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わたしたちは専門家です。

専門家とは非常に狭い分野でありとあらゆる失敗を重ねてきた人間のことである 〜ニールス・ボーア〜

 Facebookのこの年あなたはこんなことをしてましたよと回帰させるのが自身のタイムラインにあがってくるのですが、5年ほど前に引用していたがまったく忘れていた物理学者の言葉が冒頭のです。

 このとき私はサーフィンの上達方法をそれを必要とする人に必死で伝えていました。プロでもコーチでもインストラクターでもない私が上達の方法についてつらつらと書くのですからそれはそれはそれを腹立たしく思う人からアンチなコメントをいただいたりしていました。

 そんなときにきっとこのニールスボア先生の言葉にであったのですね。

 サーフィンを始めたもののまったく上達しなかった私。もともと運動神経は鈍く体育の成績はずっと1か2だった私。とくに上達が大変だとされているサーフィンはまったく上達しませんでした。国内外のありとあらゆる文献をとりいれ、それでもそれが少なかったので自分で研究を重ね、上手い人との差を埋めようとそれこそ何百回何千回失敗してきました。

 それでようやくある程度になってそれを同じ境遇の人に伝えたいとやりはじめたのです。それでもやはりプロではない後ろめたさみたいなのがあり、はたして本当に続けていいのかと考えたときにであったのがこの言葉でした。

 おお、そうか、俺めちゃくちゃ専門家やってなって吹っ切れました。それからは、その失敗と、失敗から得た教訓とかをつらつらと書き提供しつづけました。おかげさまで、私のそれを読んで上達したよという声をいただけるようになったのです。

 実は朝市もまったく同じです。

 まったく何もわからない状態から素人集団が朝市という市場を何もない駐車場にやろうとはじめたわけです。それこそ電光石火の勢いで失敗を重ねてきたわけです。そんなに重ねていても、まだまだ失敗は続き、先週も結構失敗をやらかしました。

 そういう意味においては、私たちはもはや朝市の専門家です。これほどの失敗をこのスピードで重ねるやつがでてくるとはさすがのボーア先生も想像していなかったかもしれません。

 失敗したものをKAIZEN案件として共有し、次に同じ失敗をしないようにするにはどうすればいいかを考えて毎週毎週動いています。それをつづけてまる4年を経過し5年目に突入しました。

 なにもない空き地に、テントを立てて市場とするというのはとても狭い分野です。そこでさらによりよいものを提供するためこれからも日々失敗を重ねていきたいと思います(結果的に失敗って意味です)

 まずは失敗をしましょう。そして重ねていきましょう。気づいたらとんでもなくすばらしい朝市が完成することでしょう。

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