サンデーサイレンスの血がないのでサンデーの肌馬をつけやすい立ち位置で今後も名馬が生まれてくるかもしれません。
母シーザリオは現役時代も繁殖成績も優秀でまさに名牝。とにかくシーザリオの子供は牡馬が活躍する傾向が強くエピファネイア(父シンボリクリスエス)、リオンディーズ(父キングカメハメハ)とサートゥルナーリア含めて違う父からG1馬を3頭出しています。またサートゥルナーリアの姉のロザリンドは競走成績は目立った戦績ではなかったですが子供のオーソリティ(父オルフェーブル)が重賞を2勝しています。(2020末現在)
[2歳]デビューから3連勝でチャンピオンに
ミルコデムーロ騎手でマイルでデビューしたサートゥルナーリアは少しづつ距離を伸ばし3戦目のホープフルSも勝利しG1馬になります。勝ちっぷりもまだまだ余裕がありそうな感じで血統背景も加味して底知れぬ強さを感じました。
[3歳]騎手交代〜皐月賞馬〜ダービー敗退〜有馬記念
3歳初戦は皐月賞。このぶっつけローテは不安説もあったしジョッキーが3連勝したデムーロ騎手からルメール騎手へ交代となんとなくゴタゴタした印象だったのですが皐月賞は1番人気で見事勝利します。ただ皐月賞の勝ち方は思ったほどでないと個人的には感じてました。
ダービーはルメール騎手の騎乗停止のため騎手がレーン騎手に変更、初の府中、左回りコースなどなど不安要素があったのですがレースでは出遅れて4着。初の敗戦さらには初の馬券外でした。
秋はルメール騎手に手綱が戻り神戸新聞杯を快勝しましたが菊花賞には向かわず秋の天皇賞へ。ルメール騎手がアーモンドアイに騎乗するためスミヨン騎手に交代。2番人気に押されるも6着と掲示板も外してしまいます。引き続きスミヨン騎手で出走した有馬記念ではリスグラシューの2着と力のあるところを見せてくれました。結局東京競馬場では2度出走して2度とも馬券圏外。この時点で左回りもしくは府中コースが苦手なのかもという印象が更に強くなります。
[4歳]2戦のみ、そして5歳で引退
古馬になった初戦は中京の金鯱賞で鞍上はルメール騎手。圧勝して左回り苦手説は一蹴といった感じでした。大阪杯は使わず海外遠征なども考えていたみたいですがコロナ渦で色々と中止。2走目の宝塚記念は直前で雨が降って馬場が相当荒れていたことも影響してか残念ながら4着となり結果的にこのレースが最後のレースとなりました。
次世代への期待
兄のエピファネイア同様父方の血統にサンデーサイレンスがいなく母方のサンデーは4世代前(サートゥルナーリア - シーザリオ - スペシャルウィーク - サンデーサイレンス)なのでサンデー系の牝馬に付けやすいでしょうからかなり需要はありそうです。この血統気性がなかなか荒い馬が多いですが底力はあるイメージなので期待できるんじゃないでしょうか。
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