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【退職エントリ】4年間の代理店生活終幕、そして、日本を離れます

今日は、4年間勤めたPR会社の退職日です。と、同時に留学のため、日本を出ます。自分で言うのもあれですが、かなり、人生の節目感が強いです(笑)
今回は、この4年間を振り返りつつ、PRパーソンとして大事だと思ったことを書いていきたいと思います。(仮想、未来の後輩たちに届くことを願ってw)「それ大事!」と同じ意見を持たれた諸先輩方は、ぜひシェアお願いします。)また、この投稿は、#PRLTアドベントカレンダー 10日目のエントリー記事として公開します。

簡単な自己紹介

年齢30歳。現在の会社は3社目で、それまではスタートアップを2社経験し、プロマネ、営業、広報、採用アシスタントなどをやってきました。好きなことは、アニメ、漫画、サウナです。

PR会社で、どんなことをしてきたの?

私が勤めているのは、目玉焼きのロゴでお馴染みの、サニーサイドアップというPR会社です。サニーのPR部門におけるプレイヤーは、ざっくり分けると3つの機能に分かれています(2023年12月時点)。メディアとのコミュニケーションを専門とするメディア部隊、お客さまのお悩みをお聞きして、解決のためのプランと予算を提示、実行していく営業兼ディレクター部隊、そして、少数精鋭の企画に特化したプランニング部隊です。

そのなかで、私はほぼ未経験として営業兼ディレクター部隊に入りました。数えきれないほどの提案と、縁あって提案にご納得いただけた企業さまへの課題解決の実働を担ってきました。
また、ひょんなことから、自社でのメディア事業の立ち上げも行い、PR会社にいるのにメディア側の人間にもなる、二足のわらじ状態でした。同僚の中には、私をメディアをやるために雇われたと思っている人もいたよう。ど素人なりに、誇れるメディアに成長させられたと思います。ただ、せっかくの機会だったにも関わらず、事業として一人前にはさせられなかったなぁと自分の力不足を実感しながの引退です。

PRに限らず、むしろ、解決手段が自社で定型化されていないものを形にしていくような、ユニークで馬力が必要な案件にアサインされがちだったのですが、初心を忘れないぞという気持ちと自分への戒めと後輩たちに託す気持ちで、どんな状況でも重要だなと思ったことをまとめていきます。一つは、提案にあたっての超重要で見落としがちなポイント。もう一つは、どちらかというと、仕事がもっと楽しくなる、すぐ試せるコツです。セルフブラック化推奨派なので、ガンガンやりたい人にはおすすめです!

①その課題は本質的な問題か?

提案書の始まりによくある「与件の整理」。もう、これが完璧に正しいかどうかで、全てが決まるなとヒシヒシと実感している昨今です。1ページ目。全てはここの整理次第。提案でなくとも、リリース作成、社内イベントなど、何かやるとなると、目的や狙いがあると思うので、その合意形成をしっかりと取っていくことと同義です。
これは単に対依頼者との合意に限った話ではなく、一緒に提案やプロジェクトを進めていくメンバーと同じ理解であるかも重要。向き合うモノ・コトの目線合わせは大事ですよね。

ありがちなのが、相手の言ったことまんまを与件にしてしまうこと。
よほどクリアに整理していない限りは、話しを聞くなかで、本当の問題を正しく整理していく必要があります。例えば「露出が取れないので、取れるようにしたい」といったオリエンを受けたとしても、依頼者の立場(現場の担当者なのか部門の責任者なのか、はたまた経営層なのか)によっては、背景にある課題が全く違ってきます。営業的には、実際に決算をする相手、そして、どんな成果が相手と会社のためになるのか、事情をしっかりキャッチアップしたいところです。もしかすると、露出ではなく広告運用やOOHの方が目的に沿っていたなんてこともありえます。

②常にポジションをとること

とにかく「自分はこう思う、こうである」と何に対しても意見を持つこと。意外と難しいです。意見を持てるタイプのメンバーが揃ってる割に、仕事だと上手に生かされてないなぁという後輩たちを結構見ました。
意見や意思を持ち、それを通すための段取りや外堀を埋めることが、ひいては、自分の特徴や強みになり、プロジェクトをリードする力にもなっていってしまう!と思っています。陥りがちな注意点は最後に。

★自分で自分に色を付けると仕事がやってくる不思議
少し抽象度の高いお話から。メディア事業をやっていたときに、若手メンバーを合計で10名ほど見ましたが、社会問題というのがテーマのメディアだったこともあり、最初は企画を作ることに苦戦していました。そもそも、何がどう社会問題なのかは、当事者だったとしても気づいていないことってありますよね。例えば、メルカリさんの「性差を再生産しない給与体系」なんてのも、言われてみればという、慣例になっていて、気づけなかったことを発見し、解決する稀有な事例でした。これまでそうだったから、当たり前のこととして受け入れてしまっているけど、実はそれが問題だったなんてことはたくさんあります。
見落としがちなものを発見すること以前に、日常の中のたくさんの情報から「これは面白い」「これは問題だと思う」「自分は違うと思う」と自分で色を付けることは、社会へのアンテナを育てます。関心領域がわからない状態から強制的に色を付ける訓練を行い、さらに、他の人の関心事や主張を知ることで、自分の気になると、他の人の気になるの差から「その問題に関心を寄せた自分」の特徴がより確立されていきます。そうして、確立された特徴で、また情報を見つけてくる。得意領域や勝ちパターンが確立されていくと、横テンも可能なので、どんどん企画の質が上がっていきました。メディアだったこともあり、PV数という形で世の中の反応を得られたことも大きかったでしょう。
同じように、自分が出来ることや関心があること、自分の性質を、見るもの経験するもの全てに色を付けながら、見つける。そして、しっかりアピールする「仕事が与えられるものから、自分で引いてくるものだ」という実体験は、一段深く仕事にハマる瞬間になるかもしれません。そのためには、まず、色を付けに行くことがファーストステップなのではと思っています。

★二者択一の会話でリーダーシップが身につく
もう少し踏み込んで具体的な業務スタンスのお話を。この「色を付ける、ポジションを取る」というのは、普段のコミュニケーションでも訓練できます。先輩や上司に「YES or NO」で答えられる質問にまで、消化(=思考)出来ているかというのは、良いリトマス試だなと思っています。
「どうしたら良いですか?」「どっちが良いでしょうか?」なんてのは、出来れば、「自分はこう思うので、そのやり方で進めて問題ないか?」まで落とし込むことを小さなことから大きなことまで、トライしていく。判断する機会があれば、すかさず思考する、自分の意見や責任で進めることを、数多くこなすことで、プロジェクトをリードするリーダーシップが育っていったりします。

★注意点

勘違いしてはいけないなぁと自戒をこめてですが、自分の意見を言うだけではなく、通すための段取りをするところまで、がポジションを取るってことだと思っています。主張だけするのは、半人前ですよね。ただ、難しいのもわかるので、ひとまず、「STOP 伝書鳩」!

まとめと意気込み

偉そうにツラツラ書いてしまったのですが、人さまにこんなこと言っちゃダメだと思うくらい失敗しまくっています。見捨てずに、何度もチャンスをくれた会社や上長陣には、頭が上がらない。。。サニー、良い会社だった〜!さらに、大変素敵なクライアントさまにも恵まれた4年間でした。ありがとうございました!外国人に負けじとポジション取ってくる!

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