外に出れるまでの話「不登校?引きこもり?ニート?」自宅療養の難しさを解説

不登校児への対応については後日。今回は自宅療養の難しさを解説。そこそこヤバい状態の私を強制入院させなかった親はすごいのか、すごくないのか。

正しい選択とは言い切れないのは「自宅療養」で年々悪化したからだ。もちろん入院先がとんでもない病院だったら、それこそ一生をそこで暮らす可能性だってある。全部間違ってるとも言えない。

「安易に自宅療養をすすめたくはない」私はそう思う。

なぜなら、結局のところ同居している家族全体の協力がなければ良くもならないから。家族といえど他人。「家族なら理解できて当たり前」そんな甘くない。

自宅療養でもうまくいくパターンは、おそらく症状の重さも関係はしてくるけれど、なにより周囲の配慮や理解が長けていたから。こんなことを書くと、自分の家族を非難しているような文章にはなる。なるけれど、ここ2年3年はとても良くしてもらえてるが、それ以前はつらかった。

今の家族に不満や怒りはない。けれど、それ以前の家族には不信感や怒りしかなかった。それほど、無知で、それを良しとしていたところがあった。悲しいけれど、お金や時間に追われてる下級家族の「割ける時間は限られている」だから、余計悪循環。

それなりの余裕のある暮らしと、ギリギリの生活の差は大きい。仕方ないといれば仕方のなかった。けれど「もし・・・」と考えれば、もっと早く回復をしていたと思える。それだけ、自宅療養は周りの技量も重要だ。

そして、結局のところ、周りが無理解なら自力で這い上がるしかなくなる。これがとても、苦しい。自ら、どうにかしなくちゃいけない。「このままなんて嫌だ」そう思える日がやってくるまで眠りについておくことをおすすめする。そのうち「このままなんて・・・」そう思えるようになるから。

部屋でほぼ寝たきりの私も少しずつ近所のスーパーに出かけるようになった。おつかいをできるようになった。

けれど、ほんの数分のスーパーでさえ、お腹が痛くなったり。途中で帰ったり。どう考えても、先が思いやられる状態が続く。ほんの少し、外に出れても、途中で帰ってくる日が多かった。

それから、お金のない私はおつかい以外の外出機会がなかった。実家で自宅療養が続いてる間、お金がなくても生きることはできるけれど、それ以上はできない。持ち合わせてないのだから。

きっと、そんな理由で外にでる機会を減らしてしまっている人もいる。バスや電車に乗るのにお金が必要。喫茶店にはいればお金が必要。何をするにも、お金の存在は大きい。

そこで、私は少し離れた図書館に徒歩で通うことを決めた。これが、以前より外に出れるようになる大きなきっかけになった。

お腹が痛くなったり、途中で気分が悪くなったり、相変わらず途中で折り返して帰ってしまうこともあった。けれど、少しずつと図書館まで歩けるようになった。なにより、図書館はお金がいらない。これが大きい。

自宅療養しながら、外気に慣れる訓練のポイント
・外に出る機会をタダで増やす
・できるときに実行する
・無理なら引き返す
・記録をつける

ほんの少しの成長を自分で記録することは大切。今は使ってないけれど、当時は空いたジャム便に「嬉しかったこと」「できたこと」を小さくカットした紙に書いて、ジャム瓶にためる。そこそこたまったら、読み返す。

こんなことをしてたなぁ・・・。

ほんと、ほんの小さなことも書くことがみそ。道端でみた花が綺麗だったとか、空の雲模様が綺麗だったとか。ちょっとしんどかったけど、行って帰ってこれたとか。

どんな人も順風満帆な自宅療養ができたほうがいい!私はそれを強く願う!願うけれど、願ったてどうにならない。どうにもならないから「私はこうだったよ」と伝える。

地道で、長い長い道かもしれないけれど、まず死なない。それから、明日のことを考えたり、少し未来のこと考えたりすればいいの。

蝉緒

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