1回阪神8日目第11競走 第72回阪神大賞典予想


※レースの概要

阪神大賞典は春の天皇賞に直結する最重要ステップレースとされ
長距離戦を得意とする古馬一線級が仁川を舞台に激突する。
大阪杯のG1昇格にともない、ローテーションが分散されたため
かつてのような超ハイレベルG2とはいかなくなったが、それでも
その年の古馬G1戦線を主力で戦うであろう面々がこぞって出走してくる。

※好走馬の条件

概要

レーススタート地点は向こう正面の直線左。内回りコースのみを
使用する1周半のレイアウトとなる。ゴール前の急坂を2回走るため
京都開催の天皇賞(春)と比べてもスタミナへの要求度が強くなる。
そうすると4歳馬、5歳馬がより有利と考えたくなるが、長距離戦が
得意な血統は日本競馬の主流血統とは言い難く、世代交代も
中距離馬のそれよりも緩やかなため6歳以上馬の好走も目立つ。
また長距離重賞を走れる馬はそもそも頭数が限られる為
リピーターの出走も多い。

上がり勝負になりやすい

概要にも示した通り、芝長距離路線は日本競馬会の主流と這い難いため
長距離寄りの中距離馬の出走が目立つことから、道中はかなりの
確率でスローとなる。よって上がり勝負となり、実際に過去10年で
上り3ハロン1位の成績は9-2-1-0と際立っている。
先行馬の粘りこみも考慮したいが、各馬の加速勝負が始まる
3コーナー付近から、さらに脚を使って粘りこむには相当な地力が必要。
よって速い上りを繰り出せる馬を素直に評価したい。しかし、上がり勝負と
いっても、コーナーで加速しつつ捲るように上がってこれる
操縦性の良さと騎手の力量が問われる。


※注目馬

6番テーオーロイヤル

前走ダイヤモンドSでは道中5番手を追走し、直線ではサリエラとの追い比べを制して2年ぶりの勝利を飾った。トップハンデの58.5kgを背負いつつも
上り最速の33秒7は評価できる。前々走のステイヤーズSも上がり3ハロンは
最速をマーク。過去10年でダイヤモンドSからの臨戦は0-1-2-15と
奮わないが、好走している3頭は全て継続騎乗だった。今回も菱田騎手の
継続騎乗でこの好走条件に当てはまる。
唯一の凡走データは、前走芝3000m以上かつ1着馬は過去10年で全頭が
馬券外という所。

10番サヴォーナ

日経新春杯はハイペース中で先頭集団を追走。直線でサトノグランツと
ハーツコンチェルトの内をすくって勝ったかに思われたが、外から
襲い掛かったブローザホーンに屈して2着となった。神戸新聞杯では
レコード勝ちしたサトノグランツからアタマ差の2着と善戦しており
実力は侮れない。ただ過去10年で馬体重530kg以上の馬は、馬券内に
入った実績が全く無いのは気がかりか?

12番ディープボンド

本レースへは今年で4年連続の出走。鞍上は新コンビの岩田望来騎手を
迎える。7歳という年齢から流石に衰えは隠せず、スピード決着には
不安が残る。しかしながら阪神大賞典は本質的にはスタミナが問われる
条件設定であり、それは本馬が最も得意とする条件である。
前走有馬記念と前々走のジャパンカップは、有る程度は度外視して
いいはずで、同一重賞3勝目に期待がかかる。

その他の注目馬

長距離苦手の鞍上が心配:9番ワープスピード
4歳以上のエピファネイア産駒は問答無用で割引きたい:2番ブローザホーン
いつも末脚炸裂で突っ込んでくる怖さ:8番メイショウブレゲ

※今回の予想印

◎6番:テーオーロイヤル
○10番:サヴォーナ
▲8番:メイショウブレゲ
△12番:ディープボンド
×2番:ブローザホーン
×9番:ワープスピード
×11番:ゴールデンスナップ




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