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私はミッション車のシフトチェンジをみて車の運転のうまさを予測する

 オートマ限定免許というのもあるぐらい、世の中のほとんどの車がオートマになっているが、それでもミッション車はまだ存在し、私は好きだ。
 
 そのミッション車の助手席にのったときに必ずするのが運転している人のシフトチェンジを観察することだ。
 
 ミッション車はシフトチェンジ以外にもクラッチを切る繋ぐなどの動きが必要になり、そのタイミングやスムースさも当然、運転が上手いかどうかの判断にもなるのだが、今回はあえてシフトチェンジに絞って見ることにする。ここが上手い人でクラッチのつなぎ方が雑な人はほとんどいないので、そこを見とけばいいやという考えもあるのでそうする。

 では、いったいシフトチェンジが上手い人はどういう動きをしているのかを述べることにしよう。その人がうまいかどうかを見るのはたった一箇所でいい。

 一般的なシフトパターンの、2速から3速にシフトチェンジするときの手の動きをみるのだ。2速で走っている。スピードがあがってきてそれにともないエンジン回転数があがる。そして3速にあげる。その動きをみるのだ。

 上手い人はどうやっているか。まず2速に入っているギアを抜く。クラッチを踏んでシフトレバーを進行方向に押すというかあげるというか、手のひらをかえして、手のひらを進行方向に向けて、シフトレバーのノブの部分を手前から奥にまっすぐ押す。その時ノブを握らない。

 するとシフトはニュートラルの位置にはいり、そこで手を離せば、シフトはバネの力か何か知らんが、勝手に右に動く。そしてやがて止まるのだが、実はこの止まった位置がなんと3速の真下なのだ。

 自動に動き、やがて止まったシフトレバーを、さっきと同じ要領で手のひらをかえし、ノブの手前に当てて奥におしこむ。これで見事に3速にはいる。クラッチを繋げばシフトチェンジは見事に完了だ。

 2速に入っているノブをクラッチを踏んだあと上にあげ、離せば自動的に右に動く。ところがシフトチェンジの下手な人は、ノブを握ってニュートラルの位置に2速から上にあげても、そのまま力を入れて右に動かして、なかば力づくで3速のところにねじ込む。

 上手い人は、2速から3速にシフトチェンジするさい、ニュートラルのところに行ったら、勝手に中央にレバーが戻るのを知っているので、手のひらをかえして、奥に2回、ちょん、ちょんと上げれば3速にはいると知っていて、そうやっている。強引な力づく的なところがまったくないのだ。

 機械を丁寧に効率よく操るその姿をみたら、この人はきっと車の運転が効率的で上手いなんだろうなと想像するのは難しくない。

 逆にここを、2速から3速をノブをずっと握ったまま動かしている人は、この人の運転はきっとあまりスムースではないなあと想像してしまう。

 シフトが入りづらい車があります。それは、その車に乗っていた人の癖が強くて、そういう風になっているのだというのを聞いたことがあります。

 2速から3速を強引にやっていると、やがてそれもそうなるかもしれません。ご注意あれ。

 さて、あなたはいったいどうやって3速にいれていますか。ちょん、ちょんと軽くやってみましょう。

 はたして車の運転がうまいかどうかは2速から3速のシフトチェンジをみてみよう。もしあなたが車の運転がうまい人が好きで、そういう人を探しているならそこをみよう。おそらくきっとまちがいない。

 

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