狼人間2

ーゲーム内チャットにて―
`RIO`『あのさ、ちょっといいかな。』
SYOOー 『何が?』
長い時間が流れる。
`RIO` 『ん?なんでもない。』
SHOOー 『言いかけたろ、なんかあったら言ってやー、ww』
`RIO`『いや、疲れたなって』
SHOOー『早く寝ろよ?』
こんなことが二、三日続いている。少し疑問に思いながら、就寝した。

  リオ目線
俺は翔に隠し事をしている。
隠し始めたのは、一週間前。結婚式があった直後からだ。
亮から呼び出され、何事かと思った。
「翔のこと、ごめんな。失礼な態度とって。俺、アイツの片割れなんだ。」
翔。アイツとは優姉の結婚式で出会った。亮の優姉を取ろうとしたサイテーなやつ。優姉とは従兄弟同士で家が近かったため、兄弟同然で育った。
優姉は二年前交通事故に遭い、下半身不随となってしまった。隣町に遊びに行くから、と欲しいものを聞いてきた優姉が買って来て欲しいものを聞いてきた。今思えばどうでもいい、安価なゲーム機だったがその時の俺は近くのゲーム屋さんでは置いていなかった、ゲーム機を買うように頼んだ。中学から帰ってきて、事故のことを聞いた俺は、優姉にお使いを頼まなかったら、、、。ともう無意味になあってしまった、後悔を抱えている。
それからというもの、毎日のように優姉の世話をしてきた。あの時の贖罪を晴らすためだと思いながら。ごめんねと言うと、はにかんだ笑顔で大丈夫だから、と言う優姉の強さを感じる。リオには甲斐性があるねと言ってくれて、嬉しいと思いつつも自分が優姉のために何かしなくて堂々と生きていることが情けなく思えていつまでも支えていけたらと願ってしまう。しかし根底にあるのは幸せになってほしいということだ。それもあって亮と優姉の結婚の話を聞いた時は、嬉しくて仕方がなかった。優姉にはこの世界中の誰よりも幸せになってほしい。亮は、きっと優姉を幸せにしてくれる。その亮からの頼みだ。断らない理由がない。
「一つ大きな頼まれごとをしてくれないか。」
内容は、ゲーム好きな翔とかいう、あのクズ野郎に自分の正体を知られずに生活を探りたいため、同じくゲーム好きな俺になり変わって生活の様子を知りより良い生活を送って欲しいらしい。亡くなった亮と翔の母からの遺言でもあるのだという。なにしろじた共に認める生活に難ありな人間だと言う。昼夜逆転なんて日常茶飯事、最近は家の仲が漫画に書いたようなゴミ屋敷と化しているらしい。
アイツの好きなゲームは俺も軽くやっていたから、すぐにアイツのレベルは越すことができた。チャットは基本亮とのL⚪︎NEからコピペすることで送ることになった。亮が忙しい時は俺が送ったりもしている。俺としては成り代わることには抵抗はなくなったが、段々と翔を騙している気がして気がかりだった。それを亮に言ってはみたが、俺が嫌がっているとしか思われなかったようだ。嫌がっている訳ではない。接してみるとあいつの怠惰な性格が浮き彫りになってきてお節介をかきたくなっただけだ。
最初は、大っ嫌いだったアイツがなぜかいつしか俺の中でとても大切な必要不可欠な存在となっている。少なくとも認めたわけではないが。
自分の中で正義感が他の人よりの強いことにアイツのおかげで気づくことができたのもあるだろう。
だから、アイツのためにできることを考えた時、伝えるべきだと思った。単に翔があとで知った時、怒るだろうと。あと、自分がされたら、一生許せなくなってしまう。
亮の言い分もわかる。翔は赤の他人から見ると、一言で表現すると社会不適合者、ニートである。
亮も家族として、アイツの身を案じてこんな案を俺に提示してきた。
アイツにとって、どの選択肢がいいのだろうか。思案しながらチャットの文面を打つ。

オレは、この社会の中で害しかない人間という自負がある。だが、今二十六歳のオレはママの遺産に頼るだけでは持ったとしても三十歳までの四年間だけしか生活できそうにない。そう思い立って初めての就活をはじめた。
結果はやはり書類選考すら通らない。絶望しかけた時、リオが相談に乗ってくれた。高校で学ぶらしく、オレよりも詳しかった。今までの荒らし系ユーチューバーでの活動が尾を引いて、あまり好印象につながらないらしい。今のところ借金はない。しかし、ママが死んだ後、何も考えずに課金をしまくっていた。そのツケが今回ってきている。少しでも将来を考えていれば……。
そんな中、リオに会いたいと言われた。いつもよりも丁寧な言い方だとは思ったが、何を企んでいるんだろうか。
待ち合わせの日曜日、8時。
少し遅れてきたらいるはずのない亮がいた。
「なんで亮が……」
沈黙が流れた。
「そのことなんだけど、お店予約してるからそこで詳しく話すね」
亮の言葉に従い、その場所へ行くことになった。

レストランにて―
まず、言葉を発したのは亮だった。
「落ち着いて、聞いてほしい。実はお前がやってるゲームでリオと共闘したりしているだろう?実は基本的にチャットは俺が送っていたんだ。お前はまず理解が追いついていないと思うが最後まで聞いてほしい。老婆心だが、昔のお前では社会で生きていけないと思って助言をして社会に溶け込めるようにしたかっ――た。お節介だと思ったろうが、申し訳ない。リオには協力してもらって感謝している。」
突然の告白に唖然とした。そして何も言わず、自分でもどこに行くかわからないまま走り出していた。

「実はそういうことなんだ。」
気づいた頃には片割れの思いつく限りの悪態をついて、行きどころも決めずに走り出していた。片割れのはにかんだ笑顔が鼻につく。実はってなんだよ。「うあああ!!!」俺らは生まれついて善と悪なんだ。お前ら―亮とリオ、優華―が善で俺は悪。分かりきったことじゃないか。俺を善の世界へ引き摺り込むな。俺は悪だから、そんな世界の中では灰となって消えちまう。お前らの世界じゃ生きられないんだ。結婚式。あの時もそうだ。リオの言ってた内容より千倍悪かったんだ。あいつは優しいからオレのことを表面だけしかさらわずに、あまり悪く言わなかった。優華の気持ちを考えず、自分の私情でプロポーズをするような真似をしたんだ。もっと罵って、罵倒しても良かった。むしろ罵倒してくれた方が良かったのに。もう、辞めてくれよ、善人は俺なんかに構うな。住んでる世界が元から違うんだよ。考えながら我武者羅に走っている。風が顔に当たるのが痛い。暫くすると足が攣ってダメになってしまった。使えない足を無理して動かそうとする。ずっと家の中にいて運動していなかったことが祟った事により足が縺れて倒れ込んでしまった。もう、いやだ。止めたい。目の前にある公園まで這いつくばった。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
周りに合わせる顔がない。足を引き摺りながら、近くのホームセンターへ行って縄と台を手に入れた。一旦自分の居場所を確保したい。一際大きな木の近くで小ぶりな台に足をかける。縄を木に結びつけ、自分の体重に耐えられるように今までの中で一番固く、強く、結びつける。もう少しでけじめをつけることができる、その状況に感傷的になりながらウキウキで結びつける。少し強すぎたのか、縄が少し繊維が解けていたが、興奮状態も相まって、気付かない。その綻びからちぎれた。低く唸った。鈍い痛みと音が月夜の中で静かに広がる。「痛t」足を滑らし、膝を擦りむいた。少し黒みの赤がだらりと垂れる。摩擦と相まってジンジンとした、擦り傷特有の表面からの痛みとぐにゃりとした、内面からの痛みが混ざった状態で同時に響く。足は完全に潰れた。鎌で引っ掻かれたような激痛、そしてその血の滲んだ膝の先に広がる景色に興奮した。カチリ、と何かスイッチが入ったようだ。生温い、人肌ぐらいの液体がどろりと流れる。少し粘度があった。鮮やかな赤に気が昂った。脈拍が上がり、口元が笑みを湛える。自分である感覚が失せる。ふと気がつく。咄嗟に、ポケットに手を突っ込んだ。今まで完全に忘れていたカッターを取り出した。何故かカッターを持ち出した。それを口に咥える。手にかかる抵抗に抗ってもっと奥の方へと突き刺す。しかしもう奥へ行かない。顎の骨に当たったようだ。すると体液が口の中を、勢いよく満たしてくる。塩味、そして鉄を感じる。溢れそうになってきたので一度吐き出した。朱を含んだ唾液が糸状に口元を汚し、アイボリーのパーカーを汚す。コンクリートの上をうごうごと動く姿はなんだか生き物のようだ。コンクリートの黒味がかった灰色と血液の真紅によるコントラストが美しい。こんな状態の人間から吐き出されたものでない、もっと神聖なもののようだ。痛みは、興奮状態であるからか、あまり感じない。脊椎の骨々がゾクゾクするほどの興奮である。カッターを引き抜き、左腕を切り裂く。真一の字に伸びた傷から滴る血液はカーテンのようだ。今は腕の骨のみで繋がっている肉が蛇腹きゅうりのようにただぶら下がっている。
客観では醜やかであり、主観ではドラマチックであった。
 今までにない興奮を憶える。生へ執着する身体。それとは反対に死へ執着している精神。この対比によってこの世の美しいものが造形されているようだ。この世界の中で最も美しい造形を成していると自分に自惚れる。鼓動が早まり、手の末端が冷たくなるが、それも快感で冷たい事に対して心臓が凝結している。
引き抜いたカッターによって、吹き出しきれなかった分まで溢れ出す。暴走している、本能に赴くまま年甲斐もなくはしゃいだ。笑いが止まらなくなり、夜の公園のベンチで一人。しかし俺はこの、今までの腐った人生の中で、最も最高な刻と言っても過言ではないほどの幸福を感じている。

自分の中から自分が吐き出される、そんな感覚に浸る。癖になる自分がいる。また、もうやめてくれと悲痛な叫びをあげる自分のいる。この嫌だと言う自分の感情にトドメを刺すかの如くもう一突きする。言葉にもならない叫びの後に笑いが沸々と込み上げる。自分でも狂ったんだなと自覚ができるが、その理性はこの奇行をとめることができない。一本、二本、三本、四本、五本、、、、、、。少しずつ、しかし着実に傷の本数が増えていく。小さい頃の下らない、しかし大切なコレクションを集めてニヤついている餓鬼に似た感傷に浸っている。周りがザワザワと不気味にざわめいている。少し寒くなってきた今日この頃だから夜に出歩くやつなんてそうそういないだろう。今さっき痛めつけた傷跡の痛みが和らいできた。物足りなくなって空いている身体の場所を探す。太ももに焦点を定めて勢いよく突き刺す。綺麗に吹き出した。今までで最高の痛みに襲われて諤々と震える。反射で傷口を握りしめる。そして発狂に近い、出るはずの無いピアノの最高音レベルの声が響き渡った。ふと公園の入り口を見ると女が立っていた。こちらをみてへたりと座り込んだ。わなわなと震える手でスマホを操作する。電話をかけていることから救急車を呼んでいるのだろう。そんなことされなくてもここで野垂れ死んでても俺はどうでもいいのに。こんなニートで生産性の無い、社会不適合者に価値なんか無い。むしろ害でしかない。今まで俺に正論ぶちかまされた奴らが大層喜ぶような獲物だろう。この世界からいなくなった後にボロクソ言われる。最高じゃあないか。今まで俺に逆らうことのできない可哀想な同類以下が救われる日がやっとくるのだ。唯一のまあ、家族と言えるやつ―寮だって今まで散々俺に嫌味を言われてきたにも関わらず世話をいちいち焼きにきていた。ママに頼まれたかどうか知らないが、もうそんな無駄なことをしなくても良くなるのだ。地獄なんてないと思っている。もしあったとしたら必ず地獄行きになるだろう。しかしその時は死んでいるのだから痛くも痒くもない。望んで地獄へ行ってやるよ。どうせ死ぬんだ、死ぬタイミングがちょっとやそっと速くなったところで不利益を被ることなんてない。生き延びたところでどうせぐうたらする変わらない日常なんだから。一つ心残りがあるとするならば、亮の嫁の優華にもう会えなくなることぐらいだろう。でもこんな気持ち悪い追っかけが身内にいたのでは、気持ち悪いだろう。もし俺なら反吐が出る。こんな世界、早くおさらばしてやりたい。

しばらくして空ろ空ろになる。まるで入眠体制に入ったようだ。しかし、今までおそらく三十分ほど経っただろう。未だ落ちることはない。

リオ目線
夜の散歩へ出かける。いつもの11時である。仕事が九時ごろ終わった。お風呂の前の決まった日課である。朝は低血圧で起きれないことと時間がないのを言い訳にやらなくなってしまう。一応やってはみたがやはり3日と持たなかった。いつもは少しは運動しなくちゃなと言って亮がついてくるが、今日は翔と話があるとかでいけないとのことだ。いつものコースには公園がある。そこに近づいた時、不気味な音が響いた。その後に笑い声のような甲高い声も続く。不安になりながらも家まであと少しだと自分を鼓舞して先へ進んだ。
問題の公園に着いた。いつもは街灯のみの小さい公園で人を見かけること全くない。しかし、誰かいた。その人の様子がおかしいと気づいたと同時に赤色が目に入った。息が止まって声も出ない。腰が抜け、身動きが取れない。よくみると見知った顔であった。翔である。何故、何が、沢山の疑問視を投げかけたくなるが、小さくつぶやいたのみだった。
目は見開いて別人のよう。我に帰り、スマホを開いた。まずは救急車。そして一緒なはずで肉親の亮へ連絡しなければならない。
からりと音が鳴る。そして血の池の中に落ちた。向こうもこちらに気づいたのか、ゆっくりと近づいてくる。情景にミスマッチな愛おしいような微笑みを浮かべながら。一歩進むごとに吹き出す血が地面を伝う。
「動くな。傷口が開く。」
 今出る渾身の声で呼びかける。目の前まできた。一応これでも看護師志望なので手当てを試みる。着ているパーカーを脱ぎ、キツく巻き付けようと手を伸ばす。すると手を振り解き、笑いかける。動きと共に鉄の匂いが充満している。
抱きしめて自分の名前を呼ぶ声は血を纏った姿からは想像もつかないほどに優しい。「ありがとう」つぶやいたその後にもう何も言わなくなった。沈黙が伸びる。しばらくしたらすると急に抱く力が弱まり、身体がそり返った。みるみると頭から多量の出血をし出している。
 やっと、暫くしてサイレンが静かにこだまする。
 
なんでぶっ倒れんだよ。昔の俺みたく脆弱じゃないだろう。今でこそ大人に近づいてきたからマシにはになったが、昔の俺は少しでも傷がつくと親が自分の如く喚き散らした。そのことで怪我に対して一段と恐怖が湧いてしまい、そこまででもない痛みに対しても弱くて手がつけられなくなってしまっていた。しかし、中学生の頃にクラス内に若気の至りでリスカが流行った時に、乗じていろんなところを切り刻んでいた。周りは顔が引き攣り、こわばっている。わなわなと震え、その場から動けなくなってしまったやつも出てきた。少なくとも誰もが俺の事を疑念、悲しみ、怯えた影が張り付いた目で俺をその場に縫い付ける。歪めた顔が俺の周りを取り囲んだ。その時勢いよく痛みが雪崩込む。咄嗟にしゃがみ込むが、足も軋んで操れない。思い返すと興奮状態で気が触れたのか自分でない何者かが身体を乗っ取っている感じだった。事件時の記憶はない。足元に今のこの状況に酷似した水溜りを認める。自分のした事だと気づくのにあまり時間は掛からなかった。そうは言っても綺麗さっぱり受け入れることとは訳が違う。その時の俺もそうであった。今のアイツもそのような感じだろう。当時若干十五才が自身に抱いていた信頼を覆された。巷で言う自己嫌悪なんかの安っぽい言葉なんかじゃ表現なんて出来ない。状況は一緒だろうと何かが決定的に違う。己と周りの人間どもを恨んだ。底知れない怒りが湧き上がる。夜を彷徨い続け、刺激を求める。段々と一度の刺激では足りなくなって、それに比例して傷跡も増える。だが、反比例で理性が崩れて欠陥していく感覚に苛まれる。このような状況なのだから、当然だろう。自暴自棄になるまでにそう時間は要らなかった。

「何抱え込んでんだよ。気持ち悪い。お前らしくないな。」
少し苦く、甘い声に反応する。まるでクリームブリュレのようだと感じた。少し棘があって苦味のある中でも言葉には実は心配とからかいが含まれている。とろりとしたプリンに包まれた感覚だ。俯いていた顔をゆっくりとあげる。眼球が瞼から外へまろび出しそうな程目を見開いた。状況と台詞とが噛み合わない。なんでこんな状況下で落ち着いていられるんだ。この一言が起因して少しだけ頭を冷やした。まるでぐずった幼児が保育士や親に対して言いつけるかのように今までの出来事を話す。格別どうして欲しいわけでもない。この相談が、弱音を吐く事が、意味を持つのかは分からないが無性に誰かに聞いて欲しかった。亮以外なら誰でも良かった。一部始終をゆっくりとlentoのペースで語りかける。話す姿を認め、時々相槌を打ってくれる度に認められた気がして嬉しくなる。この世界に必要でない、そう思った事を否定してもらえた気がして自身を肯定する為の理由付けとして自信が付いていく。原始よりある自己承認欲求だとかいう欲に塗れていたい。一通り吐き出した。子供じみているが不安だとか後悔だとかを誰かに知って欲しかった。リオが口を開く。
「わかるよ、なんて簡単にはいえないけど、俺には解決の手助けはできないかもしれない。自分で見つけて行く事だし、人が仲介として入ったところで根本的な解決には至らないから。済まない。俺はできるほど神様でもないし、仏様でもないんだ。俺はおそらくお前の今陥っていた病に罹っていた。医者に見せるとか、そういう類じゃなくて自分の殻についてのことだと解釈している。直すことはできない。だけど、友達として、経験者としてのアドバイスなら、まずは亮との食い違いを正すことをしなくてはいけないと思う。」
何か噛み砕きながら、難しそうな顔を向けて言った。
「翔。お前は何がしたいんだ。」

ーその後、近隣住民から公園の方から甲高い奇声が聞こえたと言う声があった。


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