CLIPの階調化の謎

CLIP STUDIO PAINTの色調補正の機能に「階調化」というものがあります。

実際のところ、どんな用途で作られた機能なのかイマイチわからないのですが、階調を最小の「2」に設定すると黒(0.0.0)と白(255.255.255)に赤(255.0.0)緑(0.255.0)青(0.0.255)シアン(0.255.255)マゼンダ(255.0.255)イエロー(255.255.0)の計8色に分解できる機能のようです。

ですが、どうもこの機能、調整レイヤーでしかうまく動作しません。

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まぁなんでこうなるかは謎ですが、こういうことのようです。

(追記)2019/10/20
どうもこの機能は「透明と隣接している色には機能しない」「CLIPの通常フォルダの演算順」が関わっているようです。

なので、対策としては「セルフォルダの中に白のベタ塗りレイヤーを入れる」になりそうです。
また、演算の都合なのでしょうが、二値化状態の選択範囲や塗りつぶしをすることができず、どうしても隙間ができてしまいますので、それに対応する手段も1セルごとにべた塗りレイヤーと階調化レイヤーを内包するしかないので、影塗りをどのようにするか、というのはちょっと問題かも。
リアルに現場で使おうと思うと、手塗りするか、隙間ありの塗りつぶしを使うか、はたまた1レイヤーフォルダごとにべた塗りレイヤーと階調化レイヤーを入れるかになりそうです。

(追記ここまで)

とはいえ、仕上げのトレスには使えないですね。ラスターの加工にも結構追従するみたいですが、基本的には「2値化した線を直接書きつつ、後加工がしたい人」向けの機能ですかね。需要ありそうななさそうな。まぁでも、これで書いて明るさで一括に細くする/太くするってのが出来るのは便利かも。動画的にはさっと二値化された結果を簡易的に見ることが出来るので、せんぷうきにもこの機能を組み込もうと思ってます。

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