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本屋の様子(2)

(1)を先日書いた。いろいろ想像できてよかったです。本屋は仕事が多いし重いもの運ぶし、お客さん対応とか電話とかもあって、入荷情報をSNSで流すなんて、テキストでタイトルリストを流すルーチンだけでも大変そう。

だから、ということでもないんですけど、なんとなく本屋それぞれの立地や営業方針や「その状況での最適化されたやり方」みたいなのを興味深く見比べていました。

・くまざわ書店 武蔵小金井北口店

わずかなスペースを分けていただいて、表面が見えるように置いてくださってます。僕の本は僕の代わりに人と接して様々なバトルをやってくれてる…がんばれ…。

・ヴィレッジヴァンガード 川越ルミネ店

基本は羅列なんですが、新刊全部に発売日を視認しやすく貼っています。これは、働いている人は毎日でも機械的にできるわりには、お客さんにとっては結構良いだろうなと思います。

・模索舎(東京新宿)

もう10年以上、自主制作の最初の本から置いてくれている本屋です。もうすぐ50周年です。

・ジュンク堂書店 池袋本店

ジュンク堂池袋も、自主制作の本を取り寄せて置いてくれたことのある本屋です。今は本屋でも全部ビニールで包まれていて中が見れないことも多いので、そもそも「知らない本を手にとってパラパラめくってみる」習慣がない人も多いかもしれない。複製原画の展示はそういう意味でもありがたい。

・Jully Books

この本屋さんは、もう閉店された古本屋さんみたいです。だけど今もイベント出店やオンラインストアをされているようで、いくつかイベントや取り組みを見てみたら、どれも面白そうでした。

・BOOKSHOP TRAVELLER(下北沢)

こちらも変わった本屋さんで、全国の本屋さんが、1棚ずつ集まった本屋さん。本屋のアンテナショップという形態。個人でも良くて、1棚の家賃は月3000円から。金儲けは苦手だけど商売自体はすごい好きだから、すぐ借りること考えちゃうな。

・ポポタム(池袋〜目白)

こちらも自主制作本を置いてくれているお店+ギャラリーです。オンライン通販で買ってもフェアの冊子がもらえるみたいです。フェアも楽しみにしています。

・古本 YOMS(香川県高松市)

店主・齋藤祐平さんがブログで「出版社に問い合わせて直接入荷できた」という様子を書いてた。今回、いろんな古本屋さんや小さめの個人店が入荷してくれてるのも嬉しかったことだ。

・書肆スーベニア(東京向島)

こちらも新刊も扱う古本屋さん。知らないお店だったけど、めちゃくちゃいいお店っぽい気配がします。周囲の雰囲気も良さそうな感じ。

…という感じです。っていうか、面白いお店や個性の強いお店が多い。そんなお店なのに、新刊を発売直後に仕入れたりもしていて、パワーのかたまりだな。

他にもたくさん、入荷の様子などを見れて、本当にありがたいです。すでに売り切れたところもあるみたいですが、増刷もされる感じなので、いつでも気が向いた時によろしくおねがいします。

読んでくださった方の感想も、ありがたく収集中です。周りの人に伝えてくれたり、SNSで他の人に紹介してくれたり、大きなオンラインストアのレビューを書いてくれたり、すごくありがたいです。僕がいくら頑張っても、僕を知ってくれている人にしか影響が及ばないですから。

(『ベルリンうわの空』試し読み)

(おわり)