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[PC]グラボ交換で、直近スペックPCに迫れるか検証した

はじめに

よくグラフィックボード(以下、グラボ)の比較記事を目にすることが多いのですが、今あるPCにグラボ交換だけした場合、どの程度スペックアップするかの記事が中々ないなーと思い、そういえば、手持ちで検証できるかもという安易な発想でやってみました。

検証といっても、基準がないと比較できませんので、最近、BTO PCでよく見かけるスペックを基準にして、旧世代CPUを積んだPCにどのグラボを搭載すれば、基準PCをスコア上凌駕できるのかという形で検証していきます。
検証ソフトは、CPU性能は、Cinebench R23と3DMark CPU Profileで
ゲーム性能は、3DMark Time Spyで検証していきます。

基準となるPCスペック

基準としたPCのスペックは、以下になります。
 CPU - Intel 11th Core i5 11400F 6コア12スレッド 2.6GHz / 4.4GHz
 MEM - DDR4 32GB
 MB - ASROCK Z590 Pro4
 GPU - GAINWARD RTX-3060 12GB LHR
 SSD - Crutial M.2 500GB
 PSU - Silver Stone 80 Plus Gold 750W
 CASE - NZXT H510

スペックが似ているBTO PCは、以下のような感じです。
ミドルゲーマー向けPCとして販売されています。(CPUは、12世代です)

探せば色々ありそうですが、16万円~20万円位の価格帯ですね。(ここ重要)

検証した旧世代CPU達のご紹介

もう一方の比較対象旧CPU PC達。メモリーは、全て32GBで統一してます。
Intel Core i7 4790K 4コア8スレッド 4.0 GHz / 4.4 GHz
Intel Core i7 6700K 4コア8スレッド 4.0 GHz / 4.2 GHz
Intel Core i7 7700K 4コア8スレッド 4.2 GHz / 4.5 GHz
Intel Core i7 8700K 6コア12スレッド 3.7 GHz / 4.7 GHz
Intel Core i7 9700K 8コア8スレッド 3.6 GHz / 4.9 GHz
Intel Core i7 10700K 8コア16スレッド 3.8 GHz / 5.1 GHz
詳細スペック省略します。(機会があれば、別記事にしてもよいかな。)
Haswell Refresh世代からComet Lake世代のCore i7になります。
個体差もありますので、参考として見てください。
Nehalem, Sandy Bridge, Ivy Brige世代は、処分済で、手持ちがなく、
今回の検証対象外です。

CPUベンチマークテスト結果

次にベンチマークCPUと比較CPUのベンチマークテスト結果から

Cinebench R23によるCPUベンチマークテスト結果(Muliti)
3DMark CPU ProfileによるCPUベンチマークテスト結果(Max Thread)

参考として、Core i9 11900KとCore i5 11400F のPower Limitを解除(PL 125W)したものも併せて載せています。なぜ、2つのベンチマークテストをしたかというと、9世代と10世代で劇的にスコアが異なるCinebench R23に疑問をもっただけです。両方試して、違いがわかりました。Core i5 11400FとCore i7 9700Kは、同等スペックに近いかなと思います。

基準PCのゲーミングベンチマーク

検証に使用したグラボとCore i5 11400Fに組み合わせたベンチマークテスト結果は、以下になります。

基準PCの各グラボベンチマークテスト結果

3DMark Time Spyのスコア、個人的考えですが、8500前後のスコアが出れば、ゲーミングPCのミドルクラスかなと思います。
解像度もFPSもそこそこの設定で楽しめると思います。

RTX-3060とRTX-3060Tiには、雲泥の違いがあるとよく言われますが、
テスト結果からその間に前世代、前々世代の上位グラボが入るんですね。
にしても、3060Ti恐るべし。

旧世代CPU PC向けグラボは、どれ?

結論から申し上げますと、新品購入であれば、RTX-3060Ti一択です。
但し、10世代 Core i7 10700Kに関していえば、RTX-3060でも基準PCより
高スコアをマークしています。
もっと高スペックにしたい! というので、あれば、RTX-3070以上をチョイス
するのも有です。

基準PCより上回る結果を残せるグラボ

旧世代グラボの場合は、どうなの? という疑問もあるかと思います。
旧世代グラボ3種類 (RTX-2070 Super, RTX-2070, GTX-1080Ti) を旧世代CPUと
組み合わせた場合の検証結果は、以下になります。

旧世代CPUとRTX-2070 Superとの組み合わせでのベンチマーク結果

RTX-2070 Superの場合、第4世代 Core i7 (Haswell Refresh)以外は、スコアを
基準PCより上回りました。第4世代のスコアも下回ったといっても、
ほぼ同スコアで、誤差範囲内かもしれません。

旧世代CPUとRTX-2070との組み合わせでのベンチマークテスト結果

RTX-2070の場合、4, 6世代 Core i7が基準PCより下回り、7世代 Core i7が
同等というテスト結果です。前世代とはいえ、最上位クラスでないと
旧世代同士の組み合わせでは、厳しさが見えてきます。

旧世代CPUとGTX-1080Tiとの組み合わせでのベンチマークテスト結果

前々世代最上位のグラボGTX-1080Tiの場合、テスト結果は、RTX-2070 Superと同じく、4世代 Core i7が同等スコアながら、若干下回る結果でした。
RTX-3060Tiの時とは、意味合い異なりますが、恐るべし、最上位グラボ。
2017年発売ですから。。。
旧世代のデメリットとしては、最新のレイトレーシングやDLSSに対応
していないため、これらを使用するゲームタイトルには、不向きです。
これらのグラボは、基本中古での入手になりますので、リスクもあります。
(認識しない、壊れているもしくは、壊れた等々)
酸いも甘いも嚙み分けた人以外、オススメできません。

まとめ

冒頭で基準PCの価格をご紹介したと思いますが、今なら、グラボ価格も下がっていますので、PC入れ替えの半額位でアップデート可能です。
電源ユニットの確認も必要ですが、電源交換が必要なければ、
より快適なゲーミング環境が構築できるでしょう。

テスト結果は、RTX-3060Ti 1択になってしまいました。
個人的には、もう少しバラバラの結果になると思っていましたので、
以外な結果でもあります。
ちょっと話題が変わりますが、自動車のポルシェも
「最新のポルシェが最良のポルシェ」と言われるように、PCも
「最新のPCが最良のPC」なのかと感じました。

ここまで、お読みくださり、ありがとうございました。
乱文乱筆ですみませんでした。それでは。


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