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Awakening&Power 矢作直樹先生インタビュー Vol.2 ~直感、そして「確信と勇気」。集団や数の中に必ずしも真理はない。

「目醒め」をテーマに、2018年4月27日に開催するAwakening&Power(目醒めと現実創造)~並木良和さんトークイベントに先駆け、東大学名誉教授の矢作直樹先生にインタビューをさせていただきました。前回のインタビューVol.1「並木良和さんとの出会いと『日本人の目覚め』」はこちら(インタビュアー・溜香世子 写真&アシスタント・石原夏子)

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【直感をもっと信じたら良い】

「目醒め」の感覚についていえば、私はコーチングをやっているのですが、クライアントの一人一人が成功していくとか目標達成していく為にやっている訳では全然なくて、感覚としてはどんな人の中にも魂的なものや神性のようなものが必ずあって、その人が進む方向はもともと内蔵されているように感じているのです。

テーマを聞いているうちに、感覚としてそういう声が聞こえてきてしまう気がして、そちら側に背中を押していく、ということを実はやっています。多くの人が自分の中の色んな思いこみ、例えば会社を辞めたら生きていけないだろうとか、枠を出たら何か大変なことが起こるんじゃないかというような恐怖感で本来の自分を生きられていないのですが、そういったことを外して目覚めさせていく、といった感覚でやっているんですよ。

そして、そっちに一歩踏み出した途端、グッとその人の人生が開けていったりシンクロニシティーが起きはじめて本当に上手くいったり、というような事がとてもよく起きます。

そういったことは、何かに書いてあるとかそういう事では全然なくて、ある意味での霊感とか霊智とかそういう類のものかもしれない、と話を聴いて思いました。

矢作先生:直感って言い方が一番一般的だとは思うんのですけれども、そういうものをもっと信じたら良いと思いますよ。

~確かに、現場を通して、そちらの方がよほど正しいのではないかと感じます。色んな本を読み、色んな情報を得て、そこに答えがあるのではないか、みたいな感覚が一般的に凄くあると思うのですが、それよりもっと先生の仰る直感だったりとか霊智を活用したほうがよさそうです。例えば、個人としては、どうしたらそこにもっとアクセスできるのでしょう?

矢作先生:無心になる事だと思います。後は必要があればわかると思います。本当に必要があれば。

~必要があればわかる、というのを、もう少し教えていただけますか?

矢作先生:つまり、色んな言い方があるのでしょうが、例えば真剣に考えることで、ポッと答えが出てくる人も居ます。だから、芸術とか科学者などはそれがエピソードとして伝わるわけですよね。だけど、別に芸術家や科学者だけじゃなくって誰にでもあることですものね。ただ、誰でもの場合は史実としてあんまり残らないだけで。

~誰でもある感覚なのですね。

矢作先生:閃きってあるでしょう?それがそうです。大なり小なりはそうだと思います。だから、良くある錯覚としては、脳がものを考えていると思っている人がいる、ということが、私にとっては驚きなのですが。

~驚きなのですね!

矢作先生:だって脳から離れた人の方が、遥かに色んなものが見えたり、聞こえたり、考えたり出来るっていうのは、巷でも枚挙にいとまがない訳ですよね。

~脳から離れた人、というのはどういう意味でしょうか?

矢作先生:体脱した時の話を言っています。そういう事実があって、自分の場合はもちろんその体験があるから、違和感が無いのですが、そうでなくても、色んな事実があるのを知れば、そして、そうなのかな、と思う素直ささえあれば、別に脳がものを考えている訳では無いことが分かります。だってそうでなければ臨死体験なんて説明できないですから。

【意識の壁、「天動説的思考」】

~それを説明しようとして、それは脳が見せている幻想であるとか、そう言う人もいますよね。

矢作先生:それは、人間の思考の癖なのですよ。人間の思考の癖として自分の知っているものから全てを説明しようとする、という脳の癖があるのです。だけど、それは例えば99%それで説明できても1%説明ができない時は、間違っている可能性は十分あるわけです。謙虚にそういうことを、科学とは何かっていうことを元から外さなければ直ぐにわかることなのですが、実際には科学者を含めて、科学的にものを思考出来る人なんてほとんど居ないのです。意識の壁があるのですね。私はそれを「天動説的思考」、と言っています。

~天動説的思考ですか。

矢作先生:自分が中心になってものを考える、という思考です。ほとんどの人がその思考だと感じています。だから、例えば自分が想像出来ない事や経験のないことは、ないことにしてしまうのですね。

~それを聞いて、素直さとか謙虚さ、という言葉が浮かんできました。自分にはわからないことがある、という事を認める謙虚さです。

矢作先生:それをお釈迦様は「無知の知」って言った訳です。2500年も前の言葉で、今もちゃんとある訳です。そんな事さえも認識しないから不思議です。

~先生にとっては不思議かもしれませんが、一般の人は結構それが当たり前かもしれません。例えば、コーチングの現場で如実に分かりますが、人を制限していたり、行動を狭めていたりするものの多くがやはり思い込みです。空気のように、こうであるに違いない、という。実際には絶対違うのだけれど、自分の中にあるリアリティーとしては、そうなってしまっている、というのがすごく狭めている。そこから外していく、未知に開けていくことが肝なんだなと感じます。

矢作先生:そうなのですよね。だから、意識の壁をどうやって自覚出来るか、というのが第一歩だと思います。そして、自覚できても外せないのが現実、という認識を持つことが第二段階でしょうね。

【混同させ、錯覚させられているもの】

~意識の壁をどうやって自覚するか、という意味では、社会で空気のように当たり前になっている前提条件みたいなものが、すごくあると思うのです。集合意識だとかカルマのような、思い込みの壁のようなものも含めて。日本で言うと、女性があまり尊重されないように感じる空気とか。

矢作先生:本当は逆なのにね!

~そうなのですか?会社の中であまり重用されない傾向とか、未だにそういうことがあると思うのですが。

矢作先生:それは、見方なのですよ。今の世界は「グローバル化」と平たく言われていますが、実はものすごく巧妙で、人間が男女という異質なものとして生まれてきていることと、権利平等とをはき違えるように、わざと誘導しているのです。

「女性が権利上、男性と同等でない」という視点に焦点を合わせると、それはそうなのです。でも、そこで見えていないものがいっぱいある訳です。その視点「だけ」が全てだと見せているのが今の「グローバル化」の一つの特徴です。例えば優劣でも陰陽でも、正負でも、片方がいいように見えると片方が悪いように感じるように、錯覚させている訳です。

男女に関して言えば、「人間」という視点で見た時に「性」というのは何か、ということが重要です。母性と父性を全く失くしたら、人間は間違いなく不良なものになってしまうのだと思います。

魂には男女はない訳ですから、それならばなぜ、男性、女性として生まれて来ているのかそれぞれの拠り所としての「性」と言う視点をわざと、曇らすようにしているのですよ。

〜なるほど。

矢作先生:人間は1億年経っても、男の人が子供を産めない訳です。つまり子供を産むことによる喜びとか悲しみとか、苦しみっていうのは、逆立ちしても男の人には経験できないように生まれてきている。そこが原点です。

だから子供を育てるという現象面で、例えば鳥ならば、お父さんとお母さんが交代で子育てしている鳥もいっぱいいる、という話に持っていくと物が見えなくなってしまうのです。やっぱりそこで量的な同等と質的な異質とを、今の時代はわざと混同させているのです。それによって性差を薄めて人間を弱くしようと誘導されている訳です。

〜誘導されているのですか。

矢作先生:はい。そういうことを本に書くのは、今まではちょっと差し障りがありましたが。

【埋没しないための「確信と勇気」】

〜先生が本に書かれたりとか、P&Gのフォスター・ギャンブルさんが映画を作られたりとか、だんだん明るみに出てきていますよね。

矢作先生:それはつまり、明るみに出しても、それを理解して受け入れるように民度が少しずつ上がっている部分があるからなのですよね。それはアベレージではないのですが、特定の目覚められた人たちが増えてきている、ということです。

〜それは福音ですよね。

矢作先生:ええ、もちろん。そうでないと、いつまで経っても進歩しなかったら、存在している意味がないですよね。

〜ただブレーキも大きいですよね。小さなことをあげつらって糾弾したり、言葉狩りのようなものであったり・・・例えば、何にでも「ハラスメント」をつけるということもありますね。

矢作先生:そういうことは人間の本来の強さ、それは別に力というのではなくて、一言で言えば、魂が喜べるようなことだと理解すればいいと思うのですが、それを曇らせてしまう訳ですよね。

〜そこに気づいていくことが大切なのでしょうね。一方で、情報がないと難しい部分もあるのかなと思います。個人としての気づきは意外と外しやすい部分もあると思うのですが、集合的、合意的な空気や価値観となってくると、気づくこと自体がすごく難しくなって、並木さんの表現でいえば、また「眠っていく」ということになるのではないでしょうか。

矢作先生:そこに埋没しないためには、確信と勇気だと思います。確信というのはコンフィデンス「こうだ」っていう風に思えることです。集団とか「数」の中に必ずしも真理はないというのは、よく母親に言われた言葉です。集団に付和雷同するのは危ない。そういったことが真理から外れていることは、いくらでもあります。自分が確信を持ったことは、ゆめ流されるな、という風に教わりました。

〜大事ですね。(皆そうしているし、世の中ではこう言っているけど、でも自分はこう確信している!)ということなら、それを選ぶということですね。

~インタビューVol.3(3月26日配信予定)に続きます~


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