2回中山4日目第11競走 第61回報知杯弥生賞予想


※レースの概要

皐月賞の優先出走権の得られるトライアルレースであるが、近年の皐月賞は
どちらかというと共同通信杯やホープフルSから間隔をとった馬の勝利が
目立つ。また収得賞金が十分であればトイライアルを使わず直行ローテを
組むなどの影響もあって、皐月賞を目指す有力馬がこぞって出走するレースでは無くなった。それでもこの弥生賞をステップにダービーへ出走した馬が
好成績を残すなど、クラシック戦線に向けて重要なレースであることに
変わりない。

※好走馬の条件

概要

Aコース2週目であるが、馬場状況に関しては開幕週と大きくは違わないが
今週も纏まった降水があったため、日曜は良馬場開催が予測されるとはいえ
外差しも警戒したい。
また、弥生賞は小頭数且つ折合い重視のレース運びが多いため、道中が
スローペースになりやすく、レース後半は瞬発力を求められる。
よって前走では上り3Fのタイムが最速若しくは3番手以内の末脚を
繰り出していた馬を重視したい。

基本的に上位人気決着

1~2番人気はともに複勝率70%と上々で3~4番人気も40%台と好調。
4番人気以内の馬が馬券内を独占した回数は、過去10年で6回もある。
2019年のような大荒れもあるが、基本的に上位人気を押さえるのがベター。

外枠優勢

過去10年で1枠成績1-0-0-9/10に対し7枠成績は1-5-1-13/20
8枠は5-1-1-13/20と外枠有利の傾向がある。近年の弥生賞は
11頭前後の小頭数かつ折合い重視でのためスローになりやすく
外枠のからの距離のロスのデメリットより、ポジションに自由が利く
というメリットが上回るからだと考えられる。

持続力より瞬発力

小回りでかつ直線が短い中山競馬場。中山記念のように持続力の有る
底力型の血統が好走するかと思いきや、概要でも指摘した通り
弥生賞に関しては全く逆の瞬発力型の血統の好走例が多い。
中山記念ではサドラーズウェルズを内包するマテンロウスカイが
好走したが、弥生賞では瞬発力に優れたLyphard等(できればクロス)を
内包する馬が好走する。


※注目馬

6番トロヴァトーレ

新馬戦は中団を追走し外を回りながら直線へ。追い出されてからは
鋭く伸びて突き抜けた。また前走の葉牡丹賞でも鮮やかな決め手で
抜け出して勝利。勝ち時計はまずまずだったが、重賞でも楽しみだと
思わせる内容だった。ただ過去10年で葉牡丹賞からの臨戦は全頭が
馬券外に沈んでおり、そのジンクスを打ち破れるか注目したい。

5番シンエンペラー

出走馬中で実績は最上位。収得賞金も十分であるが、使った方が
良くなる血統とのことらしい。勝つ必要もない調整レースともいえるなかで
どんな走りをするのかは勝敗に関わらずチェックしたいところ。
本馬はバッキバキの欧州血統ではあるが母系から受け継いだスピードが持ち味で、日本の高速馬場への適応もある程度は目途が付いた感じか?
また中山記念勝利のマテンロウスカイと同じく、Sadler's Wellsを内包する。

9番ダノンズエアズロック

前走のアイビーSは2番手から危なげなく押し切り、小頭数のスローペースとはいえ、上り3Fは32秒7と速いタイムだった。勝ち時計自体は平凡だが
このレースはクロノジェネシスやドウデュースも勝っている出世レース。
本馬もそれに続けるか?また短期免許のレイチェル・キング騎手は日曜日が
免許最終日。期間内に重賞を勝利するなど活躍を見せてくれた彼女が
どういうレースをするのかも気になる。

その他の注目馬

仕上がりの早さに定評のあるエピファネイア産駒、10番ファビュラススター
ハナを切ってからの仕掛け所次第では要注意、3番シュバルツクーゲル
何をしでかすか解からないステイゴールドの血、1番アドミラルシップ

※今回の予想印

  • ◎6番トロヴァトーレ

  • 〇5番シンエンペラー

  • ▲10番ファビュラススター

  • △9番ダノンズエアズロック

  • ×3番シュバルツクーゲル

  • ×7番コスモキュランダ


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