🇦🇪ドバイとかみ合わない私②

日本のクレジットカードが使えない？！

ここまでのあらすじ：
空港からホテルまでのタクシーが、まさかの現金支払いオンリーだった。手持ちのドバイ通過AED（ディルハム）は、若干足らず。しかたなくユーロを渡して難をのがれる。到着早々すっからかんになってしまったので、キャッシングマシーンを探すも、ホテルのATMマシンでキャッシングができない。まさか、5日間ずっとホテルから移動できないのか・・・？

ホテルのATMでクレジットカードを差し込み、現金を引き出そうとするも、マシンがエラーを出してしまう。他のクレジットカードを出して試しても同じことが何度も何度も起こる。さてどうしよう。他の種類のATMではだめだろうか。ドバイモールに行けば何とかなるかも。2時間以上待って、ようやくホテルから出ている無料シャトルに乗る。おんぼろのバンって感じ。

かろうじで冷房が効いているバスに乗り込み、出発。時間通りに出てるみたいだ。乗り込んだ客は少ない。私ともう一人だけ。心配になる。みんな、自分の好きな時間に移動できるようにタクシーを利用しているのだろうか。そんな金銭的な余裕はないので、また、一人旅のタクシーはできるだけ利用を避けたいので、私には無料シャトルという手段しかなかった。また、ホテルのドアマンにタクシーを呼んでもらっても、カード払いできる保証がない。とにかく現金が手元に欲しい。

9時45分、無料シャトルが出発した。想定どおり、太い道路が広がっており、外を歩いて移動している人はほぼ見当たらない。ホテルの徒歩圏内には店がなさそうだ。少し不安になる。構想ビル群がだんだんと近づいてくる。突如、白いモスクが現れた。高層ビルに囲まれて、かなり存在感を放っている。思わず写真を撮る。そのモスクが見えると、今度は高速道路の下を通る。ビルではない住宅のような建物が現れる。どことなく砂漠の国の趣がある建物を高速道路の下からちらっと見てから、すぐに右手にドバイモールが見えてきた。プラダ、ヴィトン、シャネル・・・などなどブランド名の連なる巨大な建物の懐に入り、殺風景なバスやタクシー、車の駐車スペースにさっと到着した。
帰りも無料で帰るために、このバンと停留所を念のため写真を撮っておく。ちゃんと時間通り迎えに来てくれよ・・・。

9時59分にエスカレーターを登っていき、ついにドバイモールの正面に到着した。正面玄関の前には2車線太い道路がある。そこに続々と車が左右からやってくる。交通整理係が笛を吹き、モールに入ろうとうずうずしている人たちを足止めする。大きな回転式のドアをくぐると真っ先に目に入ったのは「ルイス・ヴィトン」のクリスタルで囲われたショップだ。天井が高い。どうやら3階だてのようだ。店がぎっしりと並んでいる。時間までに同じバス乗り場に戻ってこられるかがこの時点で心配だった。一度歩いてみるしかない。

ドバイモールはあまりにも広いので、専用アプリでショップ検索をしたり、グーグルを駆使しなければならない。とにかく「ＡＴＭ」と検索してみる。近くでいうと、1階のギャップの近くだ。しかし、近くに行ってみてもなかった。所せましと店が並んでいるため、ＡＴＭがあるようなスペースは1階には見当たらなかった。喉も乾いてきた。とりあえずスタバを探そう。ATMと一緒に探し始めた。スタバは1階と2階にいくつか店舗がありそうだった。メトロ駅の近くにありそうだ。駅にならATMもあるのではないか。行ってみよう。地図を見たり、アプリに誘導してもらって、メトロ駅に向かう途中通路のような道でＡＴＭを探し出す。しかし、置いてあるＡＴＭはホテルのものと同じ機種だった。「あれ、いよいよやばくね。。。」落ち着こうと近くのスタバを見つけると、なんとテイクアウト専門店。

「なんか、かみ合わないなあ・・・」。ATMより喉の渇きが勝って、別のスタバを探す。11時頃のフードコートはまだがらんとしている。「パパジョンズ」と「シナボン」が隣あっている。エモい。（わかる人にはわかる。ベンスティラーの映画ライフより）。そこに何やら有人の銀行みたいなところがあったが、よくわからないので利用するのはほかのＡＴＭマシンを試してからにすることにした。

ぐるぐる歩き回ってなかなかスタバが見つからない。さっきのクリスタルのヴィトンがあった入り口に戻ってしまった。と、入り口の真上にスタバが。なんだ、入り口を背にして見上げればすぐにスタバがあったのか。脱力である。外国での1階は0と表示されることが多いため、自分が何階にいるのかイマイチわかっていなかったのだ。

スタバのすぐ隣に複数台のATMが並ぶ銀行があったので、そこでもキャッシングを試す。ダメだった。いったん落ち着こう。広い空間のゆったりとしたスタバの席で考えよう。まずは「クールライム」「ストロベリーアサイー」があるかどうか確認する。外国では必ず注文する、日本にないメニューだ。ドバイ店ではどちらもないらしい。仕方なく似ている「レモンミントフィズ」にストロベリーシロップを入れたものを注文する。クレジットカードが使える。これはこれで美味しい。よし、これで少なくともご飯は買えるし、モールには来られることが分かった。

さて、どうするか。アプリでまだ行っていないフロアの銀行を探す。どうやら地下に「NBD」という銀行がありそうだ。そこならいけるかもしれない。

地下に降りてから振り返るとすぐ、その大きな銀行があった。ATMには割と人が並んでいる。いろんな人のブログを見て、もしかすると我々訪問者の使うクレジットカードは「NBD」のATMしか利用できないのではないかと思った。最後の頼みだ。少し緊張しながらクレジットカードを差し込む。行けた。現金がは、タクシーが往復で使える分くらいは確保した。これでようやく安心してドバイの街を見られるようになった。現金はやっぱりないと不安。さて、観光を始めよう！

ドバイの旅は続く・・・。