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春の日溜まりで 色とりどりに咲く 窓辺のパンジーを 体を縮めて見ている 母の姿 強い日差しに照らされ 光り輝く いつかは消えゆくその姿 私がこの世を去るときに この一時も連れて行こうか うららかな春と一緒に
夢の月の丘は まあ、きれいなバラの花が 咲き乱れていること あのきれいな人の 白く細い腕 穏やかな川が 真珠色に輝いている なだらかな芝の丘の 月の光よ まどろみの中で それは一つになるだろう 鏡の破片を 一枚の鏡にするように 夢よ 不在の私をいつも何処へと つれてゆくのだ