3回京都4日目第11競走 第169回天皇賞(春) 予想 


※レースの概要

京都競馬場の芝3200mで行われるG1競争で、創設は1905年まで遡る。
当時はエンペラーズカップと呼ばれていたが、1947年に天皇賞と改称
された。天皇賞(春)は84年のグレード制導入でG1に格付けされ、古馬の
長距離路線の最高峰の地位を確立することとなった。

※コース概要

スタートは向こう正面の中間点よりもやや2コーナー寄りとなり、外回りの
コースを1周半する。1周目のホームストレッチでいかに折り合いを
付けられるかがポイントと言え、スタンドの大歓声で取り乱すことなく
冷静に走りたい。3コーナーにかけて高低差3.9mの坂を駆け上がり
そこから4コーナーにかけての下りという通称「淀の坂」を2回も通る
上に、最後の直線走路は平坦といえ400m近くという、強靭なスタミナが
要求されるコース設定は、最強のステイヤーを決めるのに相応しい
コースと言える。

※好走馬の条件

父SS系に注目

京都開催での天皇賞(春)の成績を種牡馬別にみるとSS系の馬が好走馬の
大半を占めている。あまりの該当馬の多さから複勝率は24.6%と奮わないが
前走重賞勝利馬に限ると、複勝率は56.5%まで跳ね上がる。
SS系以外の好走馬は2022年のタイトルホルダーとテーオーロイヤル。
ただしこの年の天皇賞(春)は、阪神競馬場での代替開催だった。
また父系をもう少し掘り下げると、長距離というよりは芝2400m級のG1での
活躍が必須であると言える。母父も同様であれば文句なしだが、マイル以下で活躍した馬も目に付く点は注意したい。

先行できる馬が有利

開催2周目の京都競馬場といえば高速&内有利馬場で行われることが多く
長距離戦ではあるがスピードと立ち回りが要求されます。よって前目かつ
内よりの進路を立ち回った馬が有利といえます。
京都開催での天皇賞(春)では、前年以降の重賞勝利かつ4角通過順位が7番手以内だった経験のある馬が9-9-6-34なのに対し、経験のない馬は1-1-4-102と
その差は歴然です。脚質別成績も以下の通り

逃げ:1-2-0-12
先行:7-2-5-56
中団:3-6-3-65
後方:0-0-1-29
マクリ:1-2-1-3

となっており、先行とマクリという4角で先頭集団に位置できる脚質の
勝率が際立っている結果となります。


※注目馬

14番テーオーロイヤル

直近3走でステイヤーズS2着、ダイヤモンドS1着、阪神大賞典1着と抜群の
安定感を誇っている。とくに阪神大賞典は後半5Fが全て11秒台という
厳しい流れの中で5馬身差の圧勝。
同じようなラップを刻んだ2023年の阪神大賞典を勝ったジャスティンパレスは、そのまま天皇賞(春)も制した。
心配なのは京都芝が初めてな点と、血統的な不安要素だろう。


4番ワープスピード

半姉に21年の菊花賞を3着と好走したディヴァインラヴがいる血統。
父ドレフォンというと、ジオグリフのような距離適性的にマイルから
2000mまでのイメージだが、なんと本馬はステイヤーとして華開いた。
古都S(京都芝3000m)を皮切りに、ステイヤーズS4着、ダイヤモンドS3着
阪神大賞典2着と重賞でも好走。実力ではテーオーロイヤルが1枚も2枚も
上回るが、ここ一発を期待したい。

12番ドゥレッツァ

菊花賞では掛かり気味に一旦先頭に立つと、すっと控えて脚を溜め、後半の
ロングスパート合戦に対応し勝利した。レース運びはもとより騎手の技量も
光るレースだった。それだけに前走金鯱賞で連対して面目は保ったとはいえプログノーシスに5馬身差を付けられての完敗は情けないの一言と言える。
過去10年で金鯱賞からの臨戦は1頭で着外。そしてミスプロ系は、割引と
まではいかないが、父SS系よりは好走率が下がるという点が気がかりで
あるが、マクリの巧い戸崎騎手で巻き返しなるか見てみたい。

※今回の予想印


  • ◎14番テーオーロイヤル

  • 〇1番サリエラ

  • ▲5番ブローザホーン

  • △11番マテンロウレオ

  • ×4番ワープスピード

  • ×9番シルヴァーソニック

  • ×10番サヴォーナ

  • ×12番ドゥレッツァ


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