チャップス

 もうあっても着ていないのだから新たに買う必要はない。「もう買うな」と書いたその数日後に実は買うてしまったのだ、赤のショットのピーコート。これがまた似合うんだわ。でもこの秋で二度しか着てない。

 チャップスというものがある。実際に着用している人をこの目で見たことがない。テレビならある。ブルーザー・ブロディといつも一緒に出てくるやつだまわりくどいなスタン・ハンセンの衣装だ。あとは白丸の人くらいだ。

ジーンズの上からはく。

 私はすでにチャップスのかなりいいものを二着持ってるのだそしてそのうちの一着は購入後着用して外出したことがない。もう一つのもこの三十年弱の期間で二回くらいだ。今日、古道具屋のついでに立ち寄った古着屋でいいチャップスをみかけたので買うてしもうた。そしていまはいたまま入力している。バイクにも乗ってないのにチャップスはいてるやつはかなりヤバいと自分でも思うのだけどこれはかなりかっこいいのだ。よいこのみんなたちも普段着でチャップス着用するといい。

 去年か一昨年の夏、外出していつものように古着屋でジーンズその他を買い、帰宅して閉め切ったその部屋をあけると、なんとまあ私の家はさきほどまでいた古着屋と同じ匂いwwwそうだよもう古着屋の店にしてもいいくらいの量があるのに、もう買わなくてもいいのに、着用場所ももうないのに(仕事場が私のランウェイだった)、いまだに古着屋に立ち寄る。もう私の家が古着屋みたいになってるのに。私は古着屋と古本屋と古道具屋と変なもの博物館、坂会館の小さめのそれが知らん間に私の家に出来上がっていて、たまに片付けをすると「あらこんなところに牛肉が」レベルで買った記憶がかすかにあったりするものが出てくる。私はそれを発掘と呼んでいる。

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