空の青さを知る人よを見て

滝のようにフラッシュバックする秩父の豊かな自然に君は耐えられるか
あの土地の風景も見飽きたものだが、今作は楽器演奏シーンが多いせいかその間、環境映像的な映像が頻繁に流れる。個人的には別に演奏する動きをリアルに頑張られても仕方ないと思うので（実際動画は頑張っていた）、メリハリをつける為にのどか？な風景とか人々の営みを入れるのは大変よいと思う。しかしこの作品においては、おんな城主景虎のOPとかおばあちゃんの持っていた園芸の本で見たみたいな植物がバーンとスクリーンに大写しになるのは一体どういう意図があるのか分からない。秩父がどうとかいうより、ホームセンターの園芸コーナーに来たような気分にさせる。そういう情景にはギターやベースアレンジのガンダーラやあいみょんではなく、インストゥルメンタルＪＰＯＰの打ち込み音源がよくマッチすると思う。

出てくる人物みんな公務員！秩父には産業が無い
昔のお姉ちゃんのツレ、地元に残ったバンドメンバーはみんな公務員となっている。この街には他の就職先が無いのだろうか。マジウンコですね。秩父って渋谷まで2時間くらいで出れるらしいので専門学校も別に通えたのでは？と思ったけど埼玉県民じゃないのでよくわかんないですね。

眼鏡ヒロインなんてやっぱりいらねえ！お姉ちゃんなんて大嫌い
こういう女同級生にいたけど、眼鏡はかけてなかった。コンブのおにぎり作ってたけれど、一体お前は何が好きなんだ？エスパー的なムーブって誰でもできる訳ないんだから、個人的主張をもっとしている方が私は共感できますね。本当に菩薩みたいな性格ならいいんだけど、ここから先は立ち入らないで！って感じで一線引いてるところが本当に個人的に嫌いですね。酔っ払いを投げ飛ばしてたけど下手したら死んじゃうよ？反省して欲しい。そもそも眼鏡いるか？免許証に但し書きされるしいいことないからレーシックしよう。あと最終的に幸せになってんじゃねえ許せない

幽霊、妖怪に続く秩父オカルトアニメ第三弾！土着の宗教施設に現れたギタリストの生霊と本人が接触する次元パラドックスで地震が発生！生き埋めになった市役所職員女性の身に起こった奇怪な現象とは…？
地震が起こったのって生霊と本人が出会ったせいですよね。ドッペルゲンガーを見るとよくないことがおこるってあれ。怖いね。私も地元に強い思いを残して去って来たのでもし生霊が現れて地震が起こったら困るのですが元カノなんてのはいないので生き埋めになったりする人はいないと思う。かなしい。生き埋めになった鉱山作業員みたいな救出シーンを期待したが、そんなものはなかった。

驚くほどスムーズな導入はテクノロジーの進歩を感じる
冒頭ではベースを演奏するアイオイアオイさんが登場し、体感2分程度で姉と彼氏の関係や父母が死ぬ。親御さんが亡くなっているのは私は知らなかったので結構ショックだったが、遺影でしか登場しないのでかなりあっさり目の演出になっている。『若おかみ～』では主人公の行動原理に影響したのであのような衝撃的な映像になっていたが今作では必要なかったのだろう。そんなこんなで姉とあおい氏は2人で暮らすことになりましたという「そんなこんな」が尺を取らずに説明されている冒頭はとてもスムーズで、まるで最新の新幹線車両の加速のようだった。この点についてシナリオの手慣れた感じをすごい感じる。