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絹の街の人たちのまとめ(商人中心)

アリアーブナーリアからちょうど1年くらい経つということで、絹イベに出てきた、絹の町の商人などのモブについて特徴と印象をまとめてみました。
名前と立ち絵があるキャラ(というかナジュマ)については書いてません。
あんまり事実と想像が分かれていないため、主観込みになります。
なんでこんなメンドい上に地味なこと初めてしまったのか自分でもわからないが、似たような雰囲気のなかにもけっこう色んな人がいるっぽいということを確認したかったっぽい。

《ラクダバザール》

ラクダバザールは地元民も野菜や魚などの生鮮食品を買いに来る他、観光地向けの屋台グルメの店も多いとのこと。[3-3]

■本編

1.ココナッツジュース店の店主[3-8,9]
ジャミルによるとこの店は「行きつけ」。[3-8]
カリムの好物のココナッツジュースを、普段はこの店で50個以上買い出しているらしい。
カリムのことを「カリム坊ちゃん」呼びする。[3-9]

「アジーム家がどんなすごい物を見せてくれるのか、期待してるよ」
「カリム坊ちゃんの買い出しではないんだね」
と言ってるように、ジャミルのことは基本的に"アジーム家の使用人"という前提で接していると思われる。

口調からは温和で優しそうな印象を受けるが、昔話や雑談などをしている他の店の店主と比べると「ええ、まあ」とか「はい、伝えておきます」とかジャミルの対応が事務的に思われるので、あくまで仕事上の付き合いしかないのかもしれない。

2.ドライフルーツ店(?)の店主[3-10]
「ナッツやドライフルーツが売っているお店が集まってい」る場所にある店の店主。シェードを焦がしたことのあるジャミルがギクっとしていた。

「今日は買い物か?また大暴れは勘弁してくれよ〜?」「それがよお〜」など、かなりざっくばらんに砕けた口調。
ナジュマに「おじさん」と呼ばれているので、それなりの年齢の男性である模様。
恥ずかしがるジャミルに構わず昔の失敗を掘り返してイジってはいるものの、「シェードは焦げたぐらいですんだけど……その後、ジャミルをなだめるのが大変だったよ」等の発言から、根本的な寛容さは感じられる。

ジャミルは慌てていても終始敬語だったが、過去にやらかしたせいという可能性もあり、仕事の関係でこの店に買いつけに来たことがあるかは不明。
ただし上記のやりとり見る限りあまりビジネス然とした関係ではない様子なので、もしかしたら仕事として来たことは無いか、あっても少ないのかもしれない。

■マレウスPS

3.骨董市の店主[マレウスPS 2話]
「歴史的価値のありそうな調度品や文献」が並べられており、カリム曰く「国中から集められた古いものがたくさんある」骨董市の店主。

カリムのことは「カリムぼっちゃん」呼びで、面識もある様子。(なおジャミルについてはこの話にいないため、面識有無は不明)
カリムからは「おっちゃん」と呼ばれているので、やはりそれなりの年齢の男性。

他の商人に多い砕けた態度と比べると、話し言葉が丁寧で上品な物腰。が、それはカリムが相手だからなのか、この人の人間性なのかは不明。
ただカリムに対しては終始敬語だったのが、マレウスに話しかける際は一部敬語がとれているので、アジーム家の人間相手に接している、という意識はあるのかもしれない。

マレウスが古い言葉で書かれた本を読めることに驚き、高価な本を迷いなく買いとる様子に多少焦っている様子を見せた(マレウスが庶民ではないことに気が付いたせい?)

※なお、3-4に出てくるシャーワルマー店の店主やマレウスPSにたくさん出てくる店の店主たちは、ほとんど会話がないので飛ばしています。

《ザハブ市場》

「飲食品だけでなく、絹織物や食器インテリアなどを取り扱う店も多く」ある市場。
"黄金"の名前のとおり、「高級な品々を取り扱う店がたくさん」あるらしいが、高級品を買いに来た客狙いのスリもいる。[4-1]

■本編

4,アイス店の店主[4-6]
マレウスが"伸びるアイス"を買った店の店主。
時期国王と知らずにマレウスをからかい、ジャミルの寿命を縮めた。
マレウスを「兄ちゃん」呼びするなど、この人も口調は気安い感じ。ジャミルやカリムと絡みはなかったため、2人と付き合いがあるかは不明。

■絹ジャミルPS

5,紅茶店の店主[ジャミルPS 2話]
口調からして女性と思われる。
一行に(ジャミルの知り合いだからという理由で?)ティーバッグをサービスするなど、愛想が良く親切。

アジーム家のお使いで付き合いがあるのか、ジャミルの個人的な知り合いなのかは不明。
ただこの人自身は、ジャミルのことをアジーム家の使用人というより地元の子として認識しているのでは?と感じさせる台詞が見受けられる。(「『絹の街』で育った私たちにとっては欠かせないイベントだものね」「故郷は落ち着くでしょう?」「これからもジャミルと仲良くしてあげてちょうだいね」)
店員というより親戚のお姉さんのような態度。

他の店に対するのと同じように終始敬語で話しているため、ジャミル自身がこの人をどう思っているかは不明。
「故郷は落ち着くでしょう?リラックスしていきなさいね」に対しては、仕事でリラックスとは程遠い状況だからなのか故郷に思うところあるからなのか、一瞬言い淀んでいる。

6,織物屋の店主[ジャミルPS 2話]
ジャミルたちを露骨に煙たがった織物屋の店主。
「アジーム家を始めとした一流のお客様に向けた選りすぐりの商品だけを取り扱っている」とのことで、高級嗜好の店らしい。
ただそれゆえか学生を下に見ており、ジャミルにも店主の態度に問題がありすぎると思われた。

店に客が入ってきた瞬間こそ慇懃だったが、ジャミルとわかると「なんの用だ?」と途端に態度を変え、一行を学生とみくびって煙たがり、カリムの子供の頃の行動を掘り返してジャミルに苦情を言っている。
(従者相手だから文句を言えるのか、カリムのことも直接叱ったのかは不明だが、マレウスへの態度からして前者のような気はする)
マレウスの正体を知ったあとは恐れをなして態度を露骨に変えているので、権力に弱い様子。

カリムのことは様付けで呼んでいる。ジャミルもここでは(相手に合わせて?)カリム様呼びしており、完全にビジネス態度。
明らかにプライベートで親しいわけではなく、またおそらくジャミルよりはアジーム家自体との関わりの方が強いと思われる。

7,果物屋の店主[ジャミルPS 2話]
ジャミルを見つけて声をかけた果物屋の店主。
この青果店はラクダバザールとザハブ市場両方に店を出しており(かつこの店主はおそらく普段はバザールの方によくいると思われる)、人手が足りずに呼び出されたらしい。

ジャミルからは「おやっさん」呼びされているため、中〜高年くらいの男性と思われる。
ドライフルーツの店の店主と同じく口調はかなりざっくり砕けており、笑い方も「がっはっは」と豪快。本人も「ザハブ市場のこじゃれた雰囲気はどうも性に合わない」と言っている通り、飾り気がない人物のよう。

ジャミルの態度を「今日はずいぶんお上品」とからかい、「仕事の一環として」街を案内しているジャミルに「ヤンチャばかりしていた悪ガキはどこいった」と言うなど、ジャミルに対するイメージが「悪ガキ」時代の印象で固定されているのでは?と思える台詞が多い。

明らかに華美な衣装を着ているジャミルを見てもアジーム家関連のことには触れず、というか説明されるまで仕事中だとは思っていなかった様子なので、他の人たちと比べるとジャミルがアジーム家の従者をしているという認識自体が薄く、単に地元の子供相手のつもりで接しているのかもしれない。

ジャミル側も最初こそ他の店と同じく敬語で話していたものの、余裕がなくなると敬語がとれているため、普段この人相手にかしこまった態度はとっていない可能性が高い。

メロンを盗んだこともイジリつつ笑い話にする、お詫びにパイナップルを振る舞うなど、寛大で気前がよく、一本気そう(ただ「ドヤし」はするらしいので、全く温厚な人柄というわけではなさそうだが)。
ジャミル曰く「果物の目利きに関してはおやっさんの右に出る者はいない」らしい。出てきたモブのなかでは最もジャミルと親しそうな様子だった。

※なお4-3でマレウスがジャーニーシャツを買った店、4-6でトレイがバンダナを買った店の店主、ケイトPSでケイトがストールを買った店の店主は、シャワルマーと同じくやりとりがほぼ無いため割愛。

8,露天商[ジャミルPS 3話]
古いランプを魔法のランプと偽って、監督生に高値で売り付けようとした露天商。

一行にジャミルもいるにもかかわらず「このあたりじゃ見ない顔」と言っているため、知り合いではない模様。
また、その言い方からすると昨日今日ザハブ市場で露天を始めたというわけではなさそう。
単純に今まで偶然お互い見かけたことがなかったのか、あるいはジャミルがNRCに入ったこの1〜2年に露天商を始めたのかもしれない。
ジャミルの交渉に応じたところを見るに、これからも絹の街でやっていくつもりではある様子。

《その他》

おまけで、商人以外のネームなしキャラクターについて。

■本編

9,花火師の棟梁[4-7,8,5-1]
花火大会の花火師たちを束ねる棟梁で、カリム曰く物凄い技術を持った職人中の職人、この人がいないと花火が上がらないとのこと。花火の打ち上げはコンピュータのプログラムデータで制御しており、おそらくそれなりの高齢であるにもかかわらずITやテクノロジーにある程度は明るい模様。(熱砂の国は技術的にも発展しているそうなので、珍しいことではないのかもしれない)

カリムからは「おっちゃん」と呼ばれており、また棟梁という立場や「〜じゃ」「〜からのう」といった口調からしても老齢の男性と思われる。
カリムとも面識がある様子で、「カリム様」呼びしており、言葉遣いも比較的丁寧。
とはいえ権力者に卑屈になっているような感じではなく、またいわゆる職人気質としてイメージされるような偏屈さ等もとくに感じられない。気が良さそうな老人。
ジャミルのことは「ジャミルくん」呼びで、USBを取り返した礼に花火の打ち上げの合図を任せる。

・泥棒[4-8]
猿と組んでザハブ市場で泥棒をしていた。
花火師の棟梁からUSBメモリを盗んだ他、観光客相手にもスリを働いていた模様。
「この町は俺たちの故郷」というセリフからして絹の街の生まれではあるらしい。

・警察官[4-8]
上記の泥棒を捕まえて引き渡した際に登場。
絹の街の治安維持は普通に警察がしているらしいことがわかる。

《まとめ》

・あくまで話に出てきた人たちの傾向だが、客に対しては、丁寧というより砕けた態度の人で接する人が多め。
よく言えば気さく、悪く言えば馴れ馴れしい。
ただし、慇懃な感じの人もなかにはいる。愛想がよくサービス精神がある人がほとんどだが、絹織物店のような例外もいるので、ここら辺はシナリオ上で廻る店の種類によるバイアスの可能性もある。

・マレウスPSのラクダバザールでは、商機に目敏く押しが強い商人たちの様子も描かれている。(商人なのでその程度は当たり前かもしれないが)

・カリムのことは主に「カリム様」か「カリムぼっちゃん」(表記揺れあり)呼び。カリムと直接話した人は、だいたい慇懃な様子で接している。

なおジャミルが店の人の前でカリムの名前を出す際の呼び方は、
絹織物店主(本人がカリム様呼びしている)→カリム様
紅茶店→カリム
青果店→主人
のように安定しないが、使い分け基準は不明。

・ほとんどの人はジャミルのことを呼び捨てか「ジャミルくん」呼び。
カリムの使用人という前提で接していそうな人(ex.ココナッツジュース、絹織物)と、そうでなさそうな人(ex.果物屋、紅茶店)がいる。そうでなさそうな人はジャミルを地元の子として認識している印象。田舎の商店街みたいな感じか?

・ジャミルはほとんどの人に敬語を使っている。ただ、これは「仕事中だから」である可能性もあり、普段から誰に対してもそういった態度をとっている、というわけではない可能性はある。(少なくとも青果店の人は違うっぽい)
接し方に温度差が見えるので、なかでもとくに親しい人とそうでない人とがいるようではある。

・カリムは基本的に誰にでも親しげなのだが、店の店主たちに対しても「おっちゃん」呼びするなど気安い。
久しぶりと言ってるため、直接会ったことがある知り合いもいる様子(ex.花火師、骨董市)

以上

2022.7.20 新規
2022.7.21 表現微修正