⑩最低限集化、まず二人で

 さて、副業起業を始めるに当たってどんな職種を選んだらいいか。そこはこの先どんな起業を始めようと考えるかで、副業も決まると思って下さい。例えば二人で掃除の専門の会社を始めようと考えたら、副業もその関係職種を選んで準備しておくとか。
 さらに掃除専門会社としてどんなサービス内容を提供するかで、またまた副業選びも変わってきます。それは会社を始める地域によってニーズや特性などに違いがありますから、どんな内容にするかはとても重要になります。
 掃除専門会社を例にとりましたのは、少子高齢化が進む我が国での掃除代行業務の需要は増すばかり。特に地方に身を置いておりますと、草刈り/除草作業+掃除業務の需要もまた増えるばかりと感じます。それは個人の家ばかりでなく、公共施設や道路沿いの除草作業も人手不足でどこでも困っているのが実情だからです。
 
 また事を始めようとする地域には、高齢者が多いか若者が多いか。それとも学校がある周辺で子供が多い地域とかによって、提供するサービスに違いがでます。例えば草刈り/除草作業専門会社を選択する場合でも、その作業内容によって選択する使用道具に大きな違いが生じますもの。
 草刈りと言っても使用する道具はいろいろで、一般的な芝刈り機・草刈り機から木を切り倒すチェーンソー、さらに最近は自動草刈り機なんてものまである。そんな道具のどこまでを使ったサービスを考えるか、大型タイプや自動…なんて器具はとても高価ですから考えないといけません。

 そんな草刈り/除草サービスに特化するか、あるいは家の内外広いサービスを目指すのかで、またまた副業選択が変わってくることがお判りだと思います。
 また家庭内外の掃除に特化する場合は家庭用掃除機ではできない、大型掃除機や除菌掃除機などで家中掃除サービスを展開する。また家の外の草刈りや簡単な植栽などもできます営業をする。それらのサービス内容を精査した上で、起業行動計画を決めるんです。
 
 始めるのが事業ですから、始まったらすぐに営業→作業に入れなくてはなりません。そのためには使用道具、例えば芝刈り機や草刈り機やチェーンソーを使いこなせておく必要がある。はたしてその“学習”を、副業時代にこなせるようになれるか。
 掃除専門会社であっても、依頼があれば洗濯機やエアコンなど電気関係の修理を行えたら、営業の範囲が広がることになります。
 電気知識ない二人で始めた場合には、副業だけの期間に技術取得を目指すとか。あるいはその分野の技術・知識ある人を、後々参加してもらうことで事業大を図ることが可能となります。
 
 また料理得意のパートナーと行動を共にできたら、新しいレストラン・料理店などの発想が浮かびます。現代の飲食業とはコロナの影響と後継者の問題で、店を閉めざるを得ない状況が多数発生しています。その状況とは飲食店も空き店舗が多くなり、資金をかけない(居抜き)で開店きる可能性が高いとも言えます。
 場合によっては店を閉めた元店主にも経営参加してもらい、今までの経験・知識などを活用させてもらうことで協力体制で臨んではいかがか。そして最初は週一で開店、お客が増えたら週3夜だけ→毎日夜だけ、次に昼・夜と加え朝・昼・晩と拡大させます。それが可能なのは、忙しくなったらパートナーを増やせることで朝・昼・晩それぞれの担当する人の増加が可能となるからです。
 そんな複数人の副業で始める飲食店ではどんなメニューに?対象とする客は健康に気を遣う若い女性層か、あるいは田舎料理に中華にイタリアン、メキシコ料理と日替わりメニューが楽しめる内容にして、老若男女を取り込もうとするのはいかがか。
 
 また都会ばかりではなく地方の飲食店も状況は同じですから、地方での地域一番店を目指すのも一考だと思えます。本業を持ったそれぞれ人が、朝食/昼食/夜のメニューを準備してお客を待つ。そこに外国人も取り込んで、インド料理やエスニック料理を提供したらどうか。
 今地方の店のメニューが、ローカルフーズとして全国にオンラインで販売されています。この点はまさにパートナーと一緒に決める内容であり、最も重要視すべきことはご理解頂けると思います。今や我が国には多くの国々から外国人労働者が来日しているのですから、そんな彼らを取り込むことによって、地域一番店を目指す発想をします。
 
コロナで、後継者なしで店を続けられなくなった元オーナーと協調することで、時代に即したこれからの店を考える。現代とはコロナでテイクアウトが当たり前になっていますから、そんな時代の変化に閉店した前店舗にメニューも活かし、元店周辺の客層の特徴もベースにできたら、再開店の失敗の可能性は減ります。
 とにかく低賃貸料を目的に元店主を味方に付けて、パートナーと対応することで売り上げアップを考える。そんな元オーナーとの協調が実現できるこれからとは、料理屋開業のチャンスの時と言えるかもしれません。
 
 この起業計画をメンバーそれぞれが本業を就いたまま、副業としてスタートさせると考えて下さい。最初から開業資金を用意してなど昔の方法にこだわることなく、現代ならではの低資金開業を目指すってこと。
 掃除専門業も料理屋を始める場合相応の条件がありますが、掃除スペシャリストは民間の資格検定試験ですからユーキャンで学習すれば資格取得可能ですし、また飲食店開業に最低限必要な資格は「食品衛生責任者」と「防火管理者」で、調理師免許はなくても開業は可能。元店主が協力してくれれば、それらも不要ってことに相成ります。
 
 掃除屋とか料理屋とか分り易い例でお伝えしましたけど、これからは従来のお店あるいはサービス業とは違った形の発生が予想されます。それはインバウンドがコロナ禍前に戻りつつある今、そのインバウンドにママのいるスナックが人気を博しているらしい。
 英語堪能なママさんがたくさんいるとは思えませんから、コロナ前にそんな傾向は皆無だった。それは国民の外飲みの変化から察して、これからの店の形をどう演出するかも個人の頭の使いどころってこと。
 その流れにのって、英語流暢ママさんのいるスナックをオープンさせてイィのでは。またブラジル人やメキシコ人、インドネシア人のママさんスナックができたらどうか。どのスナックのお酒は当然外国製、酒のつまみも自国のメニュー。そんな店が各地にできたら、きっと日本人も足を向けると思います。なぜって自分の経験では、酔うと日本人って英語が上手くなる。それ間違いありませんから…
 
 コロナは今までの商売のスタイルを、大きく変えようとしています。そこには個人の発想次第で新たな成功者を発生させるであろうことは容易に想像できます。一人でできないと思ったら二人・三人~で始めることを考える。それでも難しいと思ったら、より仲間を集めてグループ化考えたらよろしいのです。
 また大手店舗のロボット化が進んだら、ロボットと対抗できる新しい人を使ったサービスを提供できないか。飲食店においても、これからの消費者ニーズは多様化します。その時代のニーズに応えられるかどうか、そんな期待ができるのが、大貧乏時代が新しい時代の訪れとも言える理由なんです。

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