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住まうということ。五箇山相倉、菅沼集落

地域ものがたるアンバサダー富山。
7月旅は五箇山相倉、菅沼集落から。

谷は静かな湿度と水音に満ちている。


かつては屋根裏で蚕を育てて絹糸に。
すぐそばにあるもので作る暮らし。

ヒメタケ、うど、こごみ、ぜんまい
フキ、五箇山豆腐がはいった山菜蕎麦。
裏山から取ってくるという山菜がもう、とにかく美味しくて、春の山から伸び出した野生植物のエネルギーを身体に入れるとすぐに山につながる。
旅ではまず土地の野生のものを食べ、
湧水を飲んで、土地神に会いにゆくといい。


名物の五箇山豆腐は喜平豆腐店のもので、今では器に水を張って浮かべる豆腐が主流ですが大陸から渡ってきた固豆腐を稲縄で縛って運ぶのにちょうどよかったらしい。民謡に盛んに胡弓が使われていることともつながる、日本海側北国ならではの歴史です。

家の2階はかつては蚕部屋。
地下は煙硝部屋。
ここでも神社を中央に、点在する合掌造りの家の間を縦走する水量がとにかく豊かで澄んでいる。音。


都市では、住まいのすぐそばを飲める水が流れているという当たり前のことが失われている。
両方の集落では流入してくる水を大事に囲い込んで、流しながら溜める仕組みがあちこちに見られました。
山に挟み込まれた谷間の村なので、家のすぐ横に田んぼと畑。






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