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京北で開催のツクル森2days
東欧、バリ、メキシコ、アイヌ、アフリカ、ブラジル、南米先住民、さまざまな音のレイヤーを乗せた「音楽のまつり」。

集まった人たちの手で火を起こし
篝火が灯された後、
スロバキアの羊飼いが奏でるオーバートーンフルートの音色から場が開かれる。

この、
はじめに置かれる音によって場所の色彩はつくられ、依りあつまるものの質が決まる。

これまで見たことがない美しさの
2日間の幕開けでした。


「人はなぜ表現するのか」トークライブはアイヌコタン阿寒湖よりKapiw&Apappo、美術家廣海充南子さん、アートディレクターの柳澤史樹さん、音楽家のきしもとタローさんの6人のメンバーで。

これまでの自己表現というものが森羅万象の中に溶け去るのちに立ち現れる新しい立体について。
そうなんです、この感じ!
話していてワクワクする人たちに出会えるのは本当にうれしい!

「カーハの歌」では会場の皆さんとワークショップ。
サポートに神戸・大阪クラスのメンバーが入ってくれたので、現地のように皆さんすぐに歌の輪に入り、青空の下で古いバグワラの歌を。

そして、
北部アルゼンチンで歌い継がれてきた歌、
カント・コン・カーハライブ。

ケチュア族の古い祈りのうたは、土地と、住まう精霊と交合するように放つ「音波」のようなもの。
声のエネルギーにさまざまな質があるように
歌にも人と触れ合うものと
神や精霊に触れるものとは違う。
手でさわれないものに
音で触れる、声。

ウリュムのビダーラは、祭りが始まる夜明け前を歌ったもので、二度と繰り返されることのない瞬間、もう二度と会えない今に、
さあ、花束を手に取り一緒に行こうと歌われています。

そして、どうしても歌っておきたかった
「新嘗祭」
土地との共振は、
やはりやまとことばが深く地面に杭を打つ。
日本語は渦をまきながら真っ直ぐ落ちる、
「おん」が整った響き。


東欧のフォークダンスではこれまで体験したことがないくらい、みんなが大きな輪を作って歌い踊る中、アルバニアの古いフォークダンスの歌も歌わせてもらい幸せな時間になりました。



夜の部はバリガムランギータクンチャナの獅子バロンの踊りや、たっぷりアイヌの歌とムックリ、トンコリの音色に耳を傾け、

火の踊り、手作りの竹楽器を鳴らすかわいらしい小さな子どもたちも交えて、ガムラン、東欧、アイヌ、アフリカ、南米はブラジルからアルゼンチンまで交差する大合奏を星空のティピの下で奏でました。

そして今回とても楽しみにしていた「共鳴する声」ステージ。
アイヌ×メキシコ×ベネズエラ×日本へ
先人たちの声を辿りながら。



もう、ほんとに楽しみにしていた共演。
音は「神聖な再会」
とケチュアの人々が言ってきたように
素晴らしい歌い手の方々と、楽しすぎて。

音がひらかれると
ただちに扉が開かれる

また一緒に歌えますように。

この2日間はどの瞬間を切り取っても、
「なんと美しい」
ということばしか出なかった。

太陽、青空、星、月、炎
音楽と歌。

地球という天体に流れる、
色とりどりのストリーム。

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