1回函館2日目第11競走 函館スプリントステークス 予想


※レースの概要

函館競馬場の芝1200mで行われる短距離重賞で前身は1994年創設の
札幌スプリントステークスである。当時は札幌競馬場開催の重賞競走で
あったが札幌と函館の開催順序が入れ替わったため、1997年より名を改め
函館競馬場での開催となっている。また2012年に開催時期が現行の、6月の中旬に繰り上げられた。
また夏季競馬を盛り上げるため2006年より設けられた「サマースプリントシリーズの」開幕戦に指定されており、毎年熱い戦いが繰り広げられている。

※コース概要

2コーナー奥のポケットからスタートし3コーナーまでの直緯は490m。
平坦に見えて実は3角から4角の中間までゆるやかな登り勾配となっており
洋芝という馬場状況もあって前半の消耗度は他の場より比較的高い。
最後の直線走路はA,Bコース使用時は262.1m、Cコース時264.5mとJRAの
全場の中で最短となっており、小回りコースということも相まって
前に行ける馬が有利といえ、2014年から2023年までの函館競馬場で行われた
芝のレースの勝ち馬の7割が逃げ・先行馬である。

※好走馬の条件

先行有利

小回りで直線走路が短い函館競馬場はもともとから逃げ・先行馬が有利と
いう傾向はこの函館SSにも勿論当てはまる。2018年から2023年の脚質別の
成績は逃げ2勝、先行2勝、中団1勝で勝ち馬全てが前走4コーナーを
4番手以内で回ってきていた。また3着内馬15頭中12頭は前走4コーナーを
7番手以内でまわっていたことからも、先行系が有利なのは間違いない。
また洋芝とはいえ開幕週の芝コースは良馬場開催なら勝ち時計はそこそこ
速くなる。しかしながら2018年から開幕週に向けたエアレーション作業が
増加。レース全体で見ると2018年を境に、以前より時計を要する馬場になっていることは頭に入れておきたい。

フルゲートでは展開に注意

開幕週を含め、開催序盤の函館芝1200mは狭いコース+内側有利という
馬場状況も相まって、外を回しての差し競馬では、そう簡単には勝てない。
したがって、勝つためには、リスクの低い外を回すより高リスクとはいえ
内側に寄せるしかなく、最後の直線走路は特に内目に馬が殺到する。
実力馬が馬群に飲まれ着外に沈む事もあり、勝つには運も必要なレースだ。
特に、内枠の差し馬がこの被害に遭いやすく昨年のトウシンマカオなどは
その最たる例だろう。逆に有力な差し馬が外枠に入ったら素直に
評価して良い。

※注目馬

11番ジャステインスカイ

2走前の六甲Sでは果敢にハナを主張。速いペースで飛ばしながらも
ラスト1ハロンまで粘りに粘り先頭を死守した。
最後は10着と着順だけみれば大敗と言えるが、勝ち馬と0.5差ならば
内容的に悲観するものでもないだろう。
初の短距離戦となった前走では、外を回るロスをもろともせず、レコードに
迫る1分6秒9での勝利。さらに5歳といえばJRA史上最強クラスともいえる
22年クラシック世代。初の重賞制覇にむけ視界良好だ。

13番ビッグシーザー

3走前の淀短距離Sでは残り1ハロンで前を捉えると、そのまま後続を
寄せ付けず快勝した。つづくオーシャンSは、ハイペースの中で中団を
追走し、直線でしぶとく伸びて2着争いを制した。高松宮記念では
さすがにレベルの差か7着としたが、G1競争で1秒以内の負けならば
健闘したと言えるだろう。前走高松宮記念組の成績は2-0-2-21と
巻き返しは十分に有り得る。今回のメンバーならば、上位争いは必至だ。

※今回の予想印


  • ◎4番サトノレーヴ

  • 〇13番ビッグシーザー

  • ▲11番ジャスティンスカイ

  • △3番アサカラキング

  • ×7番シュバルツカイザー

  • ×9番キミワクイーン

  • ×10番ウイングレイテスト

  • ×14番セッション

  • ×16番ゾンニッヒ


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