コミスタのペンをクリスタに移す方法

デジタル漫画制作ソフトの、コミスタからクリスタへ移行したかた、また私のように、併用されてる方向けの小ネタです。
コミスタのペンやブラシツールを、クリスタでも使う場合、色々と移植する方法はありますが、最も簡単なやり方はこれかなと思って書きます。
あれもこれもと、あまり沢山移しても似たようなブラシは多く、それ程使い易くならないものなので、選んで入れたいと思う際に解りやすい方法だと思います。

例としてコミスタ鉛筆の硬芯をクリスタに持っていくやり方です。


最初にコミスタでやることですが。

◆硬芯の設定をファイルに書き出します。

1)まず「鉛筆ツールオプション」を表示させます。硬芯を選んで、右側のボタンを押してメニューを出します。

2)出てきたメニューの中程に「ツール設定の書き出し」があるのでクリックします。

★どこに書き出すかは作業のし易いデスクトップがお薦めです。「硬芯.tos」というファイルが出来たのを確認します。

 

次にクリスタを開きます。

1)色々な種類の鉛筆が入っている、「サブツールパレット」があります。

デスクトップからドラッグして「硬芯.tos」を引っ張ってきて、「サブツールパレット」の上でドロップします。

2)クリスタが「追加しました」と言ったらOKです。デスクトップにある書き出した「硬芯.tos」はもう削除して構いません。勿論設定の記録ファイルとして残しておいてもOKです。

3)ツールの調整をします。コミスタとクリスタではツールの挙動が少し変わります。
「硬芯」を選択して、「ツールプロパティ」を開きます。主に「補正」のカテゴリの数値を、試し描きしながら、自分が使い易いものに修正したらいいと思います。筆圧設定も、アンチエイリアス付けるかどうかも、お好み次第です。


★鉛筆ツールは、コミスタとクリスタで性質と表示が変わります。
コミスタの時は、引いた線を拡大すると、ドットのトーンみたいになっていましたね。濃淡をそうやって表現していましたが、ペン入れのレイヤーで「鉛筆」ツールで描くと、同じくドットになり、線が斑にかすれたり潰れやすくなって線画には向きません。仕上がりがどうも汚い印象です。

クリスタではそんなことはなくて、「モノクロレイヤー」で描くと、ちゃんと線画に使えます。閾値で二値化されるので、黒い線になり、線画として使えるのです。

勿論、アンチエイリアスを有効にして、カラー原稿の主線にも使えます。ただ、アンチエイリアスをかけた設定では、モノクロ二値の漫画原稿に使う場合に、多少の線の細りはあるかもしれません。閾値で中間色として出るものが飛んでしまうからです。
そこは「ツールプロパティ」で調整しておくと大丈夫でしょう。モノクロとカラー用で分けて、それぞれを「鉛筆」「ペン」のカテゴリに分けて登録という方法もあります。

★同じようにして、髪ベタなどの筆系も、ペンのサブツールに私は加えています。

★また、クリスタの「サブツールパレット」で、「筆」カテゴリに追加したけど「ペン」に入れた方が使い勝手がいいな、という場合には、ドラッグで移動もさせられます。詳しくは、クリスタのユーザーガイド「サブツールパレットのカスタム」の、「他のツールグループに移動」や「ツールグループを他のツールに移動」の項目をご参照ください。
https://www.clip-studio.com/site/gd/csp/manual/userguide/csp_userguide/505_tool_plt/505_tool_category_plt_subtool_customize.htm

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