メモ(20200714)

どの時代のどの大陸の権力も似たようなことをやっているように見える。だけど権力者や中枢にいる数十人とか数百人が、何を目的に動いているかをイメージすると、その時代や国の状況によって様々だと分かる。

政治家や官僚は、目的を叶えるために権力を手に入れた。目的は様々で、「3年以内に自分が4000万円を手に入れたい」というような小盗賊もいれば、「10世代後に国土を4倍にしたい」というような中盗賊もいる。

生きてると、「は?」と思うような愚策を国が急に打ち出したり提案したりすることがある。大体は不思議なことは全然なくて、それで誰かが儲かったり、誰かの地位が良くなるのだ。小盗賊は、それを目的に生きている。

この半年間、たくさん見た。

特に腐敗の激しい国では、小盗賊になりたくなくても小盗賊になることが最良の生き方となってしまう場合が少なくない。腐っているんだから、それを利用して稼ぎ、いざとなったら逃げましょうというやり方だ。逃げられた方はたまったものではない。だが、逃げられた方(国民たち)もマイクロ盗賊ばかりだと、この腐敗が止まることはない。

マイクロ盗賊は、自分が儲かるような小盗賊を応援する。マイクロ盗賊なので、いつか小盗賊になりたいなんて夢は持っていない。マイクロ盗賊でいることによって、まともな人間である場合よりもちょっと楽できればそれでいい。

多くの動物はこういう動きをする。あされるだけあさり、有利になるように動き、いじきたなく生きる。それが過酷な自然の中では一番やるべきことだから。生命には常に絶滅の圧力がかかっていて、来年よりも今年、明日よりも今日を強く生きることで生存できる。

貨幣制度や裁判、電池や教育を作って維持している人間をやっていながら、それでもそういう動物的な世界観で生きていきたいならば、やってれば良いと思う。それこそが腐敗の原因だし、事実そういう社会では長期的な見通しが無く、教育は軽視され、目先の収支だけを気にして動いている。