見出し画像

【サガン鳥栖、読谷村トレーニングマッチ】
vs水戸ホーリーホック(30分×4本)
1-1(得点者 本田風智)

vsガンバ大阪(45分×3本)
3-2(得点者 原川力、小屋松知哉、アンヨンウ)

画像2

前回の「序」に続き「破」では新加入選手
GK守田達弥選手、板橋洋青選手。CBエドゥアルド選手、宮大樹選手。SB森下龍矢選手、内田裕斗選手、大畑歩夢選手について

経験値豊富な安定型ステレオタイプとニュータイプなユース世代最強クラスのGK

まずはGK守田達弥選手。身長は190cm超えの恵まれた体格でハイボール処理、シュートストップを得意とするGK。京都、新潟、松本とJ1での経験が豊富で頼り甲斐のあるゴールキーパーだ。

動画を見てわかるようにとにかくシュートストップがすごい。入団会見でも「自分の特徴はシュートストップ」と語るほどその部分に関しては絶対の自信があるようだ。ここ数年、権田修一選手や高丘陽平選手のプレーを見慣れてる鳥栖サポーターは少し違和感を覚えるかもしれないが、トレーニングマッチでの良い評価が入ってきているように、加入してまもなく正GKの座を脅かす素晴らしい活躍を見せている。

画像2

トップ昇格を掴んだGK板橋洋青選手。板橋選手に関しても動画が少ないので個人的に実際に見た印象やチームメイトの声を参照に。板橋選手は身長185cm、2種登録でスタジアムで見かけたことがあったり、トップの練習参加で実際に見かけたことがある方が多いと思います。

画像3

板橋洋青選手の特徴は足元の技術にある。ラインを高く保ち最後尾での組み立てにも参加できる。守田選手をステレオタイプと評すなら板橋選手は「ニュータイプ」…というよりもGKのトレンドは今やこのニュータイプに寄って来ている。その上、明輝監督のサッカーの理想に一番近いGKは板橋選手だと思っているのでリーグ戦でスタメンを張る日はそう遠くないと。

画像4

この自信や明るい性格を武器に下克上でスタメン争いに割り込んで欲しい。

“左利きCB”というプラスオプションをスペシャリティにする

高橋祐治の移籍、谷口博之の引退と昨シーズンの失点数、素人目にも補強は急務に見えたCBポジションには宮大樹選手とエドゥアルド選手が加入。宮選手はびわこ成蹊スポーツ大からJ1神戸に入団。水戸で武者修行を終えて鳥栖へ完全移籍。
エドゥアルド選手は鳥取入団からJリーグ10年目のシーズン。柏レイソル、川崎フロンターレとJ1経験値もたっぷりの頼もしい補強ができた。
宮選手についてはびわこ大時代にベアスタでのトレーニングマッチ。ハーフタイムにヴィッセル神戸内定者と知ってからは後半は常に彼のプレーに注目していたのを思い出す。運命の巡り合わせとでも思いたいところだ。

画像5

新加入CBの共通点は「左利き」ということだ。
時たま話題になる「左利きCB」の意義とは。

右利きCBは右足でボールを持つ傾向にある。これは当たり前のことだが、これはどういう状態にあるかというとゴールにより近い方にボールを晒しているということだ。CBのミスはゴールに直結するというのは昨シーズンの鳥栖に限らず定説である。つまりは致命的な欠点になりうるということだ。
左利きCBはこのシチュエーションで何が起きるか?左利きCBは左足でボールを展開するためゴールから逃すようにボールを保持することになる。その上、そういうミスが起きる状態というのは相手選手のプレスにハマった時が多いが、左利きCBはその状況下でも一発で逆サイドへのサイドチェンジが可能といった利点生み出すことができる。
ここで一つ考えたいのは「右利きCBコンビ」ではダメなのか?というジレンマに陥る。
ここ数年のJ1優勝クラブのCBコンビは大方右利きCBで揃っている。単純に左利きCBは希少価値のある存在な上に右利きCBコンビが主流であることがわかる。
しかしサガン鳥栖の場合、左利きCBは“スペシャリティ”な結果をもたらすというのを実際に新しい明輝サガン鳥栖を自分の目で確認してから「急」のブログにまとめたいと思う。

サイドバックという概念はもう古い?現代版SBの理想像とは?

もう一つ今年のサガン鳥栖で移籍動向が激しかったポジションがある、サイドバックポジションだ。
浦和レッズの正式オファーがあった原輝綺は残留、ベテラン小林祐三はキャプテンに就任。無尽蔵に上下動を繰り返す大畑歩夢はトップ昇格と順調に見えたが藤田優人は退団、去年の主力三丸拡は移籍、チームの救世主になった金井貢史はレンタルバックと空いた穴は決して小さくはなかった。
しかし明治大学からの新加入森下龍矢、徳島ヴォルティスから完全移籍した内田裕斗は重い空気を変える存在になるだろう。

とにかくゴール動画が多い内田裕斗選手。
メディア向け新体制発表会でも「オーバーラップ、インナーラップ、シャドーの位置でボールを受けたり、チャンスと思えばFWの位置でも上がっていく。そこの判断力も自分の特徴」と楽しみを爆発させてくれるコメントを残している。

インカレ決勝を見た鳥栖サポーターも多いと思いますが
森下選手は明治大学サッカー部で1列前のSHでの出場が主だったようで故にゴール動画も多いわけですが。

トップ昇格の大畑歩夢選手も含め、今年のサガン鳥栖のSB補強のトレンドはもうみなさんお分かり頂けると思いますが、もはや現代サッカーでサイドバックは“最後尾でサイドの守備をするだけの人”ではなくなってきてるということ
「偽SB」なんて言葉が流行ってるようにSBがインナーラップしてFW位置で攻撃参加というのは当たり前に起こっているということです。
明輝監督が初練習後のメディアインタビューや新体制発表会で言葉にしている「目指しいるサッカー」いうのは言語化が難しいだけで着実にそれを遂行できる選手が揃えられたと自分も思っています。

「序破急」最後の「急」のブログは実際に自分の目で見た新しい金明輝サガン鳥栖の感想と残り新加入選手を語りたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?