史上最高の物語を作るには

史上最高の物語ってどういうものでしょうか?

色々とご意見があるとは思いますが、ここでは単純に支持される数が多いものを指します。どんな形でもお金を出してもらえるほどの作品ということですね。

ここでのお金はお客さんから直接でなくても構いません。テレビやYou Tubeの広告料の中から分配されるお金も支持されている証拠です。お金をたくさん稼いだ作品が最高で、稼いでない作品はそうではないと言っているわけではありません。ただ、ここでは一つの基準を設けないと話が進まないからわかりやすい指標を出しているに過ぎません。

では、史上最高の物語に話を戻します。ここではいわゆるエンターテインメントですね。できるだけ多くの人に伝わる物語です。映画の興行収入ランキングトップ20ぐらいにそういった作品はありそうです。

ディズニーとジブリがやっぱり多いです。それらを除いても子供でも見れる作品がやはり多いように感じます。でも、ここで気を付けたいのが子供にも見れるというだけで最初から子供を対象に作られた作品ではないということですね。

とりあえず、子供は気にしないで誰もが見たい映画が持つ要素って何があるんでしょう?四つ挙げてみます。

○感動(泣ける。心が動かされる)

○興奮(カッコいい。またはかわいい)

○期待と不安(ハラハラ。ドキドキ)

○共感(主役を応援したくなるかどうか)

おそらく必須項目というのはこの四点です。意外なのはラストのどんでん返しのある作品ですね。私は大好きで自分の作品にも入れたがるんですが、興行収益ランキングを見ていると、この要素の強い作品はあまりないんです。

でも、意外性は必要です。期待と不安の要素に入ってくるからですね。ただラストのオチに持ってくる必要はないってことですね。次の展開が予測できない方が重要なのだと思われます。

では、次の展開が予測できない最高の物語ってどういうことでしょうか?ミスリード?ランキングを見ているといくつかにはその要素は含まれていますが、全てではありません。

「結果はなんとなくわかっているけど、そこにいたるまでの過程がちょっと意外」

これぐらいがちょうどいいような気がします。結果がなんとなくわかっている。これは重要ですね。結果が大丈夫だとわかっていれば、多少ハラハラする部分があっても見れるんですね。そこには共感が必要となってきます。

自分のことのように応援される主人公の方が有利な気がします。もしくは目が離せないようなカリスマですね。どっちでも良い物語になりそうですが、鬼滅の刃を見ていると自分のことのように応援してしまう主人公の方が有利な気がしています。これは時代の流れかもしれません。

「痺れるほどカッコいい登場人物たち」

ここに共感を持って来て、期待と不安があった後、感動にいたる。

これができれば一つの完成形と言えそうです。

特にどうやって共感を得るか、これはどんな物語にも必要な要素なのでもう少し考え続けたいと思います。

#絶対に売れてやる #作家が目指すもの