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#1 【触るグリフ体験記その前に】夫の事・結婚前から

私の夫は字が読めない

初めまして。かわのと申します。

私の夫は読み書きがあまり出来ませんでした。出来ないとひと口に言ってもその出来なさは人それぞれです。その話はまた後で。

今日は2022年7月。

1年半前の2021年の初め、夫が43歳の時に触読学習シート「触るグリフ」を始めて、読み書きがかなりできるようになりました。このnoteはその簡単な記録です。

触読学習シート「触るグリフ」はこちら


夫がどれぐらい読み書きできないのか?知りませんでした。

触るグリフ体験記の前に、夫はどれくらい読み書きできないのか?書こうと思います。

、、、でも難しい。

私は夫じゃないし、普段読み書きする事がほとんど無くて、どの程度出来ないのか?正直知りませんでした。

知り合った当初(夫22歳ぐらい?)から

「俺って漢字を知らんから〜」
「字が読めないから〜」
「字が書けんから〜」
「俺って馬鹿やから〜」

と言っていて、私は

「そうなんや〜」

って思ってた。ただ、それだけ。

なんとなく勉強嫌いだったのかな?ぐらいにしか思いませんでした。性格も明るくて面白くてとってもアホですし。その頃夫はペンキ屋さんしてて、読み書きが必要な仕事でも無いし、少しの時間一緒に過ごしても何も違和感も感じませんでした。

ま、「り ん ご」と書いてあれば「りんご」とは読めるし、名前くらい書けるし、普段は読み書きする事を徹底的に避けていたので、読み書き出来なくて困ってる場面に出くわす事は無かったように思います。

今思えば、食事に行った時に必ずメニュー表を私に渡して選ばせる、注文させるので、「メニューを選んでくれへんのや〜。九州男児な感じ?嫌な感じ。」と思ってました。

他にも動物園に行ったりした時、入り口に

小人500円
大人800円

とか書いてありますよね?ああいうのでさえも見ずに、窓口からちょっと離れて立って手続きを全部させられたんですけど、そういう態度は全部、九州男児なのかな?と私の中に違和感なく吸収されていきました。実際威張った九州男児でもあるので、字が読めない事だけに起因した行動でもないと思います。

人間って一つの面からだけでは語れませんから。


手紙は読まずに捨てられた

私が仕事の都合で宮崎県に来て、たまたま夫と知り合い、その後しばらくはまた私は宮崎を離れていました。離れていた期間に1度だけ、手紙と贈り物を送った事があります。今なら絶対に手紙なんて送らないんですけど、その頃は、簡単な文を読めないわけじゃないから。と思ってたように思います。

贈り物は私が望む用途があって、その旨を手紙に書いて同封したんですが、後日電話あって、贈り物は全く違う用途に使われたのを知りました。「手紙に書いたのに…」と言ったら「読んでない!」と笑って言われました。

ひっど〜!でも、オモロい人やな。

って思いました。その時は字を読みたくないから読まずに捨てたとは思わずに、テキトーな人って思ったと記憶しています。そしてその感じを私は嫌に思わなかったんですね。


婚姻届は2通

色々すっ飛ばして、、、夫が26歳の時に結婚する事になりました。すっ飛ばした期間の多くを遠く離れて暮らしていたし頻繁にやりとりしてたわけでもないので夫が読み書きできない事を意識する事はなかったし、夫からも不便そうに感じる事はなかったと思います。。。多分。


その割に、市役所に婚姻届を取りに行った時

なお君(仮名)は書き間違えるかもしれないな。

と考えて2通貰っておいたので、なんとなく字を書くのが苦手とは実感していたんだと思います。どういう場面でその事を実感していたのかは全然覚えてません。

結局夫は書き間違えませんでしたけど。


結婚後、夫が読み書きできない事を意識することは相変わらずあまりありません

結婚したタイミングで夫はペンキ屋さんとして独立開業し(1人親方ってやつ)その後、一緒に働いてくれる若い子も雇って仕事も順調。子供も次々と出来て、普通に、楽しく暮らしていました。

夫が読み書きできない事、、、相変わらず深く考えた事なくて、必要書類なんかは当然私が書いてたし不便に思う事もありませんでした。なんせ、読み書きする場面が無いから、困るのを見る事ないんですよね。仕事も職人だから読み書き必要な場面がほとんどありません。

あ、そうそう。そう言えば独立と同時にそれまで作る事がなかった見積書や請求書を夫が自分で作る事になるんですけど、それは私がちょっとだけ知ってるパソコンの知識を夫に教えました。

全くパソコンも使えなくて覚えるのが大変そうだったので

「手書きにしたら?手書きのおっちゃんらもたくさんいるやん。」

と言いましたが、どんなにパソコン覚えるのが大変で、時間がかかっても手書きにはしなかったのは手書きよりパソコンの方が良かったからですね。漢字が分からないだけじゃなくて字が汚いのも嫌だから。当時は全然わかりませんでした。

パソコンを覚えても見積書などは私が5分でできるようなのは20〜30分ぐらいかけて作っています。すごく大変そうに見えるけど、そこまで代わりにやるのはこっちが大変なのでやってあげていません。夫に頼まれた事もありません。どんなに大変そうに見えても手書きするより良いからじゃ無いですかね?そして、自分が親方なので時間をかけても誰からも文句を言われないし怒られないし迷惑かけないし。その点で自営業は良かったと思います。


終わりに


ざっと思いつく限りで結婚前から結婚初期まではこんな感じです。

夫はどれぐらい読み書きできないのか?

はこの頃はまだ分かっていません。

「俺って馬鹿だから〜」
「あ、そうなんや〜」

ただ、それだけ。馬鹿だから〜はネガディブにとらえる事が多いみたいですが私は馬鹿が好きだからかな…夫が字が書けないとか?全く気になりませんでした。

知的な人より野生的な人が好みなので、読み書きしない事によるアレコレは、むしろ好感に感じたのかも知れません。

次回は結婚後後編を書こうかなと思います。

お終い

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