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初めて2.5の舞台なるものを観劇に行った話

私は、演劇を見るのが苦手です。それは、とても。

というわけで、2月11日に「刀剣乱舞」のステージなるものを見にいってきました。
私はオタクですが、オタクには2種類いてステージが大丈夫な人とステージが苦手な人がいると思うんです。私はどうも昔から、漫画の実写映画化などがとても苦手な人間でした。いや、一部観れてはいるのですが、なぜかテレが入る。

しかし、聞いてはおりました。
尊敬する字書きさんたちが、面白いと言うこの刀剣乱舞のステ。
脚本が秀逸だと言うこと。あの方々がのめり込む演出なのだと。
ただ、私はそれが怖かった。みんなが面白いと表現しているものを自分の中のわけのわからん苦手感により「ああ、苦手なんだなと否定すること」がです。

さらに、演じられているのがみなさま若く優秀な男性というところが無理でした。自分が醜いあまり、私みたいなのが実際の人物のファンになっては申し訳ない。最近はファンにもドレスコードがあるようだし、どうやっても田舎の小汚いおばちゃんがファンになるのは、若者たちにとって特に男性にとっては不愉快ではないか。きっと私は、自分の子供のくらいの年齢の青年たちに妙な憧れを抱いてしまうかもしれない。そいつはちょっと嫌だなあ。役と彼らを混同してしまうかもしれない。それは怖いなあ。
そう、私は若い男性がとっても苦手なのです。

しかし、今回の禺伝矛盾源氏物語はオールフィメール。一瞬、見たいと思いました。映像を見て、うっわ、これは本物だわと思いました。見に行きたいなあとTwitterでつぶやいたら、友人がチケットを取ってくれました。
一枚しか取れなかったので、「ファンのあなたが行ったら」とお伝えしたのですが
男前にも「行ってこい」と言われ、うわああんありがとうと謝辞を伝えました。
自分の苦手感を払拭したかったのと、この機会でもなければおそらく絶対に行かないと思っていたからです。本当にありがとう。あの時にあなたが背中を押してくれなかったらと思うと。しかも、譲ってくれたこの一枚。大事にしなきゃなと思い、仕事がゴリゴリの時期でしたけれども、飛行機に乗りました。


結果は、びっくりするくらい面白かったです。
全編泣いていました。こんな綺麗なもの、みんないつも見てるのか???!

以下私のその時のメモです。

始まる前

源氏の君がきれい。パンフだけで美が殴ってくる。こわい。きれい。
からちゃんがきれい。
5列目44番。1時間前集合。トイレは早めに。2列ごとに段差。奇数列が良い?
おおくりからがきれい。おかしらかっこい。(ランブロ見てる)
ランブロ10枚被らなかったよ!かせんちゃんもきれいだにゃー。
ひたすら、どきどきする。
源氏物語は、高校生レベルの知識で大丈夫だろうか。
あさきゆめみしは読んでる。(でもうろ覚え)
お姫様がひたすらお姫様。
きれい。すき。凄い近い。
音響設備すごいなあ。

第一部

シナリオうますぎんだろ!!!
そうか、とうらぶこういう話ができるのかー。
物語世界だからこその、逸話の付与とか好きすぎる。えふごもああ言う付与の仕方強いけど、確かに刀剣もできるなあと。お話になっていると、こういう解釈できるんだ。いいな!話書きたいってなる。おもろいにもほどがある。あと、きゃすとさんが上手い。
お姫様乱舞びびる。衣装がきれい。お姫様ん中でも、六条の御息所が好き過ぎるので帰りにグッズ買いたい。声や話し方が好き。紫の上可愛い。可愛い。
あと南泉かわいい。おかしらかっこいい。
かせんはもう、何も言えない。美しいにも程がある。
あれはかせんだなあ。かせんにしかみえないなあ。手指って私たちと同じもの?
あれは同じ生き物?
サントラほしいな。音楽が良い。
これ、いちまんにせんえんでみていいやつ?もっと払うわ。


第2部

最後のひかるの君がもう何だか、ずっとがつんがつん、美で殴ってくるが、一文字一家負けてないし、歌仙ちゃんがもう何か綺麗過ぎてなんも言えない。どしたら?どしたら!ステージみながら、あまりの美しさに泣いていた。美しい。ごりごり打ってくる。殺陣。
お頭と大倶利伽羅の脚が長過ぎる。
禺伝について。
エンタメに消費される死は、無意味なのか。寄り添う気持ちは、仮初なのか。うそごととして語る語り部は、人の思いを安売りしているのか。
嘘を語れば、地獄に落ちる。
賢しげに知識を語ることは、女として下品とされるのか。醜女は悪いのか、高貴な女性は嫉妬してはならぬのか。名もなき誰かは、歴史に残らないのか。

もしも、物語が歴史になったら。
ではなく、もしも歴史の登場人物がこんな思いを抱いたらのイフ。

これは、いつも私が書いてるもので。

と言うようなメモを残していました・・・。とにかく目に映るものが綺麗なんです。所作が美しい。きっと殺陣なんかは男性の方が力強かったり飛んだり跳ねたりするんだろうけれど、女性の力というのは、美しい立ち居振る舞いに優雅な動き、見ることを意識した完璧な動き。音と動きの一体化はダンスや舞に似てとっても綺麗でした。



ああ、そっか、私が危惧していたものはどこにもないと思いました。
私は、物語がすっごい好きだったし、演出も好きだし。なんなら学もないけどとっても話は面白かったし、そっか、他の話も見たいと思ったし。
私は、自分が変な風にならないことを確信したのでこれからちょっとずつステは勉強していきたいです。自分らしく好きになれそうで、安心した。
この源氏物語から入って本当に良かったなと思いました。

私は演劇を見るのが苦手です、でもちょっとだけどういう風に見ればいいかがわかったような気がします。

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