はじめての審査員。アートフェア「メタセコアイア」

2022年4月21日 00:24

いろいろありまして「メタセコイア」というアート・フェアの審査員をやってます。

455作品がエントリー！これは初開催としては結構いい数なんじゃないかと。僕は審査員のひとりとして、その中から5作品を選んで、さらにカワグチ特別賞的なのを1名につけるという、まぁ、おこがましい役をやらせてもらってます。こんなん初めてだし、めちゃめちゃ新鮮だったので、この気持ちを書いておこうと思います。

・全作品
https://www.metasequoia-art.jp/creators/

この記事見てくれてる人、ぜひ「自分だったらどう審査するか」って思いながら見てみてもらいたいです。「作る」に向き合ってエントリーしてくる人に、さらに「審査」で向き合うって面白いです。

僕の「審査」のやりかた。

まずは作品をWebサイトで。プロフィールや作品説明は一切、見ないで「画」だけ見てみました。で、第一印象で「お、いいな」と思うものを選別しました。31人になりました。何？おまえのフィーリングかよ？って話なんですが、そんなん基準とかなく選ぶしかないやろがい！

向き合ってくうちに、4つのポイントで見てることがわかりました。

・狂気を感じるか
・ユーモアを感じるか
・既視感が “ない“ か
・現物 / 制作過程をみたいと思ったか

すべて極私的なものでした。既視感とか言っても自分の見てきた範囲ですからね・・・。あと、「過剰であるか」みたいなポイントも思いついたんですが、会田誠やChim↑Pom（from Smappa!Group・時事ネタ）みたいなブットンだ感じの作品はなかったですね。僕の眼が悪いのかもですよ。本当はいたのかもしれない。「全然理解できないけど、無茶やっとるなー、惚れた」みたいなの発見できたら超興奮しそう。とにかく、いっぱつで才能を皆に認めさせる、波風たてる「天才」ってほんとすごい。っておもいました。

などとやってるうちに、わかってきた基準に従いつつ、13名にしぼりました。

ここから先の5人は、いま発表して良いのか分からんので、いったん書かないでおきます。

クライアントワークが基本になっている僕（企画 / デザイン/マーケティング/エンジニアリング）の世界では「誰に頼まれてないわけでもないのに自分の作品を作って発表する」というのはある意味、命や時間を削る行為だったりするので非常に尊い。「作る」っていったい何なんだろうか？と、何度も考えさせられる、とても良い経験でした。

メタセコイア、面白い / 新しいアートフェアです。僕みたいな素人じゃなくて、ちゃんとした審美眼もった審査員も、もちろん多数、はいっておられます。そのへんの多様性?もふくめて、生暖かく見守ってもらえると、ありがたいです。

昨日・今日で、新美術館のダミアン・ハースト展みたり（オフィスから近い）、文学賞の受賞者のインタビューに立ち会ったり（いちおう仕事）と、創作について考えさせられつづけました。そんな中で他人の作品を審査するって・・・おれはいったいどうすれば良いんだと悩みだしております。

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