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有酸素運動療法に関する見解。

メニエール病に罹患した多くの方が通るであろう登竜門

有酸素運動療法

はたして有効なのでしょうか?

私の見解を記したいと思います。

有酸素運動療法は、K県Y市のメニエール病界では有名なクリニックのT先生が推奨する、メニエール病の「治療法」です。

T先生は、もともとは「めまい平衡医学会」の会長さんだったらしいです。

今は学会の治療法を真っ向否定していますけどね。

T先生はメニエール病は「治療できる」と仰っているんですね。ここポイントです。

私も本買いましたよ。当時は必死ですから。

本自体は、まあ当時(2年半前)で800円(税抜き)。

高くはないが、安くもないですね。

この手の本で怖いのが、やたら挿絵が多くて、字が大きくて中身がスカスカだったりすることですが...

まあ、その辺は大丈夫かな。読み応えがあるとは言えないけど。

興味ある方は読んでみてもいいかも知れません。

本の内容としては、前半~中盤は現在(2010年前後のことでしょう。)のメニエール病の治療法に対する批判(ボロクソに言うので面白いですよ)、後半はデータ(2006~2010年くらいの)に基づく検証とか、有酸素運動療法の効果とか、でしょうか。

簡単に言うと

一日三十分から一時間の、心拍数が100をこえるくらいの有酸素運動を週5位でやれば、耳鳴り、難聴を含めたメニエール病は治る。

...だそうです。

ただね...

...まあいいや、とりあえず続けますね。

この一文をみてどう思われます?

「ええ!マジか!やってみよ。」ですか?

それとも

「えー、無理だよ。しんどいよ。」ですか?

1時間ってけっこう辛いですよね。でも、あのめまいが、回転地獄が治るなら...

って思って、私ゃやりましたよ。有酸素運動!

ただ仕事もあるので、一日40分位かなあ。でもほぼ毎日。

自宅から駅まで徒歩15分位かなあ。行きと帰り出来るだけ速足で、時には走って、帰りはさらに遠回りして。

家に帰ってからは筋トレ、体操。

休みの日は軽いランニング、ウォーキング。

雨の日は体操、筋トレ中心に。

で、約一年続けました。

結果1年間は回転めまいは起こりませんでした。

さて。

これをどう捉えるかなんですよ。

「1年間めまいが起きなかった!効果あった。」ととるか...

「結局めまいは起きた、残念。」ととるか。

私はめまいが起きた後、数週間後、また回復してから運動を続けたんですよ。

でもまた翌月回転しました...

で、ここで心が折れました。

あ、でも、今でも無理のない範囲で運動は続けてますよ。以前ほどではないですが、ストレスにならない程度に。

運動することが、体に悪いわけはないでしょうから。

でね。よくよく色々調べていくと...

有酸素運動をしていたにも関わらず、めまいが起きた場合、負荷をさらに上げる必要があるらしいんですよ。

いやいやいや~(笑)

無理っすよ!そんなもんエンドレスじゃないっすか。

例えば、週5を毎日にするとか、一日1.5時間に増やすとかですか...

時間がいくらあっても足りんわ。

私ゃ頭悪いんで、どーゆー原理でそうなるのか理解できませんが、そりゃあんまりですよ。

アスリートになっちまう。

アスリートと言えば、この理論であれば、アスリートはメニエール病にはならんと言うことになりませんか?毎日有酸素運動してますもんね。

そんなことないですよね?

運動して血流が良くなるのはわかるけど、内耳の血流までホントに良くなるの?

血流を良くする薬と作用はどう違うの?

この本に出てくる、20年以上メニエールに苦しめられたけど、有酸素運動で完全回復したおじさんは、今でもめまい、起きてないの?

...疑いだしたらきりがないですけど...

この本を買った当時、この病院の評判も調べました。

...賛否両論でしたね。

悪い意見だと、

「この先生は、自分の理論についてこれない患者は普通に切り捨てます。」

みたいなこと書いてました。

まあ、もちろんこの手の口コミは鵜呑みにできませんけど。

ネガティブ思想なので、こういうとこ気になるんですよねえ。

この病院、行ってみたいと思ってましたが、結局やめました。

そういう(威圧的な)人、苦手なので...

旬を過ぎたからか、今は検索してもあまり更新されてません。

HPは、ちょっと修正されているようですし。

でもね...

ここまで言ってフォローするのも何なんですが...

この先生、特に嘘はついてないのかなあとも思うんですよ。

めまい→運動の負荷を上げる→めまい→さらに上げる→めまい→さらに上げる...

の永久ループができる方であれば、本当に治るのかも知れません。体力もそうとう付くことでしょうし。

...まあ、治る人は限定されてしまうでしょうけど。

あとT先生は、自身での病院で、実際の患者さんからデータを取っているので、そこも評価できる点かと思います。

この先生から見れば、ほとんどの方がメニエール病ではないようです。

私が行っても、メニエール病ではないと言われるのかなあ。

それはちょっと興味がありますけどね。

内リンパ水腫があるのに?

メニエール病確定例なのに?

あ、そうか...診断基準自体を否定しているのかも知れないな。

そうすると無敵だな。

まとめ。

有酸素運動療法自体を否定することはできない。むしろ評価に値する。

だけど悲しいかな、実現、実証できる患者は非常に断定される。最終的にはライザップより全然キツくなると思われる。

この状態で「治る」と言い切ってしまうのはどうかなと、個人的には思う。

管理人にはこの方の、メニエール病とする判断基準がいまいちわからない。(管理人が理解できなかっただけかもしれない。)

やはり医師は、知識や経験よりも、「患者に寄り添ってくれるかどうか」、だと思う。

※研究データ等は2008年前後のものと思われます。
過去(2020年)の記事に加筆修正したものです。
今(2024年現在)は私もここまで否定的に考えてはいません。

サポートいただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。