アニメーションセル出力された素材をOpentoonzで読み込んでみる

タイトル通りですが、Opentoonzでのマスクワークに嫌気が差して、マスクワークはCLIP STUDIO PAINTを使用し、撮影だけをOpentoonzで行うワークフローを研究してみました。

マスクワークに関してはFANBOXにあげてみたので、気になる方はこちらからどうぞ。

しかしマスキングした画像をCLIPのアニメーションセル出力して、それをOpentoonzで読み込もうとしたのですが、いくつも問題がありました。

・CLIPの問題として、書き出す際に連番の前にセパレーター(ピリオドやアンダースコア)が入れられない
・Opentoonzの「レベルを読み込み」からではフォルダだと一気に読み込めない
・書き出された画像が種類によって解像度を保持したりしなかったり、アルファチャンネルを保持したりしなかったりする

まぁどっちのソフトもどーにかせーよーとは思うのですが、その中でも最後の解像度とアルファチャンネルを保持できるかは知っていると何かと応用も効きそうなので、CLIPのアニメーションセル出力における書き出し情報は洗い出しておこうと思ったので書き出してみました。

アニメーションセル出力時における「アルファチャンネル(透明情報)」と「解像度の保持」

CLIPでは「BMP」「JPG」「PNG」「TIF」「TGA」の五種類がアニメーションセル出力で書き出すことができます。
下記の画像はOpentoonzで読み込んだ時のレベル設定の画像を貼り付けてます。

・BMP
アルファチャンネル=「あり」
解像度の保持=「なし」

スクリーンショット 2019-10-24 20.22.24

・JPG
アルファチャンネル=「なし」
解像度の保持=「あり」

スクリーンショット 2019-10-24 20.54.37

・PNG
アルファチャンネル=「あり」
解像度の保持=「あり」

スクリーンショット 2019-10-24 20.49.27

・TIF
アルファチャンネル=「なし」
解像度の保持=「あり」

スクリーンショット 2019-10-24 20.55.11

・TGA
アルファチャンネル=「あり」
解像度の保持=「なし」

スクリーンショット 2019-10-24 20.55.53

マスク抜きした素材は「白を透明にする」「アンチエイリアスを追加」にチェックが入りませんでした。

スクリーンショット 2019-10-24 20.56.29

PNGだとレイヤーマスクで抜いたアルファチャンネルの情報が保持されつつ、解像度情報も持ってこられるみたいです。ただPNGの解像度情報はソフトウェア依存というか、ソフトによってついたり消えたりするので、CLIPから直接OpentoonzであればOK、という感じでしょうか。
PNGは読み込んだときから「合成チャンネル(黒マット)」にチェックが入ってます。自分が作った素材は特に黒マット抜く必要はないのですが……
それとTGAは非常に意味不明な挙動というか、アンチエイリアスがない素材だと白を透明にするというチェックが初めから入るみたい。まぁ便利といえば便利ですがw

Opentoonz側で読み込む際の設定を作れた

まぁオチがあって、これらの状態はある程度Opentoonzでコントロールできました。環境設定にある読み込みの項目です。

スクリーンショット 2019-10-24 21.15.14

とはいえ、ファイル固有のデータ保持に関してはどうしようもないですが、一番下にあるファイル形式毎のレベル設定のところでレベル設定の初期値をきめられるようです。

スクリーンショット 2019-10-24 21.23.20

PNGはここで「合成チャンネル(黒マット)」の指定を入れていたみたい。BMPも例えば200dpiで読み込みという設定を作っておけば強制的に200dpiで読み込むこととかも出来たりします。

スクリーンショット 2019-10-24 21.26.01

ちなみに書き出されたフォルダをタイムシート入力欄にドラッグ&ドロップすると一気に読み込むこともできます。

スクリーンショット 2019-10-25 22.02.41

その際、「許可する」を押してしまうと連番になっているファイルはそのまま読み込んでしまうと連番としてではなく、カラム1つに1ファイルで(横一列に)読み込まれてしまいますので、必ず「全ての重複を許可しない」を選択すると、問題なく読み込まれます。

しかし、なぜかTGAをドラッグ&ドロップで読み込むと落ちますw
これは本当に謎です。


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