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娘が拒食症になりました。

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大学2回生から一人暮らしを始めた娘。夏休みで帰省した際には、既に拒食症を発症していた。始まったばかりの治療生活を綴っていきます。
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#風の時代

【#7】入院から退院までの娘の心の変化

病室の空きが出るまでの自宅療養の期間を経て、 入院が決まってから退院までの約1ヶ月間の 娘の心の変化を、娘がまとめたものを備忘録として転載。 ■入院するまで一日中頭の中は食事のことでいっぱい。 一日の摂取カロリーを自分が許容できる範囲で抑えるために、 一日中、スマホの電卓アプリとカロリー計算サイトを行ったり来たり。 「許容範囲内にするとなればこれくらいの量しか食べられない、実際はもっと満足するまで食べたい、でも食べる量が増えると太ってしまうから食べるのが怖いし、食べたくない

【#6】入院時の選択で決め手となったこと。

娘が夏休みに帰省してから異常を感じ、いろいろと病院を受診し 最終的に、命に関わる重度の拒食症と診断されるまで約2週間。 そしてそこから、本来なら至急入院すべきだが 病床の空きが無い為、空きが出るまでの自宅療養期間が約2週間。 正式に入院ができるまで約1ヶ月かかってしまった。 その間だけでも体重は、3kg減っていた。 しかし、娘の辛く苦しい気持ち、今までの寂しかった気持ちなど 本音を沢山打ち明けてくれた為、親子で深く心を通わす時間を 圧倒的に多くとれたのは不幸中の幸いだったと

【#5】ストレスと栄養失調から起こる、脳の萎縮とその影響

●娘の拒食症は心の病だけではないと感じ始める病床の空きが出るまで 自宅療養しながらの通院となり その間にできるだけ 娘の精神的サポートをしようと努めた。 しかし、娘の拒食症と向きあえば向き合うほど 拒食症は決して心の病だけではないと 強く感じるようになった。 娘の場合、精神的にいろんな悩みや孤独が 緩和されたとしても、食事を前にすると たった一口ごはんを口にするだけで 胃が満腹感を感じ膨れる。(実際パンパンになる) 食べたい意思がしっかりあるにもかかわらずだ。 そこを騙

【#4】娘の心に潜む孤独を引き出し抱きしめる。

拒食症が治癒に時間を要する原因には 心の問題がある。 娘の場合も、【#3】で挙げた 精神的特徴でも見られるように、 性格なのか後天的環境要因なのか ただ単に「太りたくない」という 思いだけではない 本人にも意識できていない何か潜在的な 深い問題を抱えているように思えた。 私がそう思う理由には、 ずっと気になっている事があったから。 それは離婚の際、私は精神疾患を患い 心療内科に通っており、 その時の家庭環境が娘に 何らかの心的影響を与えているのでは? ということ。 今ま