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戦争なんかしないでさ、花火あげたらいいのに。

余寒の空に花火があがるイベントに行った。

冬華火と名付けられたイベントには、たくさんの人が来ていた。知り合いのお店が出店してるラーメンを食べながら19時開始を待つ。
花火はグラウンドから上がる。座った席は、グラウンドから近い。どれくらいの大きさの花火か分からないけど、充分見えそうだ。

「19時前で、少し照明を落とします」とアナウンスが流れ、辺りが少し暗くなった。さぁあがるぞ。うつむき、マフラーを首元に沿うように巻き直す。

…と、パッと前方が明るくなった。あっ!顔を上げると花火。大きなキラキラの花が空に咲いた。

「わぁーー!」「すごいー大きいーー!」
歓声にかぶさるように、「ひゅるるるる…」と空に上がっていく花火。空高く上がって消えたかと思ったら、「ドーン!」とキラキラの花びらがひらいて、歓声がさらに大きくなった。
後ろから「こんな近くで初めてみた」と話す声や、「すげーーー」と興奮気味な子どもの声。
休みなくあがる花火に、誰からともなく拍手があがる。

ひとつのものをみんなが見つめて、喜んだり感動している。あったかい空気があたりを包んでいる。
あー戦争なんかしなくてさ、花火をあげたらいいのに。みんなで空見上げて花火みてニコニコして拍手する世界、平和。

家に帰りながら、だんなさんに話すと「大砲じゃなく花火を空に向かってうつほうがいいよね」と言ってくれた。
うんうん、そうだね。
おっきな花火、地球のみんなでニコニコみれたらいいのにな。

大きな花火、近すぎてスマホカメラにおさまらず

#30分で書いてみた

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