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娘が拒食症になりました。

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大学2回生から一人暮らしを始めた娘。夏休みで帰省した際には、既に拒食症を発症していた。始まったばかりの治療生活を綴っていきます。
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#自己愛

【#9】自分が本音でやりたいことに没頭する。

【#8】の記事に引き続き、 次に私が提案した 娘の日々の当たり前に意識して欲しいこととしては 体重の数字や体型の変化など、 食事に対するこだわりの原因となることについては一切気にせず、 ただただ、自分が本音でやりたいことに 夢中になり没頭すること。 ありのままの自分を認め受け入れることで 見えてくる自分の性質。 娘の場合は・・・ 第三者の評価が気になる こうあるべきという思考 強すぎるこだわり 妥協できない性格 これらは、今の娘にとって拒食症を克服するためには ス

【#8】まずは不完全な自分・ありのままの自分を認め受け入れる。

約1ヶ月の入院で、 出された病院食は全て完食し 食事が美味しい!! と楽しみに食べれるようになっていた。 そして命の危険の心配はなくなった。 しかしその後、カロリーを一気に上げて 体重増加を図るためか、 病院食はコテコテの油物が増え始めた。 元々我が家は、 煮炊き物・蒸し物がメインの和食派。 だから娘にとっては コテコテの病院食が全く楽しめなくなり、 食事が義務的で作業になり始めていた。 そして、悪いものを食べてしまった! というイライラから、何度もトイレで、 吐きたい衝

【#7】入院から退院までの娘の心の変化

病室の空きが出るまでの自宅療養の期間を経て、 入院が決まってから退院までの約1ヶ月間の 娘の心の変化を、娘がまとめたものを備忘録として転載。 ■入院するまで一日中頭の中は食事のことでいっぱい。 一日の摂取カロリーを自分が許容できる範囲で抑えるために、 一日中、スマホの電卓アプリとカロリー計算サイトを行ったり来たり。 「許容範囲内にするとなればこれくらいの量しか食べられない、実際はもっと満足するまで食べたい、でも食べる量が増えると太ってしまうから食べるのが怖いし、食べたくない

【#4】娘の心に潜む孤独を引き出し抱きしめる。

拒食症が治癒に時間を要する原因には 心の問題がある。 娘の場合も、【#3】で挙げた 精神的特徴でも見られるように、 性格なのか後天的環境要因なのか ただ単に「太りたくない」という 思いだけではない 本人にも意識できていない何か潜在的な 深い問題を抱えているように思えた。 私がそう思う理由には、 ずっと気になっている事があったから。 それは離婚の際、私は精神疾患を患い 心療内科に通っており、 その時の家庭環境が娘に 何らかの心的影響を与えているのでは? ということ。 今ま

【#2】拒食症と気付くまで。

まさか娘が拒食症? とにかく、娘としっかり話をせねば・・・ お風呂から上がって、 ソファーでくつろいでいる娘の 背骨がゴツゴツボコボコした 背中をさすりながら 私「痩せすぎてると思わへん?」 娘「うん。今は思う。」 私「食べれへんの?」 娘「うん・・・食べやなあかんと思うのに   食べれへんねん。」 私「ダイエットしたん?」 娘「違うねん。   たまたま実験授業が遅くなった時   学食もコロナで早く閉まるし、   自炊が面倒で抜き始めたのがきっかけやと思う」 拒食症かも

【#1】帰省した娘の姿を見て・・・

大学2回生の娘。 4月から一人暮らしを始め、 前期試験が終わって夏休みに入り この夏、久しぶりに帰省した。 娘を迎えに駅に行くと、 スーツケースを転がしながら 私の方に歩いてくる娘。 久しぶりに会う娘のその足取りは しっかりしつつも 見た目は、折れそうにガリガリで 顔も小さくなって痛々しい姿だった。 いったい何があったのか? 私「どうしたん?体調悪いの?」 娘「ううん。元気やで。」 私「ちゃんと食べてた?ガリガリやで」 娘「え?そう?普通やで」 私「いや、痩せすぎで痛